「英検5級に挑戦させたいけどリスニングが難しい」
「子どもにどうやって学習させたらいいかわからない」
このようなお悩みを抱えていませんか?
英検対策で多くの方が困ってしまいがちなのが、リスニングではないでしょうか。
日本語と発音が全然違う英語は、短期間で習得するのが難しく、何度聞いても英単語を拾えずに苦労しますよね。
今回は、お子さんの英検5級合格へ向けて、リスニングを突破するための3つのコツと、学習に役立つ動画を紹介していきます。
英検5級とは
英検5級は、英語を習い始めた方の最初の目標となる級で、「中学初級程度」のレベルとされています。
5級合格に求められるのは、日常的な話題について、初歩的な語句を用いた短い話や文章から必要な情報を得られること、そして、自分の関心のある事柄を初歩的な語句を用いて簡単に伝えられることとされています。
実際に出題される問題には、家族や友達、趣味、スポーツ、旅行、買い物、映画、食事、天気といった身近な話題が多く、英語の基礎固めとして最適な級です。
参考:
英検について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検5級のリスニングのコツ
英検5級のリスニングで、合格ラインの6割を確実に取るにはコツがあります。
リスニングは、第1部から第3部までの3部構成になっており、設問の流れをしっかり把握したうえで取りこぼしなく正答することで合格を目指せます。
第1部 | 会話の応答文選択 イラストを参考にしながら、短い英文を聞き、それに対する応答を選ぶ |
10問 |
第2部 | 会話の内容一致選択 対話を聞いて、その内容に関する質問への答えを選ぶ |
5問 |
第3部 | イラストの内容一致選択 イラストを見てその描写と一致する短文を選ぶ |
10問 |
問題を先読みしよう
リスニングは、第1部から第3部まで、イラストや選択肢が問題用紙に印刷されています。
試験時間内であれば、リーディングの時間にリスニングの設問に目を通しておいても問題ありません。
そのため、リーディングの見直しが終わって時間が余ったときや、サンプル問題が流れているときは、イラストや選択肢を先読みしましょう。
選択肢やイラストから、どのような状況で、何を聞かれるのかを予想しておくことで、落ち着いて音声だけに集中して聞けるようになります。
たとえば、第2部の選択肢が以下のような場合は、どのような予想ができるか見てみましょう。
1 At 9:00.
2 At 9:15.
3 At 9:30.
4 At 9:45.
選択肢すべてが時刻なので、「何時?」という疑問文に対する解答であると予想できます。
どれも9時台であることから、「9時何分」というのがはっきり聞き取れたら、確実に正答できる設問といえるでしょう。
1 $10.
2 $12.
3 $15.
4 $20.
選択肢の「$」から、値段を答える問題であることが予想できます。
何かの値段についての会話がされると心しておくだけで、状況がイメージできて聞き取りやすくなりますね。
1 At home.
2 At school.
3 At the library.
4 At the park.
「at」に続くのがすべて場所なので、「どこで?」と問われている問題と予想できます。
家や学校、図書館ですることといったら、読書かな?宿題かな?勉強かな?
公園では、サッカーやテニスかな?といったように、話題になっているものが何かによって、即座に正答を選べるでしょう。
問題用紙にメモ書きしよう
リスニングの問題を先読みした際には、その時点でわかったことをどんどん書き込んでいきましょう。
英検の一次試験の問題用紙は、試験後に持ち帰れます。
問題用紙への書き込みやメモ書きは合否に一切関係ないので、自分がわかりやすいよう、解答しやすいように使いこなすのが得策です。
第1部と第3部ではイラストが載っているので、どんな様子なのか、何についての話題なのかを予想し、「泳いでいる」「絵を書いている」「アイスを食べている」など、簡単でいいので書き込んでおくことをおすすめします。
第2部では、選択肢から予想できた問いかけを、日本語なら「いつ?」「何時?」、疑問詞なら「where?」「what?」などと書いておくと良いでしょう。
一言あるかないかで、音声が流れてきたときに慌てず落ち着いて英単語をキャッチできるようになります。
わからなくても次の設問へ進もう
リスニング音声は一定の速度で読まれ続け、解答時間は10秒と決まっています。
そのため、正解がわからなくても、10秒経つ前にどれかを選択し、次の設問へ進まなければなりません。
解答に迷って悩んでいたら次の設問の音声が流れ始めて焦ってしまい、結局その次も解答がわからなくなった…どうしよう…というのは、リスニングテストで非常によくあることです。
合格率は6割以上ですので、満点を目指さなくても大丈夫。
1つ、2つ間違えても「もうダメだ」と落ち込まず、わからなかった問題は切り捨てる勇気も必要なのです。
「どうしてもわからない」→とりあえずどれか1つ塗りつぶす→「次に集中しよう!」と気持ちを切り替えることが、リスニングテストを上手に乗り切るポイントですよ。
ただし、マークシート形式なので、わからなくても選択肢のどれかは必ず塗りつぶしておくことを忘れないでください。
空欄のまま、誤って次の解答を塗ってしまうと、マークがずれていってしまうので注意しましょう。
英検5級の学習に役立つ動画
5級は英検の最初のステップですので、試験対策もスタートが肝心です。
とはいえ、子どもにとっては初めての知らない言語の試験、保護者の方にとっても「本当に受かるの?」という不安が拭いきれない状態ですよね。
英検5級の試験対策は、楽しく無理なく継続できるのが鉄則です。
5級で基礎をしっかり身につけられれば、次の4級、3級へのチャレンジも見えてきますよ。
やり直し英語塾 ナオック
「やり直し英語塾 ナオック」は、日本の英語教育で育ったナオックさんが、独学で英語を身につけ、英語教育や通訳・翻訳に携わった経験をいかして、英語学習をサポートしてくれるチャンネルです。
オリジナルのネコのイラストと簡潔で見やすいフォントや記号が見やすく、初めての英語学習に最適です。
解説者は映像には登場せず、学校の授業での板書を見ている感覚で学習できるので、お子さんも大きな抵抗なく英語学習がスタートできるといえるでしょう。
ALY English School
「ALY English School」は、子どもから大人まで広く学べる英文法・英会話の動画が充実しており、基礎から「英語を育てる」ことを真剣に考えて作られた英語チャンネルです。
エリカ先生のきれいで聞き取りやすい発音により、英単語も英文も心地よく耳に入ってきます。
ホワイトボードを使った授業が、塾のような雰囲気も持っており、先生と一緒に考えて解くという自宅でできる映像学習の強みが最大限にいかされた動画といえます。
みんなの基礎英語
「みんなの基礎英語」は、「わかる」英語をあなたに、 をコンセプトに、英語学習初心者や英語に苦手意識のある方に向けて、英語の基礎をわかりやすく解説したチャンネルです。
Momoさんの柔らかい話し方が、お子さんの英語への不安感、恐怖感、抵抗感を取り除いてくれます。
色使いや字体、効果音もやさしく、映像学習が初めてでも楽しく穏やかな気持ちで取り組めるでしょう。
きれいな英語の発音をまねしながら、無理なく勉強できるので、初めての英検対策の心強い味方となってくれますよ。
英検対策を独自の視点で解説している動画は、ほかにも数えきれないほどたくさんあります。
お子さんの好みや学習の癖、モチベーションなどを見極めながら、親子で楽しく見続けられる動画が見つかると良いですね。
まとめ
お子さんの英検5級合格へ向けて、リスニングを突破するための3つのコツと、学習に役立つ動画を紹介しました。
英検対策、特にリスニングでは、英語の音に慣れることが何よりも重要です。
日本語特有のローマ字読みやカタカナに頼らず、単語や熟語を聞こえたままに声に出すことは、リスニング力を上げるうえで非常に有効なトレーニングです。
初めて5級を受けるお子さんは、小学校低学年の子も少なくないでしょう。
英検対策と意気込んで勉強を強制してしまうと、英語が苦痛、英語が嫌いになってしまう恐れがあります。
まずは英語を楽しむこと、聞いてまねしてみることがリスニングの強化、さらには5級合格への近道となります。
今回紹介したリスニングのコツと動画を参考に、親子で楽しく英語に親しみ、合格というゴールに向かってがんばりましょう!