TOEIC Listening & Reading Test Part7の長文問題は時間配分と読解スピードが勝負の鍵です。文章量に圧倒されず、重要情報を素早くつかむコツを身につけることで、正確かつ効率的に解答できます。このページでは、長文を攻略するための読み方のポイントと実践的なトレーニング法を詳しく解説します。

TOEIC part7の長文読解の対策と攻略法

覚えていれば長文で即使える!重要文法要素まとめを例文付きで

TOEIC Listening & Reading TestのPart7の長文読解問題は、高得点を取れるかどうかを左右する重要なパートです。しかし、制限時間内に全文精読するのは不可能と考えましょう。TOEICは読書ではありません。全文きちんと読まなくても、設問に答えられればいいのです。以下のポイントを押さえて読んでいくと、圧倒的に解くスピードが速くなります。

ポイント1: 設問を先に読む

本文を読む前に、先に設問に目を通しておきます。何を聞かれているのか、何に気をつけて本文を読めばいいのか、把握しておきましょう。

ポイント2:解答に必要なキーワードを把握する

設問を読んだら、次は検索用キーワードを頭にセットしていきます。以下のポイントを押さえましょう。

人について:人名などの固有名詞、役職、呼び名など
日付・時刻:曜日や年月日、時刻に関する情報は強力な目印となります。
場所:”office””warehouse”など
理由・目的:”because””to ensure that…””so that…”など、理由を表す接続詞や目的を示す表現が目印です。

ポイント3:本文を「検索」するイメージで読む

本文を読解するのではなく、「検索しながら読む」イメージで読みます。Part7は長文読解ではなく、情報検索と捉えてください。本文は冒頭から読み始めますが、頭にセットしたキーワードに引っかかる単語がないか、目を光らせながら読み、印をつけていきます。大文字、数字、固有名詞は一瞬で見つかりますね。②で把握したキーワードの言い換え表現も探していきます。例えば、”ourchase”が”buy”に、”delay”が”postpone”に言い換えられます。

キーワードが見つかったら、その前後だけを丁寧に読みます。答えに必要なセンテンスは限られているので、「答えに必要な部分だけ」読んで、情報を拾っていきます。

ポイント4:パッセージごとのパターンを覚える

Part7で出題される文章はメール、商品の広告、申込みなど、多岐に渡りますが、「どの段落に答えがあるか」はだいたい決まっています。

①メール

構造パターンは以下のとおりです。
冒頭 → 目的・依頼・状況の前提
中段 → 詳細 / 理由 / 問題点
末尾 → 今後の予定 / 依頼 / お礼

出やすい設問
メールの目的は何か?→冒頭1~2文、末尾の文
依頼内容→末尾の文
何が問題か→中段

“Please review the attached file…” → 添付ファイルの内容について依頼だと分かる。
“We’ve had some delays…” → 遅延の理由は中段に書かれることが多い。
“I appreciate your help.” → 今後の行動・依頼は末尾に来ることがほとんど。

②広告・案内(イベント案内・セール情報)

構造パターン
タイトル → イベント名・目的
本文 → 日時・会場・料金・条件
備考 → 注意事項・問い合わせ先

出やすい設問
日付/場所/時間 → 中央部に箇条書きで書かれることがほとんど。
ルール・例外事項 → 末尾の注意書きを確認する。
“Who is eligible?” → 対象者について書かれた行が必ずあるので、検索読みで探す。

“The event will be held on June 12 at the Convention Hall.”→ 日時・場所は真ん中
“Non-members must pay an additional fee.”→ 条件や例外は末尾に書かれている。

③レビュー(商品レビュー・レストラン評価)

構造パターン
冒頭 → 評価(良い or 悪い)
本文 → 理由 / 実体験
最後 → 推薦するか否か

出題されるポイント
good/bad の理由 → 本文の中盤を探す。
推薦するかどうか → 結論は本文の末尾に書かれている。
作者の満足度 → 冒頭の評価語でほぼ決定できる。

冒頭:”I was disappointed with the service.” → 評価が悪いレビューだとわかる。
中段:”The staff was unresponsive…” → 評価の理由が書かれている。
末尾:”I would not recommend this place.” → 結論

ポイント5:根拠のない選択肢は即切り捨てる

Part7の選択問題には「本文に書かれていない」選択肢がよく出てきます。例えば「トムは黒い猫を飼っている。」という選択肢があるのに、本文でトムの飼っている猫の色についてはどこにも言及されていない場合です。この場合「何色か書かれていないけど黒の可能性もある」とは考えず、本文に明確に書かれていない選択肢は切り捨ててほかの選択肢から正答を選んでいきましょう。TOEICでは、断言できる根拠が本文に書かれている選択肢が正解となります。

ポイント6:時間配分を厳守する(45〜50分以内)

Part7はかなりボリュームがありますので、最初の問題で止まってしまうと最後まで解く時間がなくなり、とれたはずの得点も失うことになります。必ず最後の設問まで解き切れるよう、以下の時間配分を守りましょう。

シングルパッセージ:20~23分ダブルパッセージ:10~12分トリプルパッセージ:15~18分合計45~50分

TOEIC Part7長文問題の勉強方法

英語長文読解のコツ

TOEIC Part7の長文読解問題の勉強方法を解説します。

1.「設問を先に読み、情報検索する」を身につける

公式問題集を使って、1パッセージにつき5回、繰り返し解く練習をしましょう。

1回目:普通に解く
2回目:検索読みだけを意識する
3回目:根拠の位置だけ確認する
4回目:何秒でキーワードを見つけるか計測する
5回目:最速で解く

2.復習は「根拠の特定」だけすればOK

問題集を解いた後は、正解の根拠が本文のどこにあったのかを特定し、自分がなぜ間違ったのかを確認します。

3.最低限の語彙を覚える

TOEIC対策としては、TOEIC頻出3000語+ビジネス基本英語の語彙で十分足ります。語彙力アップにあまり時間をかけすぎないようにしましょう。意味の分からない単語が出てきても、ある程度の語彙力があれば類推することができます。

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まとめ

TOEICのPart7の長文問題では「全文読まず、設問先読み+キーワード検索」で時間を節約するのが最重要ポイントです。メール・広告・レビューなど、パッセージごとの”答えの位置パターン“を把握して根拠を素早く見つけましょう。勉強では、同じ文章を複数回解いて”検索読みの癖づけ“と”根拠の特定“を徹底します。効率的に読む技術を身につければ、Part7は”確実に点が取れる“パートへ変わりますよ。