試験対策を行う上で、あると便利なのが過去問です。それはTOEICでも変わりません。

「TOEICに過去問ってあるの?」「過去問があるなら入手方法を知りたいな」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

結論として、日本国内でTOEICの過去問は販売されていません。しかし日本の隣の国、韓国では公式に過去問が販売されています。

そこで本記事では、韓国のTOEIC過去問を日本で入手する方法や、TOEICの模擬テストを無料で解けるWebサイト3選を紹介します。

TOEICの過去問について知りたい方はぜひ記事を最後までチェックしてみてください。

TOEICに過去問がない2つの理由

TOEICに過去問がない2つの理由

TOEICに過去問がない理由は以下の2つです。

  • TOEICを運営するIIBCが過去問を公開していないから
  • TOEICの問題用紙は持ち出し禁止だから

それぞれ詳しく見てみましょう。

TOEICを運営するIIBCが過去問を公開していないから

TOEICはIIBCという団体が運営を行い、ETSという団体が試験問題を開発しています。

TOEIC以外の過去問が公開されている試験は、TOEICにおけるIIBCのような団体が、過去問を公開していることが多いです。試験の公式サイトにアクセスするだけで、数年分の過去問を自由に解ける試験も多いです。英検もそういった形です。

一方で日本でTOEICを運営するIIBCは過去問を公開していません。

日本ではTOEIC公開テストに加えてTOEIC IPテストといった団体受験向けの試験も実施されています。TOEIC IPテストでは、毎回新しい試験問題が開発されるのではなく、これまでの過去問から問題をピックアップして試験問題が作成されます。

これはあくまで推測ですが、日本でTOEICの過去問が公開されていないのは「過去問を公開するとTOEIC IPテストに支障が出るから」というのも理由の1つかもしれません。

TOEICの問題用紙は持ち出し禁止だから

試験によっては試験終了後、解答用紙だけを提出し、問題用紙は持ち帰ることができます。その場合、過去問は簡単に出回ってしまいます。

一方でTOEICの場合は、試験終了後の問題用紙の持ち出しは許可されていません。試験が終わると問題用紙もマークシートも回収されてしまいます。

よってTOEICではIIBC以外のルートで過去問が出回ることも難しいです。

またTOEICでは、試験中の問題用紙への書き込みも禁止されています。よって「試験中にメモを取ってなんとか問題を暗記する」といった行為も不可能に近いです。

TOEIC直後にカフェに足を運び、頭の中に残っているフレーズ等を書き出して単語帳を出版している方もいます。ただし過去問を完璧に再現してしまうことは不可能です。

韓国版のTOEIC過去問であれば日本国内でも入手可能

韓国版のTOEIC過去問であれば日本国内でも入手可能

実は韓国では、TOEICの過去問が販売されています。そしてAmazonなどのECサイトを使えば、日本にいても韓国で販売されているTOEICの過去問の入手が可能です。

なぜ日本では過去問が出版されていないのに韓国でだけ過去問が出版されているのかは定かではありません。ただしTOEIC問題を制作しているETSから出版されているものですので、非公式のものではないようです。

韓国版のTOEICの過去問は、リスニングとリーディングに分かれており、それぞれ1,000問ずつ問題が収録されています。値段は1冊3,100円です。1,000問で3,100円なので、日本で販売されている他の実践問題集と比べても遥かにお得です。

ただしリスニングとリーディングに分かれているため、両方の対策をするには過去問を2冊購入しなければならないというデメリットがあります。また解説は韓国語なので、韓国語が分からない方は、答え合わせはできても解説は読めません。

TOEICの模擬テストを無料で解けるWebサイト3選

韓国版のTOEIC過去問であれば日本国内でも入手可能

TOEICの模擬テストを無料で解ける以下3つのWebサイトを紹介します。

  • 過去問.com
  • englishteststore
  • english-test.net

それぞれ詳しく見てみましょう。

過去問.com

「過去問.com」は、様々な資格試験の過去問や予想問題が解けるWebサイトです。TOEICでは過去問が公開されていないため、予想問題が無料で公開されています。解説付きです。

「過去問.com」で解けるのは、パート1・2・5・6の問題のみです。パート3・4・7の予想問題は収録されていません。またTOEIC頻出単語・熟語のテストもあります。

無料登録を行いログインすると、これまでの解答履歴から苦手分野を分析したり、間違えた問題だけを出題したりできる機能が追加されます。

パート3・4・7の問題が解けないというデメリットはありますが、今回紹介する3つのサイトの中で最もクオリティが高く、おすすめです。

>>過去問.comはこちら

englishteststore

「englishteststore」は、パート5の問題を合計200問解けるWebサイトです。解けるのはパート5の問題だけなので、全体的なTOEIC対策はできませんが、パート5を重点的に対策中の方にはおすすめです。

「englishteststore」では、パート5の問題を10問ずつ20セットに分けて解きます。10問で10分の制限時間がついています。TOEICパート5は1問20秒で解くのが一般的で、10問で10分(1問1分)は長すぎます。よって時間は自分で計るようにしましょう。

リスニング問題も付いているのですが、TOEIC対策用の問題ではないため注意してください。サイトは複数言語に対応していますが、日本語には対応していません。

>>englishteststoreはこちら

english-test.net

「english-test.net」は、リスニング問題を100問とリーディング問題を100問解けるWebサイトです。つまりTOEIC1回分の問題を解くことができます。

市販の実践問題集を購入すると、模試2回分で2,000〜3,000円くらいの値段がします。「english-test.net」は、「模試を1回分解きたい。でもお金は節約したい」という方にぴったりのWebサイトです。

「english-test.net」では、解答を選ぶとすぐに正誤が表示されます。よって正答率を知りたい方は毎回正誤をメモしなければなりません。またパート6のみ本番と同じ選択問題ではなく、正誤問題になっているので注意してください。

まとめ

韓国のTOEIC過去問を日本で入手する方法や、TOEICの模擬テストを無料で解けるWebサイト3選を紹介しました。TOEICの過去問に関することや、模擬テストを無料で解く方法について一通り分かったのではないでしょうか?

TOEIC対策において、過去問や実践問題集を使った演習は、一番最後にやるべきことです。前段階として、単語を学習して語彙力を高め、パート別対策を行う必要があります。実践問題演習を行う段階まで辿り着いた際は、ぜひ本記事で紹介した韓国の過去問や、模擬テストを無料で解けるWebサイトを活用してみてください。

きっとあなたのTOEIC対策、そしてTOEICスコアアップに役立つはずです。