「この部分をもっとわかりやすくリライトしてくれるかな?」
「レポートのこの部分は良かったよ。ただデータの部分はもっと正確にリライトしてみようか。」
以上のように、文章やレポートを「リライトする」と言うのを聞いたことがありませんか?
「リライトする」という言葉は英語の”rewrite”から来ていて、正確さやわかりやすさを重視して文章を改善することを指して言います。
そんな「リライト」について、この記事ではわかりやすく、英語の”rewrite”の使い方にも触れながら解説していきます。
英語の”rewrite”の意味
“rewrite”とは、文章や原稿などを改訂し、再度書き直すことを意味します。
“rewrite”は特に、文章や文書を修正して、情報の正確さやわかりやすさの面などで「改良、改善する」意味で使われることが多いです。
writeが「書く」という意味ですから、頭に”Re”がつくことで「再び」の意味が付け加えられて、「再び書く」という意味になりますから、”rewrite”は「書き直す」の意味で使われるというわけですね。
英語で”rewrite”は、以下のような文章で使われます。
- Could you please rewrite this paragraph for clarity?
この段落をわかりやすく書き直していただけますか? - I need to rewrite my resume for the job application.
求人に応募するために履歴書を書き直す必要があります。 - The editor asked me to rewrite the conclusion of the article.
編集担当者が記事の結論を書き直すように頼んできました。
日本語の「リライトする」を英語で言うと
日本でもカタカナ英語で「リライトする」という言葉が使われますが、上述した“rewrite”と同じように、文章や文書を修正して、情報の正確さやわかりやすさの面などで「改良、改善する」意味で使われることが多いです。
社会人なら、報告書を上司に提出した際に「この部分をもっとわかりやすくリライトしてくれるかな?」という使われ方や、大学生なら「レポートのこの部分は良かったよ。ただデータの部分はもっと正確にリライトしてみようか。」といった使われ方がそうですね。
また、日本でカタカナ英語として使われる「リライトする」を、英語で表現するときもそのまま”rewrite”で表現できます。
- After receiving feedback, I decided to rewrite the entire chapter.
フィードバックを受けて、全ての章を書き直すことにしました。 - She had to rewrite her essay because of grammar errors.
文法にミスがあったため、彼女はエッセイを書き直さなければなりませんでした。 - The author decided to rewrite the first draft extensively.
著者は初稿を大幅に書き直すことに決めました。
「リライトされた記事」を英語で言うと
「この記事は2015年に書かれたものを、2020年にリライトされたものです。」
といったように、特にインターネット上の記事では「こちらは〇〇年にリライトされた記事です。」との表記を見かけることがありますよね。
「リライトされた記事」を英語で表すには、”rewritten article”が使われるのが一般的です。
rewrittenは”rewrite”を過去分詞形にしたもので、過去分詞形になることで「リライトされた」を意味することができます。
またarticleが「記事」を意味するので、「リライトされた」を意味する”rewritten”と「記事」を意味する”article”が組み合わさって「リライトされた記事」の意味になるわけですね。
【例文】
- This rewritten article addressed the concerns raised in the feedback.
こちらのリライトされた記事は、フィードバックで話題に挙がっていた問題点に対処されたものです。 - After several drafts, the rewritten article was ready for publication.
いくつかの原稿を経て、リライトされた記事が出版される準備が整いました。 - The rewritten article clarified the main points for readers.
リライトされた記事は、読者に主要なポイントを明確にしました。
また”article”を使わずに”rewrite”や”rewritten”単体や、「内容」を意味する”contents”や「話題、テーマ」を意味する”topic”と組み合わさることで「リライトされた記事」を意味する場合もあります。
【例文】
- I submitted the rewritten piece to the editor for review.
リライトした記事を編集者にレビューしてもらいました。 - The rewritten content presented a fresh perspective on the topic.
リライトされた内容は、その記事のテーマに新しい視点を提供しました。
「文章をリライトすること」を英語で言うと
「文章をリライトすること」を英語で言うと、不定詞の”to rewrite”、もしくは動名詞の”rewriting”を使って表現します。
また「文章」という英語表現の”sentence”という言葉と組み合わせて「文章をリライトする」と言うことは少なく、”contents”(文章の内容)や”structure”(文章の構成)などの、具体的なものを指して「文章をリライトすること」を表現したり、もしくは”rewrite”だけで「(文章を)リライトする」といったイメージで「文章を」の部分を補って表現することが多いです。
【例文】
- To rewrite effectively, focus on the main ideas and structure.
文章を効果的にリライトするには、メインのアイデアと文章構造に焦点を当てましょう。 - Rewriting is essential for crafting polished content.
文章をリライトすることは洗練されたコンテンツを作るために不可欠です。 - Rewriting allows for better expression of ideas and arguments.
リライトすることでアイデアや論点をより適切に表現できます。
「リライト」と検索するとよく出てくる”SEO”とは?
「リライト」と検索エンジンで検索すると、よく”SEO”という言葉がヒットします。
この”SEO”とは”Search Engine Optimization”の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」となります。
この「検索エンジン最適化」は、主にWEBサイトをGoogleなどの検索エンジンで効果的にヒットさせる手段を意味し、例えばブログ記事を検索エンジンにヒットさせるために最適化させるために「リライトしましょう」という意味で、検索エンジンでヒットするわけですね。
こうしたブログ記事の「リライト」も、「文章の質や読みやすさを改善する」という本来の”rewrite”の意味と合致しますね。
まとめ
この記事では、「リライトする」の意味や、元となる英語の”rewrite”の使い方も含めてわかりやすく解説しました。
ここまでお読みのあなたは、カタカナの「リライト」と英語の”rewrite”の適切な使い方を十分に理解しているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。