グレープジュースにオレンジジュース、バナナジュースなどなどジュースにはいろいろな種類がありますが、これらは英語でなんて言うのでしょうか?
実は私たちが普段何気なく使っている「ジュース」という言葉は、ほとんどがジュースでないかも知れない、ってご存知でしたか?今回はこの「ジュース」にスポットを当てて、ジュースにまつわる単語やフレーズを色々紹介します。

 

ジュースは英語でも「ジュース」?

「ジュース」は英語で「juice(ジュース)」といいます。オレンジジュースやアップルジュースなども「orange juice」や「apple juice」のように「juice」の前に単語をつければOKです。ただ、「juice」は元々「汁」という意味であるため、「juice」は100%果汁のもののみ「juice」と呼ぶことができます。しかし実際のところ、日本ではジュースと認められないものも含めて「ジュース」と呼ばれているんです。
※「juice」が表す「汁」とは、野菜や果物の他、肉汁なども含まれます。

 

ジュースの定義とは

「ジュース」と呼べるのは「果物や野菜を絞った100%果汁」だけです。そのため、よくある30%果汁などの飲み物については、「ジュース」ではなく「ソフトドリンク」とか「果汁入り飲料」という種類の「嗜好飲料」という種類になります。
厚生労働省が生活習慣病予防のために公開している「e-ヘルスネット」には、ジュースの定義がくわしく書かれています。興味のある方は一度チェックしてみてくださいね。
参考:e-ヘルスネット「嗜好飲料(アルコール飲料を除く)」

 

「juice」の語源とは

「juice」の語源は、ラテン語の「jūs」で、これが古代フランス語「 jus」を経て、英語の「juice」になったとされています。現代のフランス語でも「 jus」はそのまま使われており、その意味も同様に「100%果汁」です。

ちなみに日本で販売されている「juice」は、果物については海外から濃縮果汁を輸入していることもあり、国内での自給率は38%程度となっています。

炭酸飲料って英語でなんて言うの?

炭酸飲料って英語でなんて言うの?

コーラやサイダーなどの炭酸飲料は、英語で「soda」「pop」、または「carbonated drink」といいます。アメリカでは地域によってもよく使われる単語が異なりますが、どの単語であっても使えますので覚えておくと良いですよ。

会話の場合であれば、コーラやペプシなどはそれぞれ「Coke」や「Pepsi」と名前で言っても伝わります。(地域によっては「Coke」が炭酸飲料全般を表すところもあります)
ちなみにイギリスでは炭酸飲料を「fizzy drink」といいますよ。(fizzy:発泡性の)

Aさん
Why? I’m gaining weight even though I’m not eating any sweets.
訳)何で?甘いものは一切食べてないのに体重が増えてるわ
Bさん
You drink too much Coke.
訳)コーラの飲み過ぎよ
Aさん
Because I’m holding out for something sweet, it’s okay to drink at least a Coke.
訳)甘いものを我慢してるんだからコーラ位飲んだって良いでしょ
Bさん
This is hopeless.
訳)だめだ、こりゃ

ペットボトル症候群とは

「ペットボトル症候群」とは清涼飲料水や炭酸飲料、スポーツドリンクなどの飲み過ぎにより高血糖状態を招くことをいいます。血糖値が上がると喉が渇くので、さらにこれらの飲み物を飲む悪循環に陥ってしまうのです。ひどくなると昏睡、意識障害などの症状が表れることがありますから、注意しましょう。(正式名称は「ソフトドリンクケトーシス」です)
ちなみにコーラの500mlのペットボトルには1個4gの角砂糖14個分にあたる糖が含まれています。スポーツドリンクの場合も角砂糖6〜8個分程度の糖が含まれているため、運動しないのにスポーツドリンクをたくさん飲むのはおすすめしません。

 

飲み物って英語でなんて言うの?

ジュースとは?英語でもジュースなの?いろんなジュースを英語にしよう

飲み物は英語で「drink」といいます。メニューの飲み物のところには「beverages」と書かれていることもありますが、会話の場合「drink」の方がよく使われます。

「何か飲みたい」という場合には、英語で「I want something to drink.」と言えば良いです。「何か冷たいものが飲みたい」と言いたい場合には「I want something cold to drink.」のように「something」の後に「cold(温かい飲み物の場合は「hot」)」を付ければOKですよ。

ソフトドリンクって和製英語?

ソフトドリンクは一見和製英語に見えますが、実際には外来語であるため「soft drink」は使えます。意味は「清涼飲料水」です。この「清涼飲料水」にはコーラやサイダーなどの炭酸飲料も含まれます。

ただし、日本の場合「ソフトドリンク」は「アルコールを含まない飲み物」のことでお茶やコーヒー、ジュースも含まれますが、英語での「ソフトドリンク」はそれらは含まれません。海外でお茶やコーヒーを飲む場合には、ソフトドリンクというカテゴリーではなく、「tea」や「coffee」などの単語を使うようにしましょう。

ちなみに過去の記事では、お店で注文する際の英語を紹介していますので、こちらもぜひ併せて読んでみてくださいね。

「juice」にはどんな意味がある?

ジュースには「汁」や「野菜や果物100%のジュース」という意味の他に色々な意味を持っています。

  • 分泌液や体液(ex.gastric juices(胃液))
  • 本質、精髄(ex.juice of ~(~の本質))
  • 元気、活気(ex.juiceless(活気が無い))
  • 電気、ガソリン(ex.out of juice(充電が切れる)
Aさん
Oh no, my phone is running out of juice.
訳)やばい、スマホの充電が切れそう
Bさん
Do you want to find somewhere to charge?
訳)どこか充電できるところ探そうか?
Aさん
Thank you. But I’ll keep it off until I need it.
訳)ありがとう。でも必要な時まで電源切っておくわ

 

スポーツの時の「ジュース」は「juice」なの?

スポーツの時の「ジュース」は「juice」なの?

バレーボールやテニスなどで、ゲームやセットを取るひとつ前のポイントで同点になった場合をいいますが、この場合は「ジュース」ではなく「デュース」で、スペルも「deuce」となります。「juice」とは全く関連のない単語ですので覚えておきましょう。

ちなみに英語圏では、トランプの2の札やサイコロの2の目、また二世を表す「2」の事をデュースと呼ぶことがあります。この場合ももちろん「deuce」ですよ。

 

まとめ

普段何気なく使っている「ジュース」という単語に定義があるなんて知らなかった、という人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、日本では100%果汁以外のジュースもジュースと呼ばれていますけれど。すでに言葉が浸透してしまっているので、変更はなかなか難しいかも知れませんね。さて、今回紹介した単語やフレーズも機会をみつけてどんどん使っていきましょう。

使えば使うほど英語力もアップしますよ。Keep it up!