徳島県の英語教育について、どのような取り組みが行われているかご存知でしょうか?

この記事では、小学生・中学生・高校生を対象にした徳島県での「教育方針」や徳島県が「目指す姿」について詳しく解説します。

また、英語を学ぶための具体的な方法として、オンライン英会話、地域での活動(社会人・主婦向け)、さらには実践的なスキルを磨けるスピーチコンテストの事例などもまとめました。

地域特有の施策を活かし、英語を学ぶための環境と実践の場を提供している徳島県の魅力的な取り組みについて、ぜひ最後までご覧ください。

徳島の英語教育はどんな感じ?

徳島の英語教育はどんな感じ?

まずは徳島県の小学生、中学生、高校生がどのような英語教育を受けているのかを見ていきましょう。

徳島県は英語教育において特に「教員の指導力」に重点を置いています。生徒にフォーカスする前にまずは先生をレベルアップしようという施策。

詳しく見ていきましょう。

「徳島県英語教育改善プラン」を知る

徳島県での英語教育を知る上で、文部科学省が出している「徳島県英語教育改善プラン」の内容を理解することが大切です。

「英語教育改善プラン」とは?

Aさん
毎年文部科学省が発表する「改善プラン」の一環で、各地域の英語教育の課題を分析し、教育の方向性を定めた資料です。
Bさん
要するに、この改善プランを見ることで、徳島県が何に力を入れているのかが分かります!

教員のスキルアップにフォーカス

まず、徳島県の英語教育で一番フォーカスしているのが、教員のスキルアップです。

とくに中学校・高等学校の全てにおいて、「教師の英語使用量」を50%を最低ラインに設定しているのが特徴的と言えます。

英語の授業と言えば、単語の発音時や音読する際に英語を「読む」のが一般的でしたが、現在では英語の教員も英語で話す機会を増やそうという方向性にしているようです。

令和5年度では中学が55.4%、高校が55.2%という結果が出ており、今年はそれ以上の英語使用率を目指しています。

参考:令和6年度徳島県英語教育改善プラン

ICT機器の積極的な導入を行う

こちらは全国的にトレンドとなっている施策の一つですが、ICT機器の積極的な導入も行っています。

ICT機器とはいわゆる「タブレット端末」や「プロジェクター」を使用し、デジタルな環境下で授業を行う施策です。

英語をデジタルな環境で学ぶ上では特に「音」が役立つ場面が多く、ネイティブスピーカーの綺麗な発音を脳にインプットする際に役立ちます。

徳島県では他にも、教育研究集会でICT機器の効果的な使い方を共有する機会も設けていることから、教員がデジタル環境にしっかりと馴染めるような取り組みも行っているのです。

英語教育リーダーの育成

徳島県では教員のスキルアップにフォーカスしているのが特徴的ですが、園中でも「英語教育リーダーの育成」にも力を入れています。以下改善プランから一部引用です。

県外の先進校視察を実施し、県内教員に参加の機会を提供し、授業改善や学習評価の改善について研究し、その成果を県内に広げていく。

引用:令和6年度徳島県英語教育改善プラン

ご覧の通り、徳島県内でのスキルアップに限らず、県外の優秀な知識をインポートするという取り組みを行っています。

こうすることで、全国的なレベル感を常に認識することができ、英語教育における「遅れ」を取るリスクを軽減しているのです。

徳島で英語を学ぶには?

徳島県在住の方で英語を学びたいけれど、どこから始めればいいのか分からない方も多いでしょう。

大都市のような英語学習施設が少ないイメージがある徳島県でも、工夫次第でしっかり学べる環境を整えることが可能です。

ここでは、徳島県で英語を学ぶための具体的な方法を紹介します。

オンライン英会話を利用する

徳島で英語を学ぶためには、オンライン英会話の活用がおすすめです。

オンライン英会話では、自分のインターネット環境を使い、好きな場所から英語を学べます。自宅で手軽にレッスンを受けられるだけでなく、自分のスケジュールに合わせて学習を進められるのが魅力です。

また、録画された授業を視聴しながら学ぶ「eラーニング」も人気を集めています。

せっかくモチベーションが高いのに、周りに英語を学べそうな環境が見つからない方は、オンライン英会話の利用が非常に効果的なのです。

地域の勉強会に参加する

徳島県では全国的に見ても「英会話カフェ」のような、カジュアルに英語を話せる環境が多いです。

生きた英語を学びたい方や、自分の実力を対面で試したい方は、このような地域の勉強会に参加してみましょう。

徳島県での勉強会・英会話カフェ(一部ピックアップ)

これらは検索トップにも出てくる、徳島県内でも知名度の高い取り組みとなります。どちらも参加費が500円~600円前後な上、フリートークやテーマ別のグループトークなどが行える良い環境です。

特に「英会話カフェTPlace」の方では、実際に外国人の方と英語を話せる機会が設けられているので、自分の力を試したい方はぜひ参加してみてください。

観光地で直接話しかける

観光地に訪れる外国人観光客と英語で交流を試みるのも、実践的な英語力を磨く方法です。

徳島県は鳴門の渦潮、大歩危小歩危、祖谷のかずら橋など、外国人観光客にも人気の観光地が数多く存在します。

以下に徳島県内のおすすめ観光地を3つピックアップしました:

  • 鳴門の渦潮:外国人観光客に渦潮の成り立ちや特徴を英語で説明する練習の場として最適。
  • 祖谷のかずら橋:伝統的な橋や周辺の文化について英語で伝えられる。
  • 大歩危小歩危:自然豊かな景色を楽しみながら、訪れる外国人観光客と英語で会話を楽しむチャンス。

海外でも特に「鳴門の渦潮」は有名な観光スポットであり、実際に船に乗って観光を楽しむことができます。

自分も楽しみながら、外国人の方とお話をすることで、友人関係になれるかもしれません。

Aさん
観光地での出会いをきっかけに、英語を話す友人を作ることができれば、英語を使う機会が日常的に増えます!
Bさん
さまざまな国の英語に触れることで、リスニング力も飛躍的に向上するでしょう!

徳島の英語に対する取り組み

徳島県では、英語スピーチコンテストや地域特有の施策を通じて、地域全体の英語力向上を目指しています。

以下に、徳島県で行われている具体的な施策を2つご紹介します。

1. 全国商業高等学校英語スピーチコンテスト 徳島県予選

徳島県では、「全国商業高等学校英語スピーチコンテスト」の予選が行われています。

令和6年では7月に第41回予選が開催され、レシテーションの部とスピーチの部の2部門が実施されたようです。参加したのは合計5校となり、参加数は15名となります。

このような大会に出場することで、全国大会への切符を手に入れられるのはもちろん、同世代の仲間と切磋琢磨しながら英語力を磨く貴重な体験を得ることが可能です。

自分よりもすごい人や、カッコイイスピーチをする人を見て感化されることで、英語学習へのモチベーションアップに繋がります。

2. とくしま国際戦略センターのイベント

徳島県には「とくしま国際攻略センター」という、国際交流イベントを積極的に行っている場所が存在します。

直近では徳島県在住の小中学生を対象とした、国際交流イベントを開催していたようです。

内容は「困っている外国人を助ける、相談のお仕事にチャレンジ」ということで、英語圏の外国人に限らず、さまざまな外国人との国際交流をはかれる機会が設けられています。

自分の英語を使って人を助けるお試しができるので、外で声をかけるようなハードルの高さではなく、気軽にチャレンジできるのがメリットの一つです。

他にもさまざまなイベントが開催されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

まとめ

こちらの記事では、徳島県の小学校・中学校・高等学校向けの教育方針の紹介や、徳島県で英語を学ぶためのヒント、さらに地域で行われている取り組みについてご紹介しました。

英語を学ぶ環境が限られていると感じる地域だからこそ、オンライン学習や地域コミュニティの活用が学習成功の鍵となります。

今すぐに英語をスキルアップしたい方はオンラインから、実際に試したい方は徳島県で開催されている勉強会やイベントにぜひ挑戦してみてください。

新しい出会いが見つかり、英語力アップの機会に繋がることでしょう。