TOEICを受けたあとにスコアを見て「これは高いの？ 低いの？」と感じたことはありませんか？
TOEICは合否ではなく、10〜990点で英語力をスコア化するテストです。
そのため、平均点やスコア分布を知ることで、自分の位置を客観的に把握でき、
「あと何点上げればいいのか」が明確になります。
この記事では、2024年度の最新データ（IIBC公式発表）をもとに、
日本と世界の平均点を比較しながら、大学生・社会人別の現状や、目標設定の考え方まで徹底解説します。
「就活でアピールできるスコアは？」「平均を超えるには？」といった疑問を解消し、
これからTOEICに挑戦するあなたが、自信を持って学習を始められる内容です。
TOEICスコア分布から見るレベル別の英語力
TOEICは10点から990点まで、5点刻みで評価されるスコア制テストです。
スコアが上がるほど、ビジネス現場で実際に英語を使いこなす力があると見なされます。
受験者の多くは500〜700点台に集中しており、600点前後が「平均的な実用レベル」といえます。
以下の表は、スコア帯ごとの英語力の目安です。
| スコア帯 | レベル | 英語力の目安 | 活用できる場面 |
|---|---|---|---|
| 400点未満 | 初級 | 中学〜高校初級レベル。簡単な文は理解できるが、会話や速読は苦手。 | 学生・初学者 |
| 500〜600点 | 中級 | 日常会話・基本的なビジネス文書を理解可能。 | 一般大学生・社会人平均 |
| 700〜800点 | 上級 | 会議・メール対応・報告書作成が可能な実務レベル。 | 外資・総合職・海外出張 |
| 900点以上 | 最上級 | 高度な交渉・専門分野の議論もこなせる。 | グローバル企業・翻訳業務 |
ポイント
600点は「英語が苦手ではない」と評価されるライン。
就職活動や昇進の基準になることも多く、まずはこの点を目標に設定するとよいでしょう。
TOEICスコア平均を知ろう｜日本と世界の比較
TOEICは世界160以上の国と地域で実施されており、英語力を数値化できる国際的なテストです。
スコアの「平均点」を知ることで、自分の位置をより客観的に把握することができます。
2024年度の最新平均スコア
IIBC（国際ビジネスコミュニケーション協会）が発表した2024年度データによると、
日本と世界の平均スコアには明確な差があります。
| 区分 | 平均スコア | リスニング | リーディング | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 日本全体 | 564点 | 316点 | 248点 | IIBC公式 2024年度 国・地域別平均スコア |
| 世界平均 | 644.5点 | 338点 | 306点 | 同上 |
| 大学生（日本） | 596点 | – | – | TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024 |
| 社会人（日本） | 639点 | – | – | 同上 |
日本の平均点は564点と、世界平均（644.5点）よりも約80点低い結果となっています。
特にリーディングスコアの差が大きく、長文読解や語彙力の不足が課題といえます。
なぜ日本の平均スコアは世界より低いのか
主な理由は以下の3点です。
- 学校教育が「文法中心」だった世代が多い
リスニング・スピーキングよりも読解重視の学習を受けた層が多い。 - 英語を使う機会が少ない
職場や大学で日常的に英語を使う環境が限られている。 - 「試験対策」目的の受験が多い
実践力を伴う学習よりも、スコアだけを意識した短期学習が中心になりがち。
ただし、社会人平均（639点）は大学生よりも高く、
実務で英語に触れる機会のある人ほどスコアが上がる傾向が見られます。
TOEIC目標点数の立て方｜目的別にスコアを決めよう
TOEICは「何点を取れば合格」という試験ではなく、自分の目的に応じてスコア目標を設定するテストです。
平均点を基準に、「どのレベルを目指すのか」を明確にすることで、学習の方向性が定まります。
目的別スコア目安
| 目的 | 推奨スコア | コメント |
|---|---|---|
| 就活・インターン対策（大学生） | 600点〜 | エントリーシートに書ける最低ライン。多くの企業で「英語力あり」と評価される。 |
| 転職・昇進・キャリアアップ | 700点〜 | 業務で英語を使う場面が多い職種（営業・管理職・貿易など）で有利に働く。 |
| 外資系・海外赴任・留学準備 | 800点〜 | ビジネス会話・英文メール・会議対応が可能な上級者レベル。 |
| 専門職・英語講師・通訳志望 | 900点〜 | 高度なリーディング・リスニング力が必要。上位5〜7％に相当。 |
平均点からの目標設定法
2024年度の日本平均は564点。
ここを起点にして、まずは「平均＋50点（約610点）」を目指すと現実的かつ効果的です。
- 現在400〜500点台の人 → 600点台を目標に
- 600点台の人 → 700点突破を目指す
- 700点以上 → 800点以上を目指して安定した英語運用力へ
TOEICのスコアは、学習時間と正しい方法で確実に伸びます。
特に、1日30分〜1時間の継続学習を3ヶ月続けるだけでも、50〜100点アップは十分に可能です。
効果的な学習の流れ
- 基礎固め
TOEIC®公式ボキャブラリーブックや文法書で語彙・構文を強化。 - 模試演習
TOEIC® L&Rテスト 究極の模試600問＋を使用して時間配分を習得。 - 復習・反復練習
間違えた問題を分析し、スクリプト音読・シャドーイングで定着。
この流れを繰り返すことで、着実にスコアが上がっていきます。
TOEICの難易度を正しく理解しよう｜点数別にわかる「できること」一覧
TOEICは「合否」でなく、10〜990点で英語力を測るスコア型テストです。
つまり、“何点を取ったか”がそのまま「どのレベルの英語が使えるか」を表しています。
ここでは、スコア別に「どんなことができるか」を具体的に整理しました。
これを目安に、自分の現状と次の目標を明確にしましょう。
難易度まとめ表
| スコア帯 | レベル | 主な特徴 | 到達目安 |
|---|---|---|---|
| 300点 | 初心者 | 基本単語を理解できる | 英語の音に慣れる段階 |
| 400点 | 初級 | 日常会話の概要を理解 | 英語の基礎を復習 |
| 500点 | 中級 | 基本文法・語彙を習得 | 高校卒業レベル |
| 600点 | 中上級 | 会話や文書の要点を理解 | 大学生平均 |
| 700点 | 実用レベル | ビジネスで使い始める | 就活・昇進基準 |
| 800点 | 上級 | 海外業務対応が可能 | 英語を武器にできる |
| 900点 | 最上級 | グローバル会議も対応可 | 英語上級者 |
TOEICは「英語の総合力」を測るテストです。
単語・文法・リスニング・リーディングのすべてをバランスよく鍛えれば、
どのレベルからでもスコアを着実に伸ばすことができます。
まずは、自分の今の点数を知り、次のステージを見据えること。
それがTOEIC攻略の第一歩です。
TOEIC平均点【大学1年生】｜現状と対策のリアル
大学1年生のTOEIC平均スコアは450〜500点前後です。
入試が終わって英語から離れている期間が長い学生も多く、基礎文法や単語を忘れているケースが目立ちます。
しかし、早い段階でTOEIC学習を始めれば、1年以内に600点を超えることは十分に可能です。
大学生の平均スコア
IIBC公式のTOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024によると、
日本の大学生全体の平均スコアは596点。
学部や学年による差はありますが、
「大学1年生で600点を超える学生」は、全国でも上位約20％に入ります。
| 学年 | 平均スコア（目安） | 傾向 |
|---|---|---|
| 1年生 | 450〜500点 | 英語に触れる時間が少なく、リスニングが課題 |
| 2年生 | 550点前後 | TOEIC対策を始める学生が増える時期 |
| 3〜4年生 | 600点〜 | 就活を意識して本格的に学習を始める層が多い |
大学1年のうちに英語学習を再開し、早めにTOEICを受けておくことで、
就活時には他の学生よりも大きなアドバンテージを得られます。
大学1年生におすすめの学習ステップ
STEP1：高校英語の基礎を復習
まずは文法と語彙の基礎を固めること。
「TOEIC® L&Rテスト英文法をひとつひとつわかりやすく。」など、
シンプルな教材を使って中学〜高校レベルを復習します。
STEP2：TOEIC専用単語帳で語彙を増やす
おすすめは、
- TOEIC® Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
- 出る単特急 銀のフレーズ（基礎版）
まずは1日100語を目安に「量重視」で進めましょう。
STEP3：模試で形式に慣れる
「TOEIC® L&Rテスト 究極の模試600問＋」を使えば、
試験の流れや時間配分の感覚を早期に掴めます。
STEP4：オンラインでスキマ学習
講義の合間や通学中には「TOEIC® L&Rトレーニング」などのオンライン講座がおすすめ。
1回5〜10分で全7パートを学習でき、スマホで復習にも最適です。
まとめ｜平均点から逆算して、あなたの次の目標を設定しよう
TOEICのスコアを上げるために大切なのは、闇雲に勉強することではなく、
「平均点を基準にして自分の目標を逆算する」ことです。
2024年度の最新データによると、
- 日本の平均スコアは 564点
- 世界平均は 644.5点
- 日本の大学生平均は 596点
- 社会人平均は 639点
この数字を見ると、600点前後が「英語をある程度使える人」のラインであり、
700点を超えると「仕事でも評価されるレベル」に到達します。
あなたの目標設定のヒント
- 現在400〜500点台 → まずは600点（平均＋50点）を目標に
- 600点台 → 700点で実用レベルを目指す
- 700点以上 → 800点以上で「英語が強み」と言える実力へ
TOEICは勉強量がスコアに直結するテストです。
1日30分でも継続できれば、3か月で50点、半年で100点アップも十分可能です。
効率よく学習を進めるために
- 公式教材で基礎固め：「TOEIC®公式ボキャブラリーブック」で頻出単語を習得
- 模試で実践練習：「TOEIC® L&Rテスト 究極の模試600問＋」で時間配分に慣れる
- スキマ時間学習：「TOEIC® L&Rトレーニング」ならスマホで1回5〜10分から始められる
特に「TOEIC® L&Rトレーニング」は、全7パートに対応しており、
リスニング・リーディングをバランスよく鍛えられるため、
忙しい大学生や社会人に最適な学習ツールです。
最後に
TOEICは誰でも伸ばせるテストです。
平均点を知ることは、現状を把握するための第一歩。
次にやるべきことは、「目標を決めて、日々の勉強を習慣化する」ことです。
今日から一歩を踏み出せば、
数か月後には平均を超える自分に出会えるはずです。
