生姜は冷奴やお刺身、そうめんなどの薬味として、また生姜焼きなどの料理の味の決め手として欠かせない食材です。
生姜があるのとないのとでは味に大きな差が生まれるので、生姜チューブを常備している、というご家庭も少なくないでしょう。
また生姜には、血行促進作用により体を温める、胃腸を刺激して内臓の働きを活発にする、免疫力をアップさせ風邪を予防する、といったさまざまなメリットがあるため、意識して摂りたい食材でもあります。
さてこの生姜、英語ではなんていうのでしょうか。また生姜を摂るメリットを外国人にどう伝えたら良いでしょうか。
今回は生姜にまつわる単語やフレーズを色々紹介します。生姜焼きやガリ、おろしチューブを英語で説明する方法も会話形式で確認して頂けるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
生姜って英語でなんていう?

生姜は英語で「ginger」といいます。生姜は世界中で食される食材ですので「ginger」といえば理解してもらえるでしょう。
生姜の歴史は古く、栽培が始まったのは紀元前、原産地は熱帯アジアとされていますが、諸説あり本当のところは分かりません。
日本では薬味として、また料理やお菓子の風味づけ、臭み消しなどに生姜が使われますが、海外では料理に使う以外にお菓子に入れたり、生のまま食べる国もあるそうです。
日本の生姜の味は結構ピリッとするので生で食べるイメージがありませんが、ひょっとすると海外の生姜はマイルドな味なのかもしれませんね。
生姜を食べると体が温まるのはなぜ?
生姜を食べると体が温まるのは、生姜に含まれる辛み成分(ジンゲロール)が持つ血行促進作用によるものです。
またジンゲロールは加熱したり乾燥させたりするとショウガオールという成分に変化するのですが、この成分も内臓の働きを活発にすることで体の内側から温める働きがあります。
定期的に摂ることで冷え性の改善にも効果が期待できますが、胃に負担がかかるため、1日の摂取量は10gを目安としましょう。
生姜の10gは、生なら1かけ(親指の第一関節より少し大きい位の大きさ)、チューブなら小さじ2杯ほどとされています。
訳)今朝は冷えるわね
訳)ココア作ったから、飲んでから出かけなよ
訳)ありがとう。あれ?味がいつもと違うね
訳)生姜が入ってるから体が温まるよ
生姜焼きを英語で説明するには?
生姜焼きは海外でも人気のメニューなので「Ginger pork」と言えば理解してもらえる可能性が高いです。
この他「ginger fried pork」や「ginger grilled pork」といった表現もよく使われます。
また「Stir-fried pork with ginger and soy sauce」といえば、調理方法や味のイメージがしやすくなりますよ。
生姜焼きは、日本人はもちろん、外国人が「好きな日本食」として挙げることの多いメニューで、昭和20年頃に東京・銀座の居酒屋で最初に作られたといわれています。
生姜焼きは外国人にも好まれやすい味付けなので、お店選びに迷ったら定食屋さんに連れて行ってあげると喜ばれると思いますよ。
ガリって英語でなんていう?

寿司に欠かせない「ガリ」を英語でいうと「pickled ginger」です。
この「pickled ~」には(酢漬けの)という意味があるため、生姜を甘酢に漬けて作るガリにも使えます。
ところでガリは、なぜ寿司といっしょに出されるかご存知でしょうか。
まずひとつ目の目的は「口直しをするため」です。脂の乗った魚を食べたときなど、ガリを食べると口の中がさっぱりしますし、魚の生臭さを消す働きもあります。
また、この他に「生姜に殺菌効果があり、生の魚による食中毒予防になるから」とか「生魚を食べることで冷えた体を温める効果があるから」というのが、ガリを寿司と一緒に出す理由だそうです。
参考:東京すしアカデミー「寿司には欠かせない、ガリの秘密!」
訳)私、ガリが大好きなんだー!
訳)ちょっと、そんなにたくさん食べるつもり?
訳)お寿司の上にガリをのせて食べると美味しいよ。だまされたと思って試してみて
訳)本当だ!ガリとネタのハーモニーがたまらないわね
新生姜は英語でなんていう?
新生姜は、英語で「young ginger」とか「fresh ginger」といいます。これは生姜(根生姜)と新生姜の違いによるものです。
両者の違いのひとつは収穫のタイミングで、根生姜が成熟後に収穫されるのに対して、新生姜は成熟前の早い段階で収穫します。
新生姜の皮は根生姜と比べると薄く、見た目も柔らかそうですし、食べると辛さより甘味を感じるのが特徴です。
栄養成分でいえば根生姜も新生姜もそれほど違いはありませんが、新生姜は水分が多いため100gあたりの栄養価は根生姜の方が高くなります。
おろし生姜って英語でなんていう?チューブの生姜はどう説明する?
おろし生姜は英語で「Grated ginger」といいます。
「grated」には「すりおろした」という意味があり、料理の説明によく使う単語ですから覚えておくと便利です。
例えばイタリア料理店などで、店員さんがボロネーゼなどの上にたっぷりかけてくれるすりおろしチーズは「grated cheese」です。
ちなみに「おろし金」は「grater」(グレーター)といいますよ。
またチューブの生姜は「tube of ginger」とか「ginger paste in tube」といえば、どんなものか伝わりやすいです。
ジンジャエールって英語なの?生姜と関係ある?
ジンジャーエールは英語で「ginger ale」といいますが「ale」は上面発酵ビールの総称とされる単語です。
これには、ジンジャーエールが元々は生姜を使ったビールだった、という背景があります。
それがいつの間にかアルコールを含まないジンジャーエールの方が人気になり、ビールのジンジャーエールを作る会社は少なくなりましたが、こちらもさわやかな生姜の香りやスパイシーな余韻が楽しめるそうなので、見つけたら是非飲んでみたいですね。
過去の記事で、ジュースにまつわる単語やフレーズを紹介していますので、ぜひそちらも併せて読んでみてくださいね。
過去記事:「ジュースは英語でも「ジュース」?炭酸飲料やソフトドリンクは何だろう?」
まとめ
今回は生姜にまつわる単語やフレーズを色々紹介しました。
生姜は世界中で使われる食材ではありますが、生姜焼きやガリなどの調理方法や目的を英語で表現できれば、日本の食文化をより正確に伝えられるでしょう。
単語やフレーズは覚えるだけでなく、どんどん使うことが大切です。使ううちにボキャブラリーが増え、同じ内容を伝えるにしても違った表現ができるようになりますよ。
これからも使える英語をたくさん紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!See you next time!
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