子どもの英語教育の第一歩にぴったりなのが、英語の絵本。カラフルな色使いやさまざまなしかけで、楽しく英語に触れられます。
ただ英語の絵本にはたくさんの種類があり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。そこで今回は、人気の英語絵本や読み聞かせアプリに加え、無料でたっぷり英語絵本を読めるサイトもご紹介。絵本にまつわる英単語やフレーズも解説します。
英語の絵本には、ネイティブ視点ならではの表現が満載。パパ・ママの英語学習にも役立ちます。お子さんと一緒に、楽しみながら英語を学びませんか?
「絵本」って英語で何て言う?
まずは絵本にまつわる英単語や英語表現をおさえましょう。
「絵本」は”picture book”
英語で「絵本」は”picture book”です。小さい子どもにおなじみの、絵(picture)がふんだんに載っている本ですね。
絵本と聞いてイメージする薄い紙で作られた本の他に、”board book(ボードブック)”もあります。固い厚紙で作られた絵本で、丈夫なのが特徴です。
子どもが低年齢のうちは絵本を舐めたり噛んだりしてしまいますが、board bookは多少乱暴に扱っても破れません。また、まだ手先が器用でない小さな子どもでも、ページをめくりやすいというメリットも。英語絵本にもboard bookは充実しており、ベストセラー本も多くあります。
「絵本の読み聞かせをする」は”read a book to~”
「絵本の読み聞かせをする」と言いたい場合は”read a book(books) to~”のフレーズを使えばOK。「子どもに絵本の読み聞かせをする」の場合は”I read books to my child.”になります。
「絵本を読んであげる」なら”I read you a (picture) book.”ですね。こういった場合は、picture bookと言うよりbookの方が自然に聞こえます。
ちなみに、夜寝る前に読むお話は”bedtime story(ベッドタイム・ストーリー)”。日本でも、寝かしつけの前に絵本を読むことを習慣にしている家庭は多いですよね。子どもが夜に「お話読んで」と言うときは”Read me a bedtime story.”のように表現します。
「絵本作家」は”picture book author”
「絵本作家」は絵本(picture book)に作家(author)をつけて”picture book author”でOKです。語順を変えて”author of picture books”という言い方もできます。”writer”を使って”picture book writer”、”writer of picture books”と言っても通じますが、authorを使うのが主流のようです。
“folktale”と”fairy tale”の違い
絵本で描かれる物語の代表的なものに「昔話」”folktale(フォークテール)”と「おとぎ話」”fairy tale(フェアリーテール)”があります。混同しがちなこの2種類ですが、特徴に違いがあるのです。
「桃太郎」や「浦島太郎」など、日本でいう昔話はfolktaleやfolk story、old story と表現します。おとぎ話を表すfairy taleにはfairy storyという呼び方も。有名なおとぎ話は「シンデレラ」や「眠れる森の美女」などですね。
folktaleは古くから口伝えで受け継がれてきた物語で、作者は不詳。fairy taleにも口伝えの物語はありますが、作者がわかっていることがほとんどです。
また、folktaleの登場人物は人や動物ですが、fairy taleにはドラゴンや魔女など架空の登場人物が描かれます。folktaleには道徳的なテーマのお話が多いのも特徴です。
英語絵本を無料で読めるサイト
ここからは「実際に英語の絵本を読みたい」という人におすすめの、無料絵本サイトをご紹介。どのサイトも数十冊以上の絵本が無料で読めますので、ぜひチェックしてみてください。
OxfordOWL
まずおすすめしたいのが、OxfordOWLというサイト。3~11歳向けの英語絵本や本を揃えており、無料で読める作品は130以上。
年齢別はもちろんレベル別の検索も可能で、Oxford level1~20から選べます。高レベル帯の本は大人の多読用にも◎。
カラフルな絵をふんだんに使った、高クオリティの絵本が読み放題です。アカウント登録が必要ですが、無料でこれだけのボリュームがあれば登録の価値はあります。
Children’s Storybooks Online
次にご紹介するのは、Children’s Storybooks Online。40冊程度の英語絵本や本を無料で読めるサイトです。
作品は年齢別にYoung Children、Older Children、Young Adultsの3段階に分かれています。挿絵もきれいで、読みやすい絵本が揃います。
Monkey Pen
Monkey Penも、英語絵本を楽しめるサイト。50冊のコレクションがあり、全て無料です。絵本はフルカラーで、子どもも飽きずに読めそう。PDF形式でダウンロードするタイプなので、印刷して読みたいときにもおすすめです。
人気の英語絵本・アプリ
最後に人気の英語絵本やアプリをご紹介。ベストセラー本を中心に、間違いのないラインナップでお届けします。
迷ったらこれ!ベストセラー絵本
“Where’s Spot?”
日本でも『コロちゃんはどこ?』として有名なしかけ絵本。Amazonのランキングで上位を獲得する、大人気作品です。
主人公の子犬は「コロちゃん」ではなく”Spot”として登場します。しかけをめくってさまざまな動物たちと出会いながら、Spotを探すお話。しかけで飽きさせず文字数も少ないので、英語絵本最初の一冊としておすすめの作品です。
“The Very Hungry Caterpillar”
言わずと知れた不朽の名作『はらぺこあおむし』の英語絵本。めくるしかけとカラフルなデザインで、いつの時代も子どもたちの心を離しません。
あおむしが食べた場所に穴が空いているのもおもしろいアイデア。食べ物や曜日の単語が登場するので、自然と語彙力もアップします。きれいな色使いで、大人も楽しめる作品です。
“Dear Zoo”
”Dear Zoo”もしかけ絵本で、日本語版は『どうぶつえんのおじさんへ』というタイトル。主人公が動物園に「ペットを送ってほしい」と手紙を書くところから始まります。願い通り、次々と動物が送られてくるというストーリー。
しかけをめくると動物が現れる楽しい絵本です。さまざまな動物の名前を英語で学べる作品。
正しい発音を学べるCD付き絵本
“Goodnight Moon”
『おやすみなさい、おつきさま』として日本語でも親しまれている作品のCD付き英語絵本。お部屋に置いてあるもの一つ一つに「おやすみなさい」とあいさつをしてまわるお話。寝る前の一冊にぴったりの作品です。
CD付きで、ネイティブの正しい発音を学べるのがポイント。英語音声だけでなく、マザーグース(英語のわらべ歌)も4曲収録されています。
『よみきかせEnglishえほん』
自分で絵本を読めるようになったら、こちらの『よみきかせEnglishえほん』を。「大きなかぶ」や「うさぎとかめ」など、誰もがよく知るお話を10話収録。英語の下に日本語訳が書いてあるので、英語に慣れていないお子さんでも大丈夫。
英語が持つリズムやアクセントに触れて、リスニングの素地を養います。一冊でたくさんのお話を読めるのがうれしいですね。
便利さピカイチの読み聞かせアプリ
「絵本ナビえいご」
絵本の総合サイト「絵本ナビ」が運営するのが「絵本ナビえいご」アプリ。英語絵本の読み聞かせをしてくれます。
読み聞かせアプリが優れているのは、多くの作品に触れられるところ。「絵本ナビ英語」アプリでは、大手出版社の作品を約1,000冊収録。紙媒体とは比較にならないほどの大ボリュームです。
発音練習をして、AIが採点してくれる便利機能も。英語に興味を持ち始めたお子さんにぴったり。利用料は、初月月額580円(税込)、2ヶ月目以降月額980円(税込)です。
「なないろえほんの国」
「なないろえほんの国」も英語絵本の読み聞かせができるアプリです。収録数は100冊以上で、新作も毎月追加。
「なないろえほんの国」のポイントは、日英の切り替えと単語帳機能。音声・字幕ともに日本語・英語の切り替えが可能で、わからない単語をすぐに調べられます。気になる単語は単語帳へ登録。
便利機能で初めての英語学習をサポートをしてくれます。利用料は、月額360円(税込)です。
まとめ
英語絵本は、子どもの英語教育はじめの一歩にぴったりの教材。親も子も楽しみながら英語を学べます。無料の英語絵本サイトもあり、コストをかけずに読めて便利です。
「発音に自信がない」という場合には、CD付きの絵本や読み聞かせアプリを。ネイティブの発音やアクセントを学べます。英語絵本には、パパやママが知らない表現も登場するかもしれません。ぜひ親子の時間を楽しみながら、英語に触れてみてくださいね。