宇都宮市は、全国でも有数な餃子で有名な町ということで日本中に知られています。人口は約51万人で、0~14歳の子どもたちの人口は約1万3600人にのぼります。近年では地域の子どもたちや学生たちがグローバル社会で活躍するための英語力向上に力を入れています。本記事では、宇都宮市の英語教育の事例や子供向け学習プラン、学生の英語力を伸ばすためのサポートについて解説します。また、英語スピーチ大会の開催情報もご紹介。宇都宮で英語を学ぶ魅力と可能性をぜひご覧ください!

宇都宮の英語教育が変わる!小中高校での事例をご紹介

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宇都宮市では、地域の学校で英語教育が積極的に行われています。小学校から高校まで、独自のプログラムや教育方法が導入されており、実践的な英語力を養う取り組みが行われています。

宇都宮の小学校英語教育:作新学院小学部の事例

小学校の英語教育で最も力を入れていると評判を得ている作新学院小学部。小学部の開設当初からグローバル社会に適応するための英語教育を提供することに重きをおいてきました。
授業はネイティブALTがオールイングリッシュで行い、アクティビティを通じて自然な英語習得を目指しています。とりわけ、小学3年生から6年生では週に4回の実践的な英会話の授業があります。
英語の授業に図工の要素を取り入れたり、ホテルやお店でのやり取りをロールプレイしたりと日々の生活の中のシチュエーションに英語を取り入れることで、より現実的な英会話力が身につくように工夫がされています。

宇都宮の中学校英語教育:イングリッシュキャンプ

宇都宮市の中学生を対象にイングリッシュキャンプというイベントが開催されます。主に中学生の希望者を対象に、2泊3日で集中的に英語学習を行います。宇都宮共和大学で行われたイングリッシュキャンプでは、「クリティカルシンキング」や「プラクティカル・イングリッシュ(実践的英会話)」という独自のプログラムを取り入れています。それにより、学生たちの英語発話力を強化し、自信の向上を促すものとなっています。
宇都宮市全体でグローバル化に対応する子どもたちの育成に取り組んでいる中で、各教育機関が独自のイングリッシュキャンプカリキュラムを作成しています。

宇都宮の高校英語教育:宇都宮北高等学校の事例

栃木県立宇都宮北高等学校は、国際理解教育に力を入れている県内有数の高校です。パートナーシップ校との交換留学、英語でのディベートやプレゼンテーションを通じて、英語力の向上だけでなく、グローバル人材の基盤を作る教育が提供されています。
生徒たちは、1年間という時間をかけて各自の研究課題に取り組み、成果発表を行います。英語習得は主目的ではなく、国際理解という目的を果たすためのツールとして自然に習得することをカリキュラムの主軸においています。

宇都宮で子供向けの英語学習プランを考える

宇都宮市で子供に英語を習得してもらうためには、どのような英語学習プランがあるのでしょうか。今回は大きく2つの方法をご紹介します。

英会話教室に通って英語を身につける

宇都宮市内には多数の英会話教室があり、幼児から小学生までが対象のコースも充実しています。全国に展開している大手の英会話スクールも多数存在しますが、地元に根差した個人経営の英会話教室も見ることができます。体験レッスンを通じて、子供にあった英会話スクールを探されてみてはいかがでしょうか。

家庭学習に最適なオンライン教材

宇都宮市内で英会話教室を探すのもいいですが、多数ある英会話教室からあなたのお子さんに合うスクールを探すのはひと苦労。送迎の手間なども考えると、ご自宅でオンライン教材を使うのは最も効率的と言えるでしょう。ゲーム性を取り入れた教材であれば、あなたのお子さんは楽しみながら英語習得をすることができます。

宇都宮の英語スピーチ大会 開催情報をチェック!

英語スピーチコンテスト

栃木県では、各市町村で英語スピーチコンテストが開催されています。
宇都宮市でも、毎年中学生向けの英語スピーチ大会が毎年開催されており、市内外から多くの学生が参加します。

栃木県中学校英語スピーチコンテスト

宇都宮市の中学生はまず、10月下旬に行われる地区の予選大会である「宇河地区英語スピーチコンテスト」に参加します。そこで上位入賞をすると11月に行われる栃木県「栃木県中学英語スピーチコンテスト」に出場することができます。
宇都宮市の各中学校から3名ほど選出され、カテゴリー別に英語のスピーチを行います。
英語スピーチの最大の魅力は、英語で自分の考えや気持ちを相手に伝える力を養えることです。例えば、テーマが「環境保護」だとしたら、どのように伝えれば相手の心に響くかを考えることで、説得力やプレゼンテーション力が鍛えられます。この力は、英語だけでなく、日本語でも役立つスキルとなります。

D-1英語ディベート選手権大会

11月に行われる高校生向けの英語ディベート大会です。D-1英語ディベート選手権大会は全国大会につながる栃木県予選の位置付けとなります。
県大会では11校で約150人の高校生が出場する、英語のコンテストとしては大規模な大会です。
栃木県では、宇都宮高校、作新学院高校、宇都宮東高校が強豪校として知られています。

英語ディベート選手権は、生徒たちが日々の練習の成果を披露する場です。英語力はもちろんのこと、論理的な思考力、リサーチ力など英語以外のスキルが身につきます。
また、そこから生徒たちの視野が広がり、将来やりたいことが見つかったり、英語が話せたという経験から自信をつけることもできます。
英語ディベート大会は、単なる競技ではなく、生徒たちの未来を広げるきっかけを作ります。

宇都宮の学生の英語力はどれくらい?

宇都宮の学生の英語力はどれくらい?

宇都宮市内の学生たちは、学校や民間の英会話スクールで日々英語力を磨いています。それでは実際に宇都宮市の学生の英語力はどれくらいあるのでしょうか?こちらでは令和3年から令和5年の3年間の英語力の推移を紹介します。

宇都宮の小学生の英語力

小学生の英語力は全国的に平均的と言えます。文部科学省の令和5年度「英語教育実施状況調査」の結果によると、「英語を使って何ができるようになるか」という観点による「CAN-DOリスト」形式の学習到達目標について設定・達成状況の把握・公表のいずれの割合も増加して改善しているという傾向がみられます。
一方で、学習到達目標を設定しているものの、達成状況を把握していない学校や公表していない学校が一定数あるというデータもあります。
小学生は主にスピーキングによる言語活動が中心となるため、ライティング、リーディングの到達度調査が行われておらず、CEFRレベルの判定がされていないのが現状です。

宇都宮の中学生の英語力

宇都宮市を含む栃木県では、中学生の英語力目標であるCEFR A1レベルに達した生徒の割合が40.1%に達しています。これは中学生の約4割が英検3級レベルであることを示します。しかし、全国平均が50.0%であることから、改善に向けて取り組む必要があるとされています。

宇都宮の高校生の英語力

高校生の英語力は全国的に平均的と言えます。高校生の英語力目標であるCEFR A2レベルに達した生徒の割合が50.2%に達しています。これは高校生の約5割が英検準2級レベルであることを示します。
一方で、CEFR B1レベルに達している高校生は18.9%であり、全国の平均値である30%に11.1%及ばない結果になりました。全体的に英語力の底上げは成されたものの、CEFR B1以上のレベルの高校生が少ないことから、上位をのばす英語教育も同時並行で進める必要性に迫られています。

文部科学省令和5年度「英語教育実施状況調査」

まとめ:宇都宮で英語を学ぶ魅力と可能性

宇都宮市では、地域全体で英語教育を強化し、グローバル社会に対応できる人材育成に取り組んでいます。学校教育だけでなく、英会話教室やオンライン教材、スピーチコンテストなど、子どもたちが英語力を伸ばすための多彩な選択肢があります。今後も、英語を通じて宇都宮市の子どもたちが国内外で活躍する姿を期待したいですね。