英語の記事を読む習慣がつけば、知らず知らずのうちに効果的に英語を身につけることができます。

この記事では、その根拠と方法、また、どの英語記事を読めばよいかを具体的にお伝えします。

面白い英語記事は、読んでいて自然と勉強になる!

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面白い英語記事は、読んでいて自然と英語が身につく優れた習慣だといえます。

その根拠は以下のとおりです。

  1. 面白い記事は印象に残る
  2. 印象に残った記憶は、英語の知識と結びつく
  3. 自分にマッチした英語表現が身につく

順番に見ていきましょう。

1.面白い記事は印象に残る

面白い記事は読んだあとも印象に残ります。

これをお読みのあなたも、仕事のメールで「〇〇社の田中さんが部署異動になりました。メールアドレスが変更になります。電話番号は変わりませんのでご迷惑おかけしますがご承知のほどお願いいたします。」という内容よりも

「あの有名人〇〇(あなたの好きな有名人)がA社の姿勢を痛烈に批判!その根拠は彼の半生に根ざしたものだった。」といった内容の方が印象に残りやすいですよね。

面白い記事はあなたの興味を惹き、興味を惹かれた情報はあなたの印象に残りやすいといえます。

2.印象に残った記憶は、英語の知識と結びつく

印象に残った記憶は、英語の知識と結びつきやすいです。

なぜなら、100%新しい知識を0から記憶するよりも、すでにある知識や記憶と結びつけて覚えた方が効果的に記憶へ定着しやすいからです。

例えば、見たこともない英単語をゼロから丸暗記しようとすると、頭のいい人でも3回〜5回の試行回数(覚えて、忘れて、思い出して……の回数)は最低でも必要になります。

しかし、面白い記事を読んで印象に残った記憶と結びついたときは話が別です。

興味のある記事を読んでいるときに初めて出会う単語は、その記事の内容と結びついて強く印象に残ります。

「この単語、あの記事を読んで初めて見たけど、たしかあの記事はスター・ウォーズの50周年を記念する内容で、あの単語はハリソン・フォードが新しく登場したキャラクターの性格について表すものだったな……。」

↑といった感じで、すでにある印象深い記憶と結びついて、新しい情報(英単語)も、より印象に残りやすくなります。

3.自分にマッチした英語表現が身につく

英語の記事を読む習慣があると、自分にマッチした英語表現が身につきます。

なぜなら、自分の興味のあるジャンルの記事から英語表現を取り入れていくからです。

例えばあなたの職業が、機械系の営業職だとします。

その場合、芸能人のゴシップ記事よりも、あなたの業種に関わりのある新型機械の発表や、優秀な営業マンの行う習慣や心理学に基づいた説得術のコラムを読む機会の方が多いでしょう。

そうした「あなたの興味」によって、自然に、無意識に形作られた「特定の分野の英語表現に出会う機会」が、あなた自身にマッチした英語表現を形作っていきます。

「記事」は英語で何と言う?

次に、そもそも「記事」は英語で何と言うのかについて紹介します。

article

「記事」を英語で言うときに一般的に使われるのは「article」です。「article」は新聞や雑誌、ウェブサイトなどに掲載される記事を指すことが多く、主にメディアで使われる場合が多いです。

例文を見てみましょう。

Aさん
Did you read the article about the “SDGs” that was in this morning’s newspaper?
訳)今朝の新聞に載っていた「SDGs」に関する記事を読みましたか。
Bさん
I read it. I was able to learn about the company’s new initiatives.
訳)読みました。企業の新しい取り組みについて知ることができました。

report

「report」も「記事」として使えますが、「article」とは少しニュアンスが異なります。

「article」は一般的な文章やエッセイを指しますが、「report」は調査や研究結果を基にした記事を指します。

例文を見てみましょう。

Aさん
A report on the world’s population census was published in the newspaper the other day.
訳)先日の新聞に、世界の人口調査についての記事が発表されていました。
Bさん
Japan is experiencing a declining birthrate and an aging population, isn’t it?
訳)日本は少子高齢化が進んでいますよね。

piece

次に、「piece」も「記事」を指すことがあります。「piece」は短い記事やエッセイを指す場合に使われます。

例文を見てみましょう。

Aさん
He wrote a piece for this Magazine. It is a short essay.
訳)彼はこの雑誌に記事を書きました。短いエッセイです。
Bさん
Will it be serialized?
訳)連載されるのですか。

記事に関連する英語

見出し

見出しは「headline」と言います。新聞の見出しや、ニュース放送の冒頭に読まれる主な項目のことを指します。

headlineを見ると、大まかな記事やニュースがわかりますね。

新聞記事

新聞記事は、「a newspaper article」です。

一面記事

一面記事を英語で言うと、次のような表現があります。

  • front‐page story
  • feature article
  • cover story

「cover story」は、新聞や雑誌の表紙に掲載される記事のことで、最も注目すべき記事を載せ、読者を引きつけることを観点に選択する場合もあります。スポーツ新聞や週刊誌などは、その傾向が強いかもしれません。

「front-page story」は新聞の一面記事を指します。その日の最も重大なニュースで、新聞の最初のページに掲載されます。

三面記事

新聞の社会面のことを「三面記事」と言うことがあります。

英語では、次のような表現があります。

  • human interest story
  • feature story
  • human interest piece
  • city news
  • local news
  • social articles

「human interest story」は、人に焦点を当てたニュースや記事です。災害や事件、社会問題などの中での感動的な出来事、奇跡的な体験など、人の心を動かすエピソードが扱われることがあります。

新聞やテレビで報道され、近年はウェブサイトやSNSなどでも広く共有される傾向にあります。

「feature story」は、ある主題や人、場所などに焦点を当て、詳細な情報を提供する記事を指します。「human interest piece」は、人の感情や経験に触れるストーリーを指すことが多いです。

「特集記事」については、下記の記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。

その他

ジャーナリスト「journalist」、編集者「editor」、出版物「publication」なども覚えておくといいですね。

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それでは実際に無料で英語の記事を読めるサイトをいくつかご紹介します。

BuzzFeed

BuzzFeedは、ニュースやエンタメ情報を取り扱う大手の情報サイトです。

お勉強感の少ない、読んでいて面白い記事が多いので、英語の記事を読み始めるのに適しています。

2015年には「バズフィードジャパン」が設立され、ツイッターなどのSNSでも頻繁に見かけるようになりました。

BuzzFeedではアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどの英語圏に、それぞれ別の内容の記事を投稿しています。

各国のサイトを見比べて、それぞれの傾向を見つけるのも面白いかもしれませんね。

URL:https://www.buzzfeed.com/

Weird News from all over Asia

Weird News from all over Asiaは、日本語に訳すと「全アジアの奇妙なニュースたち」となり、その名の通りアジアで起きたおもしろ系の記事を扱ったサイトです。

Weird News from all over Asiaで扱う記事は、日本・中国・香港・北朝鮮・韓国・インドなどで、地域ごとに分類されています。

動画付きの記事も多数あるので、気軽に楽しく英語記事を見るのにはピッタリですね。

面白いというより勉強になる!おすすめ無料ニュースサイト

続いて、読んでいて勉強になるおすすめのニュースサイトを紹介します。

The New York Times

The New York Timesはアメリカの大手新聞社です。

↓に記載するURLから無料で閲覧することができます。

URL先にジャンプすると、画面上部からアメリカのニュース、全世界のニュース、政治、ビジネス、テクノロジー、科学、健康、旅行、アートなど、多岐にわたる分野から好きなものを読むことができます。

URL:https://www.nytimes.com/

HuffPost

HuffPostは2005年にアメリカで生まれたネットニュースメディアです。

「会話が生まれるメディア」をコンセプトとしていて、政治やエンタメ、ライフスタイル、個人の体験記などに分類された記事を読むことができます。

政治経済などの高度なニュースだけでなく、普段の生活の質(Quality Of Life)を上げるために参考になる記事を読めるのもポイントです。

URL:https://www.huffpost.com/

BBC

BBCは英国放送協会(British Broadcasting Corporation)の略称で、イギリスの国営放送局が運営するニュースサイトです。

国営放送局が運営することもあり、「公平で中立な視点」での世界の情報を発信しています。

ニュース・スポーツ・旅行・未来・文化に分類された、イギリスで関心を集めている話題や情報を広く扱っています。

URL:https://www.bbc.com/

英語の記事を使った効果的な勉強法

英語の記事を使った効果的な勉強法

最後に、英語の記事を使った効果的な勉強法をご紹介します。

まずは辞書なしで読む

まずは気になった記事を辞書なしで読んでみましょう。

記事によって特定の分野で使われる専門用語も使われて、最初は辞書を引きたくなるでしょう。

しかし、ここで辞書を引かずに、わからなかった単語の意味を「推測して」読み進めてみましょう。

最初はただ読みづらいと感じるかもしれませんが、この工程を挟むことで、グッと英語を読む力が強化されますよ。

辞書を引いて確認をする

辞書なしで記事の内容全体を読んだら、次にわからなかった単語や表現を辞書を使って確認してみましょう。

確認した英単語が、自分の推測した意味とどれだけ近い意味だったかを確かめます。

この「推測する→確認する」作業を繰り返すことで、より効果的に英単語や英語表現を覚えられるだけでなく、「意味を知らない英単語を”推測する力”」も養われます。

最後に音読をする

最後に、記事全体を音読しましょう。

音読することで、読んだ記事の内容と、「推測と確認」の工程の”定着”をうながすことができるからです。

音読している時に、「あぁ、この単語はこんな意味だと推測したんだけど、実際はこうだったな」と無意識に脳が反復するのがわかるでしょう。

こうして以下の英語力を効果的に養うことができるといえます。

  • 未知の英単語の推測力
  • 英語の語彙(ごい)力
  • 英語の読解力

まとめ

この記事では、なぜ英語記事を読む習慣が効果的な英語の習得に役立つのか、そして英語の記事を使った効果的な勉強方法や、おすすめの英語記事を具体的にお伝えしました。

ご紹介した記事以外にも、インターネットを検索すると多くの英語の記事を探すことができます。今のご自分のレベルに合った記事を見つけて、読む習慣を取り入れてみてください。

ここまでお読みのあなたは、今からでも好きな英語の記事を読んで学ぶだけの知識を備えているでしょう。

この記事でお伝えしたことによって、あなたの英語学習がより豊かになれば幸いです。