“possible”は「可能である」という意味の形容詞です。

“make it possible with canon”というキャノンのスローガンは有名ですね。

「キャノンでそれを可能にする」「やりたい事はキャノンを使えば実現できる」という意味です。

しかし”possible”は「可能性はあるがはっきりはわからない」という意味もあります。

本記事では”possible”の4つの意味と、どれくらいの可能性があるかを説明します。

“possible”の意味

"possible"の意味
  1. 人が~することが可能である、(あることが)実現可能である
  2. (事が)可能性がある
  3. (最上級、”all” ” every”などを強調して)可能な限りの
  4. 有力な候補の、ふさわしい

このような意味で使われます。

ではそれぞれの使い方をみて見てみましょう。

1 (人が)~することが可能である、(あることが)実現可能である

(人が)~することが可能である

※”It is possible (for 人) to V~”この構文で使います。

Aさん
It is possible for me to do the work in a few days.
訳)2、3日でその仕事を終えることができます。
Aさん
It is possible (for us) to get there by car.
訳)車でそこへ行くことは可能です。
Aさん
Would it be possible to order now?
訳)今注文することはできますでしょうか?

この”Would it be possible to ~?”は覚えておきたい便利な表現です。

「何々できますか?」を”can I~?”など”can”を使いがちですが、”can”は直接的すぎて、

不躾で失礼な感じに聞こえてしまいます。

”Would it be possible to ~? は「〜できますでしょうか?」と、相手に丁寧にお願いをしていることになります。

(あることが)実現可能である

Aさん
I undertook a possible but extremely difficult task.
訳)可能ですが極めて難しい仕事を引き受けました。

2 (事が)可能性がある

可能性はあるけれど、絶対できるかはわからないという状態です。

英語には「可能性がある」という意味の単語が多数あり、その可能性の高さ、低さによって使い分けます。

“possible”は五分五分くらいと、あまり高い確率ではありません。

※”It is possible that S+V”この構文で使います。

Aさん
It is possible that he is still alive.
訳)彼がまだ生きている可能性はあります。

Aさん
It is possible that she will still come, but I doubt it.
訳)彼女が来る可能性はまだありますが、どうでしょうか。

Aさん
The weather forecasters said more snow was possible.
訳)天気予報では雪がもっと降る可能性があると言っていました。

3 (最上級”all” ” every”などを強調して)可能な限りの~

Aさん
I want to make the best movie possible.(the best possible movie)も可
訳)考えうる最良の映画を作りたいのです。

Aさん
She was there to help us in every way possible.(in every possible way)も可
訳)彼女は可能な限りあらゆる方法で私たちを助けるためにそこにいました。

4 有力な候補の

“possible”には名詞を修飾し、「〜候補の」「〜可能性のある」という意味でも使われます。

Aさん
He is a possible President.
訳)彼は大統領候補者です。

Aさん
A man is named as a possible suspect.
訳)容疑者としてある男性の名前が挙げられています。

“possible”の反意語

"possible"の反意語

“possible”の反意語は“impossible”です。

“possible”に否定を表す接頭語”im”をつけて“impossible”になり、「不可能な」「ありえない」「ひどく困難な」という意味になります。

映画「ミッション:インポッシブル」”Mission: Impossible”でもおなじみですね。

日本語にすると「ひどく困難で実現不可能な任務」になります。

Aさん
It is impossible that he loves me.
訳)彼が私を愛しているということは絶対にありえません。

→”It is not possible that he loves me.”に言い換えられます。

Aさん
He found it impossible to persuade his father.
訳)彼は父親を説得するのは無理だとわかりました。

Aさん
It’s an impossible story.
訳)ありえない話ですね。

“possible”と”able”の違い

"possible"と”able”の違い

“be able to〜”も「人が〜することが可能である」という意味です。

では”possible”とどのように違うのでしょうか?

  • “possible”「〜という可能性がある」人は主語になれない。”It is possible for 人~”の構文
  • “able”「人が~する能力がある」人が主語

このように異なります。

先ほどの例文

It is possible (for us) to get there by car.「車でそこに行くことができます」

この文を”We are able to get there by car.”にすると「車でそこに行く能力がある」というおかしな意味になってしまいます。

Aさん
Tom is able to run fast.
訳)トムは速く走ることができます。

このように、速く走る能力など、何かをする能力があるときは“be able to〜”を使います。

“possible”を含む定型表現

"possible"を含む定型表現

“if possible”「できれば」

Aさん
I’d like to see it if possible.
訳)できればそれを見てみたいのですが。

控え目に何かを頼むときなどに使います。

“as ~as possible”「できるだけ~(の)」

Aさん
I’ll finish it as soon as possible.
訳)できるだけ早急に片付けます。

Aさん
She tried to make the guests as comfortable as possible.
訳)彼女は客ができるだけくつろげるよう試みました。

Aさん
Read as many books as possible.
訳)できるだけたくさんの本を読みなさい。

“whenever possible”「可能なときはいつでも」「できる限り」

Aさん
I’m trying to use English whenever possible.
訳)できるだけ英語を使うようにしています

“possible”以外に可能性を表す単語

"possible"以外に可能性を表す単語

“possible”の可能性は五分五分、50パーセントくらいですが、では確率の高い語から見ていきましょう。

“definite” 100パーセント「明確だ」

Aさん
It is definite that I’ll go to France.
訳)私がフランスへ行くことは確定しています。

“probable” 80パーセント「おそらく」

Aさん
It is quite probable that Tom will get the job.
訳)トムはおそらく仕事に就けるでしょう

“possible” 50パーセント「ありうる」

“unlikely” 30パーセント「ほとんどありえない」

Aさん
It’s unlikely that he will pass the exam.
訳)彼が試験に合格する可能性はほとんどありません。

“impossible” 0パーセント「不可能だ」「ありえない」

まとめ

「可能である」という意味の単語”possible”の使い方や、可能性の高さ低さを表す他の形容詞を解説しました。

これらの単語を使い分け、より正しい英語を使うよう心がけましょう。