果物の中でぶどうが一番好き、という人は結構多いのではないでしょうか。
一粒が小さいデラウェア、粒が大きい巨峰や藤稔、長野パープル、白ぶどうのマスカットとぶどうの品種はたくさんあって、どれも美味しいですよね。
なんでも世界でぶどうの品種は5,000もあるらしいですよ。
さて、ぶどうは英語でなんて言うのでしょうか。みんなグレープ?それとも品種で言うのでしょうか?
今回はぶどうにまつわる英語を紹介したいと思います。
ぶどう狩りって英語でなんて言う?
「ぶどう狩り」は英語で「grape picking」といいます。これはぶどうに限らず使えます。
例えばいちご狩りなら「strawberry picking(いちご狩り)」のような感じです。
「pick」が「選ぶ、選定する、摘み取る」の意味を持っているので使われるのでしょうね。
最近、日本に来る外国人にこの「果物狩り」が人気だということはご存知でしょうか。
ハウス栽培で衛生的、しかも美味しい果物を食べられる、果物狩りは外国人にとっても魅力的なんですね。
是非外国人のお友達を誘ってみて下さい。
何かに誘う時の表現は以前に紹介しましたが覚えていらっしゃいますか?会話形式で確認してみましょう。
Would you like to go grape picking this weekend?
訳)今週末ぶどう狩りに行かない?
That sounds exciting!
訳)いいね、楽しそう!
海外にもある!果物狩り
訪日外国人に果物狩りが人気、ということは海外には果物狩りは無いのかな、と思われるかもしれませんがあるんです!
海外の果物狩りは、日本の果物狩りと少し違うんです。
収穫用のバケツを借りるところもあれば、自分で入れ物を持っていくところもあります。
そして採った分の重さで料金を払う、という合理的なスタイル。
海外のマダムは大量にジャムを作ったりするからなんでしょうか。(勝手なイメージ)
でも日本の果物狩りの方が果物が美味しいんじゃない?という方もいるでしょうが、実は海外の果物狩りで食べられる果物は完熟の状態だからとっても美味しいんです。
機会があれば是非やってみて下さい。入場料が無く、採った分だけ支払うのでとってもお得!
アメリカやフランスで果物狩りは出来ますよ。
We have got lots of grapes.
訳)ぶどう、いっぱい採れたねえ
Shall we share them with our neighbors?
訳)ご近所におすそ分けしようか
葡萄の別名、葡萄をなぜ「えび」と読む?
「葡萄色(えびいろ)」ってご存知でしょうか。古来、日本では「葡萄」を「エビヅル」と呼んでいました。
それで葡萄のような濃い赤紫色のことを「えび色」と呼んでいたんですって。
ちなみに海老(エビ)は色がえび色に似ていることから「エビ」と名づけられたということです。
※海老の漢字は形が丸まっているのが老人に似ているから、ということで「海の老人」から「海老」になったんだそうですよ。
他にもある!葡萄から生まれた言葉
葡萄から作られるワインは、英語でも「wine」ですが、その語源はラテン語の「vinum(ワイン、ぶどう)」です。
英語でぶどうに関連する単語に「vin-」や「vini-」が使われているのは語源が同じということなんですね。
実は「vinegar」も同じ仲間です。「vinegar」は「vin(ワイン)」「-egar(酸っぱい)」からできた単語です。興味深いですね。
また、「grapefruit(グレープフルーツ)」は、木に生っている様子がぶどうのようにかたまりにみえることから名づけられたそうですよ。
「白ぶどう」は英語でなんて言う?
マスカットやナイアガラなどの「白ぶどう」は、英語では「white grapes」といいます。
「私はマスカットが好き」と言いたい時には「I like Muscut grapes.」という表現になります。
同様に、赤ぶどうは「red grapes」といい、「巨峰」は「Kyoho grapes」と表現します。
単にぶどうを表すのは「grapes」で良いですよ。
Which do you prefer, white grapes or red ones?
訳)赤ぶどうと白ぶどう、どっちが好き?
It doesn’t matter either way if there are no seeds.
訳)種がなければどっちでも良いよ
「種なしぶどう」って英語でなんて言う?
「種なしぶどう」は「seedless grapes」といいます。
実はこの種なしぶどう、最初から種が無い品種もありますが、多くは栽培の途中で「ジベレリン」などの植物ホルモンを使って「種なし」にしているんです。
種なし巨峰や種なしピオーネが、このジベレリンを使って種なしにする主な品種です。
種なしになる仕組み
ジベレリンを使って種なしになる仕組みについても少し紹介します。
普通、果実は受粉することで子房の中に種が出来、子房がふくらんで実になりますが、ぶどうは房をジベレリンの液に浸すことで、受粉しなくても実になるんです。
品種によっても違いますが、満開前と満開後の2回、ジベレリン処理を行います。
一度目は「種なし」にする為で、二度目は実を大きくする為です。
このように、種なしぶどうは、すごく手間をかけて作られているんですね。
いつもすごい勢いで食べちゃいがちですが、もう少し感謝の気持ちを持って食べるようにしないといけないですね。
ぶどうの一粒、ひと房を英語でなんて言う?
ぶどうは英語で「grapes」と言いますが、一粒のぶどうは「grape」になります。
通常、ぶどうはかたまり(房)になっていますから「grapes」で表現するわけですね。
「ひと房のぶどう」は英語では「bunch of grapes」になります。
また、「cluster of grapes」も「ひと房のぶどう」を表すことができます。
コロナ禍で何度も耳にした「cluster(クラスター)」は「集団、かたまり」を意味します。
海ぶどうって英語でなんて言うの?
「海ぶどう」は英語では「sea grapes」(そのままですね)、あるいは「green caviar」(これはこれで見たまま)といいます。
でもこの海ぶどう、通称だということはご存知ですか?本当の名前はクビレズタといいます。あのぶどうと呼ばれている球状の部分は小枝なんですって。
クビレズタは「括れたツタ」からきていて、元々はクビレヅタだったのがクビレズタに変わったんだそうです。
What’s that green thing?
訳)その緑色のものは何?
It’s sea grapes.
訳)海ぶどうだよ
Is that good?
訳)それ、美味しいの?
It’s really good if you dip it in sanbaizu (sweet and sour soy sauce).
訳)三杯酢で食べるとすごくおいしいんだよ
まとめ
ぶどうにまつわる単語やフレーズを色々紹介しました。
調べてみると、ラテン語が語源の英語はたくさんあるなあ、と改めて思いますね。
単語の語源を知ると無理なく覚えることができますからおすすめです。
そして出来たらそれを話題にして英会話につなげられると良いですよね。
インプットだけでもアウトプットだけでも不完全です。
覚えた単語やフレーズを使ってどんどん会話してみましょう。
Let’s enjoy English conversation!