英語でメールをしたことがある人は、結びの言葉について考えたことがあるでしょうか。日本語だと結びの言葉を意識するのは、ビジネスメールやフォーマルなメールくらいでしょう。
ですが、英語だともう少しカジュアルなメールでも、結び言葉を添えることが多いんです。

そこでこの記事では、英語でメールをするに使える結びの言葉を、カジュアルシーンとビジネスシーンにわけてご紹介していきます。
特にビジネスシーンでは結びの言葉はとても重要ですから、ぜひ参考にしてくださいね。

メールで結びは必要?LINEやWhatsAppは?

メールで結びは必要?LINEやWhatsAppは?

英語メールの結びフレーズをご紹介する前に、一体どういう時に結びが必要になるのかをご紹介しておきます。

まず、英語のビジネスメールでは基本的に結びをつけるようにします。
日本語では「どうぞよろしくお願い致します」のような結びの決まり文句がありますが、英文ビジネスメールでは「拝啓」「敬具」に当たる言葉を添えます。

また、ビジネスメール以外でも、少しだけ畏まったカジュアルなメールやカジュアルな手紙感覚のメールだと、結びを添えるのが一般的。
ただし、短いメールやLINE・WhatsAppのようなテキストメッセージの場合は、結びの言葉は必要ありません。

基本的には最後に自分の名前を書き添えるような場面で、結びの言葉が必要だと覚えておきましょう。

結び言葉の位置

英語メールでの結びの位置には、明確なルールがあります。それは、名前の上にカンマ付きで添えるというものです。
つまり下記のようなスタイルで書き添えます。

Best regards,
Eileen

手紙だと右寄せにすることが多いですが、メールの場合は左寄せのままで構いません。

カジュアルなメールの結び

カジュアルなメールの結び

ではここからは、英語メールで実際に使われる結びをご紹介していきます。まずはそれほどルールが厳しくないカジュアルなメールの結びからみていきましょう。
ルールが厳しくないだけに自由度が高めなので、ここでご紹介するのは基本の形だと覚えておいてくださいね。

Love系

カジュアルメールで「love」を結びとしてつけるのは、よくあるパターン。家族や親しい友達、恋人などに使える結びです。例を見てみましょう。

Love,
Eileen

とても簡単ですね。Love系はこれ以外にも、下記のような結びがあります。
With love,
Lots of love,
xxx,
xoxo,

Loveとつくものは、単純に「愛を込めて」のような意味だと思って大丈夫です。「Lots of love」とすると、「たくさんの愛をこめて」といった感じです。

「xxx」はキスの意味、「xoxo」はキスとハグです。その人のバックグラウンドによっては、こうは書かずに「Kisses,」「Kisses and hugs,」と書いてある場合もあります。

Wish系

「Love」と書くほどの仲ではない、または「love」はなんだか気恥ずかしい。そんな人におすすめなのが「wish」という言葉を使った結び。こちらも例とバリュエーションをご紹介します。

Best wishes,
Eileen

バリュエーションは下記のとおりです。
All the best,
Best,
Wishing you the best,

どれも、相手の幸運を祈る結び言葉です。
「All the best」「Best」も、「I wish you all the best.」を短くしたものなので、どれも意味は大体同じです。

あいさつ系

カジュアルメールでは、話し言葉で使うあいさつ表現を結びに添えることもあります。

See you,
Eileen

次に会うことが決まっている場合、もしくはいつになるかわからないけど会うつもりの場合には「see you」とつけてもいいですね。
「See you soon,」などとしてもOKです。
また、「またね」系の表現としては「Until next time,(また次回)」もよく使われます。

Take care,
Eileen

こちらは、「体に気をつけて」くらいのニュアンスですが、友人同士が「バイバイ」とお別れの挨拶をするときによく使われます。話し言葉でも書き言葉でもOKな便利な言葉ですね。
似た表現には「Be well,」なんてものもあります。

Have a great day,
Eileen

これは日本語で言うなら「良い1日を」ですが、こんな表現もカジュアルメールでは結びに使ってOKです。

Regards系

「Regards」系は、カジュアルメールの中でもそこまで親しいわけではない相手、もしくは丁寧なメールに使いやすい結びです。
ビジネスシーンでもよく知っている相手なら安心して使える表現ですから、覚えておくと便利ですよ。

Best regards,
Eileen

その他にはこんなバリュエーションもあります。
Regards,
Kind regards,
Warm regards,

意味は「敬意を込めて」といった感じでしょうか。
それに「kind」や「warm」などがつくと、「思いやり」や「あたたかい」などのニュアンスがプラスされると思ってください。

ビジネスメールの結び

ビジネスメールの結び

次はビジネスメールに使う結びについてご紹介していきます。こちらはカジュアルメールに比べると、しっかりルールがあるものもあるので、使う際に毎回チェックするのもおすすめです。

Regards系

カジュアルメールでもご紹介した「regards」はビジネスメールでも使えます。
使う結び言葉は共通していますから割愛しますが、ビジネスだからこそのポイントだけご説明しておきます。

まずは「regards」系の結びを使う相手は、すでにある程度知っている仲の人に限りましょう。全く面識のない人や打ち解けて話すことがない相手には使わないように気をつけてください。
また、ビジネスメールの場合はファーストネームだけではなく、フルネームを表記します。下記のような感じですね。

Best regards,
Eileen Tanaka

Sincerely系

「Sincerely」はビジネスメールの結びによく使われます。とてもフォーマルで失敗がないので、ビジネスメールの結びに困ったら、これを使っておけばOKです。

ただし、相手のことを知っている場合に使う表現なので、全く知らない相手に送るときには使うのを避けましょう。

Sincerely,
Eileen Tanaka

バリュエーションは下記のとおりです。
Yours sincerely,
Sincerely yours,

このように「yours」がつくと、さらに丁寧な表現となります。

Faithfully系

「Yours sincerely」と同様にとても丁寧な表現に「Yours faithfully」というものがあります。

こちらはたとえば「ご担当者様」など、誰宛にメールをしているのかわからないときに使います。書き出しが「Dear Sir/Madam」「To whom it may concern(ご担当者様・関係者各位)」などになるのが特徴的です。

To whom it may concern,
(本文)
Yours faithfully,
Eileen Tanaka

バリュエーションは「Yours sincerely」と同じく「yours」の場所が異なるもののみとなっています。
Faithfully yours,

こちらも、「yours」をつけた方がさらに丁寧な表現となります。

フォーマルなメールでは結びを忘れずに

カジュアルシーンとビジネスシーンにわけて英語の結び言葉を紹介しましたが、特にビジネスシーンでは、あまり面識のない相手宛のメールで結びをつけるのはマナーです。
また、ビジネスの場だけではなく、あらゆるフォーマルシーンで結びをつけるように癖づけておきましょう。

逆にカジュアルシーンではそれほど結びの有無は重要視されません。
現代はテキストメッセージが主流になっていることから、メールであっても結びを書かないことは多いからです。

ちなみに今回ご紹介した結びは、お手紙の場合にも同じものが使えます。アナログでお手紙を書くなんてときにも、ぜひ使ってみてくださいね。