英字新聞を読むことが習慣になれば、効果的に英語を身につけることができます。
この記事では英字新聞が英語を身につけるのに効果的である根拠や、おすすめの英字新聞を紹介します。
英字新聞とは?
英字新聞とは、その名の通り英語で書かれた新聞を指します。
もともとはアメリカやイギリスに代表される英語圏の国が自国に向けて発行する新聞だったものが、現在では日本の新聞社も日本人向けにいくつか英語で新聞を書いています。
特に英字新聞を読む日本人は、以下の2つの考えを同時に持っている人が多いです。
- 英語を身に着けたい
- 世の中で起きている最新の出来事を知っておきたい
したがって、とくに意識を高く持った社会人や、英語と社会に関心のある大学生などに読まれています。
英字新聞を読むメリット
英字新聞を読むと、以下のようなメリットがあります。
- 自然に英語が身につく
- 社会で起こる出来事を英語で知ることができる
順番に見ていきましょう。
1.自然に英語が身につく
英字新聞を読むと自然に英語が身につきます。
なぜなら、英語に触れる習慣が身につくからです。
新聞は社会情勢などの情報収集アイテムであると同時に、習慣として読んでいる方が多いですよね。
習慣として読む文章の中に英語が加わると、日常的に英語に触れている分英語の処理能力が素早くなります。
日常的に触れるからこそ、「えーっと、あれって英語でなんていうんだっけ……?」といったシチュエーションがグッと少なくなるわけですね。
また英字新聞には短いコラムもいくつか書いてあるので、ちょっとしたスキマ時間に読むこともできるので習慣化がしやすいです。
まとまったストーリーがある英文の小説、本などで読むよりも気軽に始められるというわけですね。
さらに、日刊と週刊、月刊などで複数新聞を読み比べる人であれば、そのうちの一つを英字新聞にすると、いくつかすでに知っている内容のニュースが英語で書かれていることでしょう。
見知った内容を読むので、新しい情報を英語で読むよりもかなり読みやすいでしょう。
2.社会で起きている出来事を英語で話せるようになる
英字新聞を読むことで、社会で起きている出来事を英語で話せるようになります。
なぜなら、英字新聞から社会の出来事について「英語ではなんと表現できるか」を知れるからです。
英字新聞で取り扱われる文章を読むことで、社会で起きている出来事について説明した文章をそのまま使えば、話題のニュースについて説明ができるようになります。
英字新聞を繰り返し読むことで社会について説明する英語にも慣れてくるので、社会で起きている出来事について自然に英語で話せるようになるというわけですね。
英字新聞を比較してみよう
日本で読まれる英字新聞には大きく、以下の2つに分けられます。
- 日本人向けの英字新聞
- 英語圏向けの英字新聞
順番に見ていきましょう。
1.日本人向けの英字新聞
まずは日本の新聞社が日本人向けに発刊している英字新聞です。
一般的な日本語の新聞の英語版といった感じで、国内のニュースについて英語で書かれています。
日本人向けの英字新聞は「英語学習者」をターゲットにしていることが多いので、英語の解説や和訳がついているものが多いです。
「英語を学ぶ人向け」の新聞だということができます。
2.英語圏向けの英字新聞
続いて英語圏向けの英字新聞です。
英語を母国語とする人をターゲットに書かれた新聞なので、和訳や英語の解説がなく英語上級者向けになりますが、日本向けの新聞からは手に入らない各国の情報をいち早く手に入れられるのが大きな利点です。
「英語を使って世界各国の情報をいち早くキャッチしたい。」「生きた英語をそのまま学びたい。」といった英語上級者向けの英字新聞だといえます。
英語初心者からでも読める!レベル別のおすすめ英字新聞
英語初心者からでも無理なく読める英字新聞もあります。
英字新聞と聞くと、それだけで「インテリ層のもの」「英語が苦手な人には縁のないもの」と考えてしまう方も多いですが、そんなことはありません。
この項では、各英語力のレベルごとにおすすめの英字新聞を紹介します。
1.初心者レベル
初心者におすすめの英字新聞は「The Japan Times Alpha」です。
The Japan Times Alphaは、ジャパンタイムズが発刊する週刊の英字新聞です。
The Japan Times Alphaは、初心者に優しい以下の要素を備えています。
- 無理なく読み切れるボリューム
- 日本語訳、英文の解説付き
- 難易度を三段階で表示
英字新聞デビューをするのにピッタリだといえます。
2.中級者レベル
中級者レベルにおすすめできる英字新聞には「読売新聞 The Japan News」が挙げられます。
読売新聞 The Japan Newsは、読売新聞社が発刊する日刊の英字新聞です。
難しい表現や単語も多く使われていますが、読売新聞の記事を英訳したものもあるため、日本語版と読み比べながらビジネス英語の表現方法や語彙力を身につけることができます。
ひとつ上の英語力を、新聞で情報を得ながら養いたい人におすすめの英字新聞だといえます。
3.上級者レベル
上級者レベルにおすすめできる英字新聞には「The Economist」が挙げられます。
「The Economist」は、イギリスのロンドン雑誌社が発行する週刊誌のような体裁で書かれた新聞です。
日本の読売新聞とも提携しています。
英語の文章レベルがとても高く、英検1級レベルの英単語も含んだ専門性の高い英語も使われているので「ハイレベルな英語を学びながら、最先端の情報を得たい!」という人にピッタリの英字新聞です。
また幅広いトピックを持つことも特徴で、経済・金融に関してだけでなく、世界情勢や科学技術、文化・芸術などに至るまで、多様なトピックを取り扱っています。
英字新聞を活用した勉強方法
英字新聞を活用した英語の勉強方法にはいくつかポイントがあります。
1.新聞の読み方に慣れる
英字新聞に限らず、新聞には情報をスムーズに伝えるための「構成」があります。
あらかじめ構成を知っておくことで、グッと英字新聞を読むのが楽になりますよ。
新聞の構成は以下の3つに分けられます。
- Headline(見出し)
その記事に何が書いてあるかがわかります。 - Leed(本文の最初の段落)
Leed文を読むことで、記事に何が書かれているかを大まかに把握できます。 - Body(本文)
Leed文で大まかに書かれた内容について、詳しく情報が肉付けされていきます。
Headline(見出し)とLeed(本文の最初の段落)を読むだけでも、その記事に何が書かれているかがわかるので、Headline(見出し)とLeed(本文の最初の段落)を読んでみて興味がある分野だったら読んでみるのが良いでしょう。
2.自分に合ったレベルの新聞(記事)を読む
英字新聞は、とにかく挫折せずに習慣化することが大切です。
難しすぎる記事や文章は大きなストレスとなり、挫折のリスクを高めます。
すでに知っている内容の記事や、自分のレベルより少し易しめの記事から読み始めるのも良い手段ですよ。
3.見出しを見て、興味のある記事だけを読む
日本語の新聞も全ての記事を隅から隅まで読む人は少ないですよね?
特に英字新聞は英語で書かれている分、読むのに時間もエネルギーも使います。
自分の知りたい情報や興味のある記事を集中して読んだほうが、継続もしやすいですし、興味があるものの方が記憶にも残りやすいものです。
以上3点のポイントを押さえて、効果的に英字新聞で英語を身に着けたいものですね。
まとめ
この記事では、英字新聞を使った英語の身につけ方と、おすすめの英字新聞を紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、なぜ英字新聞が英語の習得に効果的なのか、どの英字新聞に取り組めば良いのかを、もうご存知のことでしょう。
この記事でお伝えしたことによって、あなたの英語学習がより豊かになれば幸いです。