“He might~”や”She might~”など、英語を勉強していると”might”という英単語をよく目にしますよね。
”might”は英会話や英文を問わず、色んな場面で使われる英単語です。
”might”は”may”のように「〜かもしれない」を意味する英語表現です。
そんなmayとmightには、どんな違いがあるのでしょうか?
この記事では、mightの意味と使い方、そしてmayとの使い分け方について例文付きで紹介します。
例文付きで紹介することで、具体的な使い方に触れて英語表現のイメージを掴んでいただき、丸暗記に頼らない学びを期待できるからです。
この記事を読み終わる頃には、mightの意味と使い方、そしてmayとの違いについてしっかり理解しているのでぜひ最後まで読んでください。
mightの基本的な意味
mightには一般的に、以下の意味で使われることが多いです。
可能性
“might”は「可能性」を意味して使われます。
「雨が降るかもしれないね」とか「彼女はシャイなのかもしれないね。」といった感じで、日本語に訳すと「〜かもしれない」となって「可能性」を意味するイメージですね。
【例文】
- She might come to the party if she finishes her work.
彼女は仕事が終わったらパーティーに来るかもしれません。 - You might like this book; it’s very interesting.
この本はすごく面白いですから、気に入るかもしれませんよ - There might be a chance to meet the author at the event.
イベントで作者に会える機会があるかもしれません。
【補足】過去の可能性を表す「might have 過去分詞」
上述した「可能性」を意味するmightですが、「〜したかもしれない」といった「過去の可能性」を表すときは「might have 過去分詞」の形で言い表します。
「昨日雨だったら、部活も休みだったかもしれないね」とか「イベントがあると知っていれば、参加したかもしれない」といった感じですね。
【例文】
- They might have forgotten to lock the door when they left.
彼らが出かけるときにドアの鍵をかけ忘れたのかもしれません。 - He might have been at the meeting if he had known about it.
その会議について知っていれば、彼は出席していたかもしれません。 - I might have seen that movie, but I don’t remember.
その映画を観たかもしれませんが、覚えていません。
とても丁寧な依頼・提案
“might”を使って、「とても丁寧な依頼」や「とても丁寧な提案」を意味することもあります。
依頼や提案を意味する”Can I~”や”Can you~?”のうち”Can”の部分を、”Might”にすることで、大変丁寧な依頼や提案を表現できます。
【例文】
- You might want to check the report again.
もう一度レポートを確認した方がいいかもしれませんね。 - Might I borrow your pen for a moment, please?
ペンを一瞬だけお借りしてもよろしいでしょうか? - Might you suggest a good place for lunch nearby?
近くで良いランチの場所を教えていただけますか?
”Can I~”や”Can you~?”を丁寧に言う表現として、”Could I~?”や”May I~?”、”Could you~?”も挙げられますが、”Might I~?”や”Might you~?”はその中でも大変丁寧な表現として使われます。
”Could I~?”や”May I~?”、”Could you~?”と比べて、”Might I~?”や”Might you~?”は日常的によく使う言い方ではないものの、より一層丁寧な言い方として使われるイメージです。
よく似た表現”may”と”might”の違いは?
前項で”might”が「可能性」や「丁寧な依頼・提案」を意味することがわかりましたね。
「可能性」や「丁寧な依頼・提案」を意味する英語表現には、”may”も挙げられます。
【例文】
It may rain tomorrow. (明日は雨が降るかもしれません。)(可能性)
May I use your phone? (電話をお借りしてもよろしいですか?)(依頼・提案)
例のように、似た意味や使い方がされるmayとmightには、どんな違いがあるのでしょうか?
1.可能性の高さ
mayとmightのニュアンスの違いとして「可能性の高さ」が挙げられます。
【例文】
It may rain tomorrow. (明日は雨が降るかもしれません。)
It might rain tomorrow. (明日は雨が降るかもしれません。)
例文を見ると、どちらも同じ日本語訳になっていますね。
ただし、mayよりもmightの方が、少し「控えめに」可能性を表現しています。
mightの方が少し低い可能性を表現するわけですね。
同じ「可能性」を表現しながらも、言葉のニュアンスで「控えめに」表現するのが”might”というわけですね。
2.丁寧さ
mayよりもmightの方がより丁寧な印象で相手に伝わります。
上述の「1.可能性の高さ」で、mightがmayを「控えめに」表現するので、相手への伝わり方が丁寧になるとお伝えしましたね。
【例文】
May I use your phone? (電話をお借りしてもよろしいですか?)
Might I use your phone? (電話をお借りしてもよろしいでしょうか?)
mayも十分に丁寧な表現ですが、mightの方がもっと丁寧になるイメージです。
3.「過去形」としてのmight
mightはmayの過去形として使われる場合もあります。
【例文】
She says she may join us for dinner.(彼女は夕食に参加するかもしれないと言っています。)
She said she might join us for dinner.(彼女は夕食に参加するかもしれないと言っていました。)
mightを使った例文を見てみると、主節(She saidの文)が過去形の形になっているので、従属節(She might~の文)も過去形にする必要があります。
なので、mayの過去形としてmightを使います。
mayとmightは似た意味や似た使い方をする英単語ですが、時制の一致を意識するポイントではmightを「過去形」として使うわけですね。
まとめ
この記事では、mightについて以下の点からお伝えしました。
- mightには「可能性」や「丁寧な依頼・提案」の意味で使われる
- mayとmightには、「可能性の高さ」「丁寧さ」「時制の違い」に違いがある
ここまでお読みのあなたは、mightがmayを「控えめに」表現すること、mightがmayよりも丁寧な表現になること、そしてmightがmayの過去形として使われることをしっかりと理解しているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。
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