“assume”は「~と思い込む」「就任する」といった意味で使われる英語表現です。動詞として使うことができます。
英文や英会話の中でも頻繁に登場する”assume”ですが「いまいち使い方や意味が分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では「”assume”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“assume”の意味や使い方、”assume”に似た英語表現5つの意味や使い方について例文付きで詳しく解説しています。
記事を最後までチェックすれば、”assume”に関することは一通り分かりますよ。”assume”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
“assume”の意味や使い方
“assume”には、以下3つの意味や使い方があります。
- ~と思い込む、~と想定する
- 就任する、担う
- ~のふりをする、~を装う
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
~と思い込む、~と想定する
“assume”には、「~と思い込む」や「~と想定する、仮定する」といった意味があり、動詞として使用できます。科学的・論理的に立証されている事象についてではなく、「その状況を見て感じたこと」を伝える時に使う表現です。単に想定したことというよりは、「当然の事実だ」と根拠なく考えた時などに使われます。
例文をいくつか紹介します。
He assumes I know nothing about baseball.
訳)彼は私が野球について何も知らないと思い込んでいます。
Aさん
As a child, I assumed that when I grew up I would be free to do whatever I wanted.
訳)子どもの頃の私は、大人になったら自分のしたいことは何でも自由にできるのだと思い込んでいました。
科学的・論理的に立証されないことについて、自分の思い込みで発言すると、”Don’t assume …”「…と思い込まないで」と言われることがあります。
訳)IT企業で働いている人がだれでもコンピュータサイエンスの基本的な知識を持っていると思いこまないで。
“assume”を「想定する、仮定する」として使うケースもあり、”assuming …”がよく使われます。
訳)その実証実験が成功したと仮定すると、私達は一部の地域で自動運転を使えます。
就任する、担う
“assume”には、「就任する」や「担う」といった意味があり、動詞として使用できます。任務や役職に就任するといった意味の他に、支配権などを手にするというようなニュアンスでも使われます。
例文をいくつか紹介します。
Aさん
Last month, my supervisor was on vacation, so I took over for him and assumed command of the site.
訳)先月は上司が休暇のため、代わりに私が現場の指揮官を担いました。
Aさん
Country A assumed control of the city in Country B.
訳)A国はB国の街を制圧しました。
~のふりをする、~を装う
“assume”には、「~のふりをする」や「~を装う」といった意味があり、動詞として使用できます。仮装やコスプレのように変装するような場合ではなく、身分を偽って他人のふりをしたり、表情を変えて自分の気持ちを隠したりするといった嘘をつく場面で使われることが多い表現です。
例文をいくつか紹介します。
Aさん
The wanted criminal assumed a completely different person in order to free to a foreign country.
訳)その指名手配犯は、外国に逃亡するため全くの別人を装いました。
Aさん
I was really sad, but I assumed to be cheerful in front of everyone.
訳)本当に悲しかったけれど、みんなの前では明るいふりをしました。
“assume”に似た英語表現の意味や使い方
“assume”に似た以下5つの英語表現の意味や使い方について解説します。特に「想定する」「推測する」といった意味の類語はたくさんあるため、使い分けに注意しながら覚えていきましょう。
- “suppose”
- “guess”
- “presume”
- “take up”
- “pretend”
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
“suppose”
“suppose”には「推測する」という意味があり、動詞として使用できます。根拠はなく、自分の知識をもとに推測するといったニュアンスで使われます。
“suppose”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
She was my classmate in elementary school, but I suppose she doesn’t remember me.
訳)彼女は小学校の同級生ですが、私のことは覚えていないと思います。
“supposing …” で「…だと想定すると」という意味で、if 節のような副詞節を作ることも可能です。
訳)明日雨だとしたら、私たちは計画を変更すべきでしょうか。
“guess”
“guess”には「推測する」という意味があり、動詞として使用できます。確信はないが自分の意見を述べる時によく使われる表現です。“suppose”よりも確信度は低く、「根拠はないけどなんとなく~だと思う」のようなニュアンスです。”guess”は「推測する」という意味で、「そう思うけれど、確信はない」場合に使われる表現です。“guess”を使いすぎると、意志の弱さや関心の低さといった印象を相手に与えてしまう可能性もあるため注意してください。
“guess”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
If you go straight down this road, I guess you’ll get there.
訳)この道をまっすぐ進めば着くと思います。
上記の文で、I guessを入れなくても文は成立しますが、確実にそうだと言い切れない場合に、I guessを挿入することがあります。
“Guess what!” という表現も目にすることもあると思いますが、これは”Can you guess what happened?”を短くしたものです。直訳すると「何が起きたかあててみて」という意味ですが。その後に相手に聞いてほしいことが続くので、「ちょっと聞いてよ!」等と訳すこともあります。
Aさん
Guess what! We won the final match.
訳)ちょっと聞いてよ! 私たちは最終試合に勝ったよ。
“presume”
“presume”には「推定する」といった意味があり、動詞として使用できます。100%断言できる確証はないけれど、何らかの根拠があるといったニュアンスで使われます。そのため、”assume”よりも確信度の高い表現です。
“presume”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
I have known him for a long time and I presume him innocent.
訳)彼のことを昔から知っていますが、彼は無罪だと思います。
訳)なるほど。彼は無罪だと推定されるのだね。
「推定無罪」という表現を時々耳にしますが、その場合の「推定する」には、”presume”が使われます。
“take up”
“take up”には、「引き受ける」や「担う」といった意味があり、句動詞として使用できます。”take up one’s position as ~”とすることで、「~に就任する」と表現することができます。
“take up”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
He took up his position as a company director.
訳)彼は会社の取締役に就任しました。
“pretend”
“pretend”には「~のふりをする」といった意味があり、動詞として使用できます。何かのふりをして「だまそうとする」や「偽る」というニュアンスで使われる表現です。
“pretend”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
She found out their secret, but pretended not to know what.
訳)彼女は彼らの秘密を知っていましたが、何も知らないふりをしました。
“presume”, “assume”, “suppose” の違いを整理
“assume”の「推測する、想定する」と似たような意味の動詞について、改めて整理しておきましょう。
“presume”と”assume”の違いと使い方
まずは、”presume”と”assume”の違いについて詳しく見ていきます。
”presume”と”assume”はどちらも「何かを真実をみなす」を意味しますが、“presume”は「何らかの根拠があるので推定する」という意味になるのに対し、”assume “は「明確な証拠はないけれど、推測する(思い込む)」というニュアンスがあります。
何かが真実であると信じることに関して、”presume”「推定する」と “assume”「推測する、想定する」の違いは、自信と確率の有無にあると言えます。
Aさん
I presume he is innocent because there is physical evidence to show that he is innocent.
訳)彼が無実であることを示す物的証拠があるので、彼は無実だと私は推定してる。
訳)僕は、彼がそれを盗んだと思い込んでいたよ。
Aさん
Please don’t assume that without having any evidence.
訳)証拠なしに推測しないでね。
“suppose”と”assume”の違いと使い方
次に、”suppose”と”assume”の違いについて詳しく見ていきましょう。
どちらも「推測する」と訳されることがありますが、
“suppose”は「自分が今持っている情報をもとに…だと推測する」という意味になります。
Aさん
I suppose she’ll be happy with the gift because she likes museum goods.
訳)彼女は美術館グッズが好きだから、そのギフトに喜ぶと思うよ。
訳)僕は彼女がそれを好きだろうと推測しただけだけど、それを聞いてうれしいよ。
まとめ
“assume”の意味や使い方、”assume”に似た英語表現5つの意味や使い方について解説しました。”assume”の意味や使い方について理解できましたでしょうか? ”presume”、”suppose”、”guess”との違いについても、詳しく解説しましたので、それらの単語の使い分けについて、ご理解いただけたのではないでしょうか。
“assume”の意味や使い方が分かったら、次は英会話などで”assume”を実際に使ってみましょう。そうすることで、”assume”がただの知識ではなく、使える英語表現になります。”presume”, ”suppose”, ”guess”についても同様に、実際に使うことで使える英語表現として定着していきます。
また今回のように、分からない英単語に直面したら、その場ですぐに調べる癖をつけるようにしてください。地道な作業ではありますが、分からない単語を1つ1つクリアしていくことが、英語力上達への一番の近道です。