英単語は適切な覚え方をすれば、英語学習において強い武器になります。

しかし多くの人が英単語を覚えられない、忘れてしまうことからイライラしてしまうのも事実です。

この記事では

  • なぜ英単語を覚えられずにイライラするのか
  • 英単語を忘れないために、どんな勉強法ができるのか
  • 覚えた英単語を定着させるコツはなにか
  • 英単語を覚えるときに注意すること

についてお伝えします。

英単語が覚えられず、イライラする理由

英単語が覚えられず、イライラしてしまうのには主に以下の理由が考えられます。

  1. やることが単調
  2. 忘れてしまう
  3. 覚える量が多すぎる

順番に見ていきましょう。

1.やることが単調

まず初めに、英単語を覚えるのは単調な作業が多いです。

単語帳に記載された英単語の意味を覚え、日本語訳を隠して意味が言えるかを確認。基本的にはこれの繰り返しです。

英文法や英文読解は論理的に理解や読解を進める要素があるものの、英単語は基本的に「覚える」ことだけに主軸がおかれます。

この「単調さ」こそがイライラしてしまう原因として有力でしょう。

2.忘れてしまう

続いて「忘れてしまう」こともイライラしてしまう要因として有力です。

人間の脳の記憶領域には「短期記憶」と「長期記憶」とに分かれています。

英単語を覚えて英文の読解力につなげるためには、もちろん「長期記憶」として英単語を脳に保存する必要があります。

「長期記憶」に英単語を保存すべきなのをわかっているからこそ、英語を頑張りたい人はみんな頑張って覚えようとします。

しかし、一生懸命覚えた英単語も、翌日~三日後には多くを忘れてしまった経験は誰しもあることでしょう。

↑のような「忘れないように頑張って覚えたのに、自分の努力を裏切られたような感覚」こそ、「忘れてしまうことによる、英単語学習へのイライラ」の大きな要因だといえます。

3.覚える量が多すぎる

単調な暗記作業で、どうしても忘れてしまうことの多い単語学習ですが、そんな単語を膨大な量覚える必要があるのもイライラする要因の一つだと考えられます。

例えば、同じ語学で大学受験の科目でもある「古典」の単語の数は、単語帳に記載されている数をカウントすると多くても500語程度です。

対して英単語帳は一般的に1500語程度、多いものでは2000近くも覚えるべき単語数があります。

単純に3倍~5倍の数を暗記する必要があるわけです。

以上のことから、英単語学習は

  • やることが単調
  • 忘れてしまう
  • 覚える量が多い

この3点が理由で覚えられずにイライラしてしまうと考えられます。

忘れない英単語の勉強方法

忘れない英単語の勉強方法

英単語を忘れずに覚えるためにはどんな勉強方法があるのでしょうか?

英語学習者がやっている効果的な「忘れない英単語の勉強方法」は以下の通りです。

  1. 興味のある分野の単語を優先して覚える
  2. 文章と一緒に覚える
  3. 覚えた英単語を使って英作文をする
  4. 音読して覚える

順番に見ていきましょう。

1.興味のある分野の単語を優先して覚える

英単語を忘れずに覚えるための勉強法の1つ目として「興味のある分野の単語を優先して覚える」というものがあります。

興味のある分野とは、

  • 自分が趣味で行っているものに関する英単語
  • 自分の職業に関わる英単語
  • 自分が大学で専攻していた分野に関わる英単語

などが挙げられます。

自分が見知った分野の英単語なら、「へー、自分が日常的に関わっているコレって、英語ではこう言うのか~」という発見がありますし、見知った分野だからこそ、一度覚えてしまえばたとえ忘れてしまっても「あれ、これってなんて言うんだっけな?」と、再び遭遇して思い出す機会に恵まれます。

したがって、少しでも自分にかかわりのある英単語を優先して覚えることで、英単語を忘れづらくする効果があり、非常に効果的な英単語学習法だといえます。

2.文章と一緒に覚える

英単語を忘れずに覚えるための勉強法の2つ目として「文章と一緒に覚える」というものがあります。

例えば英語長文の過去問から知らない英単語をメモして覚える場合、一度知らない状態で周りの文脈から意味を推測し、その後解説を読んだタイミングで知らなかった単語の意味をメモするかと思います。

その際、全くの「知らない単語の丸暗記」よりも、「あー、この単語は○○についての文章に出てきたな。たしかこの単語が出てきたところは○○を説明している文章だったな」との情報があった方が印象に残ります。

まったくの丸暗記ではなく、新しい単語ごとに印象に残るものごとがあった方が、印象深さを手掛かりに思い出す可能性も高くなります。

また英単語帳を使って英単語を覚えるときにも、英単語と一緒に必ず例文が載っています。その例文を読み、単語の意味だけでなく例文の印象と紐づけして覚えたほうが思い出す可能性も上がります。

この時に「例文も一緒に覚える」までは必要なく、「意味と一緒に例文を読んで、印象付けを行う」だけでもかなりの効果があります。

以上のことから、文章や例文と一緒に覚えると、英単語の意味を忘れづらくなります。

3.覚えた英単語を使って英作文をしてみる

英単語を忘れずに覚えるための勉強法の3つ目として「覚えた英単語を使って英作文をしてみる」というものがあります。

これは先ほどお伝えした「文章と一緒に覚える」方法を少し強化したようなイメージです。

英単語の意味と一緒に、英文や例文を見て「こういう使い方をするのか」という印象がつきますよね?

その時に、覚えた英単語の意味と使い方を、その場で自分の言葉に変換して英作文をすれば、さらに自分の印象に強く残ります。

なぜなら、ただ読んで「へー、こんな使い方なんだー」と納得するだけよりも、それを応用して自分の手を加えることになるからです。

4.音読して覚える

英単語を忘れずに覚えるための勉強法の4つ目として「音読して覚える」というものがあります。

ただ黙読して「視覚だけ」で覚えるよりも、自分の口で発する「※手続き記憶」と、自分の声が耳に入ることによる「聴覚」によって、脳のいろんな部分を刺激することで印象が強く残るようになります。(※手続き記憶=”書いて覚える”など、自分の身体に記憶を染み込ませる記憶法)

自宅や喫茶店など、声を出せる環境にいるときにぜひ取り入れてみてください。

英単語を定着させるためのコツ

英単語を定着させるためのコツ

英単語を長期的に定着させるコツとして、以下の2点が挙げられます。

  1. 夜寝る前に単語を覚え、朝起きてから復習する
  2. 復習のタイミングをつかむ

1.寝る前に単語を覚え、起きたら復習する

人間の脳は、寝ている間に記憶が整理されます。

そのため、寝る直前に覚えた英単語は効果的に整理されます。

また、人間の脳は朝がゴールデンタイムと呼ばれ、創造性の高い仕事をしやすい時間帯だといえます。

それは覚えたものを「使いこなす」時間としても良い時間とされ、「昨夜覚えたことを思い出す」ことにも当てはまります。

つまり、「寝る前に覚える、起きたら思い出す」は、単語学習に最適のサイクルだといえるのです。

このメカニズムは「睡眠学習」の記事で詳しく解説したので、ぜひそちらもチェックしてください。↓

「睡眠学習」への内部リンク

2.復習のタイミングをつかむ

カナダのウォータールー大学の研究によると、暗記した記憶を24時間以内に復習すると記憶の定着率がグッと回復し、その後7日以内に復習をするとまた定着率がグッと回復、そして30日以内に復習をすると定着率がまたグッと回復するというデータがあります。

つまり、覚えた単語を復習する機会として「24時間、7日、30日」のタイミングを覚えていれば、効果的に記憶の定着を促(うなが)すことができます。

英単語学習の時間を確保するための考え方

英単語学習の時間を確保するための考え方

「ほかの勉強もしたいのに、英単語にたくさん時間を割けないよ!」という方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、「隙間時間」を活用すると良いでしょう。

英単語学習は、過去問演習とは違い5分もあれば十分に取り組むことができる勉強法です。

学校や仕事のお昼休憩、通学や通勤の電車内、移動中の待ち時間など、英単語を勉強できるチャンスを見つけるのは難しくありません。

そのうえで、寝る前に本腰を入れて暗記作業に入り、起きたら復習の時間をとれば、「いつの間にか単語学習が進んでいる」という感覚で取り組めます。

英単語を覚える際の注意点

英単語を覚える際の大きな注意点は「1回で覚えようとしない」ことです。

前項「忘れない英単語の勉強法」「英単語を定着させるコツ」で、私がしきりに英単語を「思い出す」と書いていたことにお気づきでしょうか?

その理由は、「英単語は、忘れて、思い出して、初めて定着するもの」だからです。

頑張って覚えたからといって、見返してから「あぁ!こんなにも忘れている!また最初からやり直さなくちゃ…」と考えないで欲しいということです。

「挫折した…」と感じてしまったら、また英単語を覚えだすのは非常に大変になってしまいます。

決して一回で覚えようとはせず、「英単語は忘れて思い出すもの」の意識で取り組んでください。

まとめ

この記事では、英単語の覚え方についてお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、英単語を覚えられずイライラする原因、英単語を覚えるには「忘れて、思い出すこと」が大切なこと、そして英単語を定着させるためにできることをもう知っていることでしょう。

この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより豊かにすることを願っています。