「英検3級のリーディングって、小学生には難しい?」「どこから勉強を始めたらいいのか分からない…」
そんな保護者の方の不安を解消するために、この記事では英検3級リーディングの出題形式、学習のコツ、役立つ教材、1か月の学習スケジュールを紹介します。
英検3級は中学卒業程度のレベルですが、小学生でもポイントを押さえて取り組めば、しっかり対策できます!
英検3級リーディングの出題形式【パート別の特徴と対策ポイント】

英検3級の一次試験では、「リーディング・ライティング・リスニング」の3技能が問われます。その中でリーディングは最初のパート。全体の試験時間は65分(リーディング+ライティング)で、リーディングに使える時間は約40分程度と考えましょう。
時間配分を考えて取り組むことが、合格への大きなカギとなります。
リーディングパートの構成(全30問)
| パート | 内容 | 問題数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Part 1 | 語句空所補充 | 15問 | 文法や語彙力をチェックされる問題。空欄に入る正しい単語や表現を選ぶ3択形式。 |
| Part 2 | 会話文空所補充 | 5問 | 短い会話の中で、やり取りが自然になるように空欄を埋める問題。表現の流れを理解する力が必要。 |
| Part 3A | チラシ・ポスター読解 | 2問 | お知らせやポスターなど、日常的な掲示物を読み取る問題。情報を素早く見つける力が問われます。 |
| Part 3B | メール文読解 | 3問 | 2人以上の人物がやりとりするメールを読み、内容を把握する問題。関係性や目的を読み取る力が大事。 |
| Part 3C | 長文読解(説明文) | 5問 | 200〜300語程度の英文を読んで、内容に関する質問に答える問題。段落ごとの主旨をつかむ読解力が必要。 |
各パートの対策ポイント
- Part 1(語句補充)
基本的な動詞・形容詞・助動詞などの使い方が問われます。「動詞+目的語」や「形容詞+名詞」など、語の組み合わせに慣れておくと正解しやすくなります。 - Part 2(会話補充)
前後のやりとりから「自然な流れになる言葉」を選ぶ力が必要です。会話に使われる定型表現(例:Sounds good. / I see. / Let’s go.)を覚えておきましょう。 - Part 3A(チラシ・ポスター)
表や図から素早く情報を読み取る練習が有効です。「何時に集合?」「料金はいくら?」など、必要な情報をピンポイントで探す力が求められます。 - Part 3B(メール読解)
メールのやりとりから、「誰が誰に何を伝えたいか」を整理する練習をしましょう。登場人物の名前や、相手の反応に注目すると理解しやすくなります。 - Part 3C(長文読解)
テーマは「学校行事」「旅行」「ペット」など身近なものが中心です。段落のはじめと終わりを中心に読み、「筆者が何を言いたいか」をつかむようにしましょう。
参照サイト:3級の試験内容
英検3級リーディングで出題されやすいテーマ

- 学校生活(授業、行事、クラブ活動)
- 家族・友達との日常会話
- 買い物・旅行・食事
- 動物、天気、趣味、スポーツ
- 図書館・駅・病院など公共施設でのやりとり
※身近なトピックが中心なので、小学生でもイメージしやすい内容が多いです。
英検3級リーディングを攻略する3つのコツ
コツ① 設問と選択肢を先に読むこと!
本文を読む前に、問題文と選択肢をチェックしておくと「何に注目して読めばいいのか」が明確になります。特に長文問題では「1段落につき1問」と意識すると、情報の取りこぼしが減ります。
コツ② 全ての単語がわからなくてもOK!
知らない単語があっても焦らないことが大切です。英検3級では「意味を推測する力」が重視されるので、前後の文脈から「何の話をしているか」を想像する練習をしましょう。
コツ③ 段落のはじめと終わりを丁寧に読む!
長文では、最初と最後の文に重要なヒントがあることが多いです。本文すべてを読もうとせず、大事なポイントを効率よくつかむ読解力をつけましょう。
英検3級リーディングに役立つ書籍の紹介
英検3級のリーディング対策では、語彙力・文法理解・出題形式への慣れがとても重要です。ここでは、小学生のお子さんでも使いやすいおすすめの書籍を3冊ご紹介します。
1. 英検3級 でる順パス単(旺文社)
- 英検3級に「よく出る順」で単語を効率よく覚えられる
- 音声アプリと連携して「聞く・読む・覚える」の3ステップ学習が可能
- リーディングPart1(語句補充)に直結する語彙力が身につく
特に英検3級では、基本動詞や日常表現の語彙力がカギになります。この1冊を繰り返せば、リーディングの得点アップに直結します。音声を聞きながらリピートすることで、リスニング対策にもなります。
2. 英検3級を ひとつひとつわかりやすく。(学研)
- カラーでイラストも豊富、英語が苦手なお子さんにもやさしい構成
- 単語・文法・読解がバランスよく学べる
- 中学英語の基礎から復習でき、学校のテスト対策にもなる
英検3級の長文読解では、文の構造(主語・動詞・目的語など)を正しく理解していないと内容をつかむのが難しくなります。この教材は、文法が苦手な小学生でも取り組みやすく、1ページずつ学べるのが魅力です。
とくに「文型」「助動詞」「不定詞」「接続詞」「現在完了」「受動態」などは、リーディングPart3(長文読解)に影響するので、優先的に学びましょう。
3. 英検3級過去問集(教学社 英検赤本シリーズ)
- 本番と同じ形式の過去問で実戦力を養える
- 解答・解説が丁寧なので、一人でも復習しやすい
- リスニングCD・スクリプト付きで総合対策にも活用できる
試験直前には「本番通りの練習」がとても大切です。まずは1回分を時間を気にせず丁寧に解き、2回目からは制限時間内で解ききることに挑戦しましょう。リーディングにかけられる時間は約40分が目安です。
間違えた問題には印をつけて、何度も解き直すことで「自分の苦手なパターン」に気づくことができます。
お子さんの英語レベルに合わせて、まずは「単語から」「1日1ページから」など、無理のないペースで始めてみましょう!勉強に慣れてきたら、過去問や模試を使って試験本番の流れに沿った練習にステップアップするのが合格への近道です。
2. 英検3級 速読で覚える英単語
- 英文読解のコツと語彙をセットで覚えられる
- 好奇心をそそる、頻出テーマの長文を読める
- 英作文パートで新設された「要約問題」の対応力も身につく
本書は、速読でリーディングを楽しみながら、英単語が覚えられます。
「【速読・語彙・要約スキル】3つの力が同時に身につく」という謳い文句がある本で、リーディングの実力アップが期待できる本です。
Part 1 からPart 6まで、「教育と学習」、「健康と心理学」、「ビジネスとファイナンス」、「環境と宇宙」など、さまざまな分野をカバーしており、厳選された興味深い読解文を読みながら、3級の英単語も覚えられます。
英検3級の読解問題でよく採り上げられる分野を超えた内容も含まれており、英検3級では難しめの単語も登場するので、英文でどのようにそれらが使われるかが学べます。
英検は上位級になると、単語の丸覚えでは通用しなくなってきます。文の中でその単語をどう使うか、読解文を通して単語を学んでいくと、英語の実力が伸びます。
4週間でリーディング力を強化!英検3級対策スケジュール

英検3級リーディングの力をつけるには、「語彙」と「読解」に焦点を当てた段階的な学習が大切です。
ここでは、4級まで合格した人が1日30分でできる効率的な学習スケジュールを4週間に分けてご紹介します。小学生でも無理なく取り組めるよう、シンプルかつ具体的に組み立てました。
週間スケジュールの概要
| 週数 | 主な学習内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 第1週 | 語彙の基礎固めと問題形式への慣れ | 基礎語彙の習得とリーディング形式に慣れる |
| 第2週 | 語彙の定着と読解力の向上 | 語彙を使いこなす力と短文の理解力を伸ばす |
| 第3週 | 語彙力と読解力の強化、時間配分の練習 | 実戦力を高め、時間内に解く感覚を身につける |
| 第4週 | 総復習と模擬試験 | 実力チェックと弱点補強で仕上げる |
第1週:語彙の基礎固めと問題形式への慣れ
語彙学習
- 「でる順パス単 英検3級」を使って毎日10語を暗記
- 単語+例文で覚えると読解にも強くなる
- 音声アプリを使って「発音」も一緒に確認
形式慣れ(過去問・問題集)
- Part1(語句空所補充)を1日15問ずつ解いて形式に慣れる
- 間違えた問題は「なぜその選択肢が正しいのか」を確認する習慣を
- 正解の選択肢以外の単語の意味も確認しておく
第2週:語彙の定着と読解力の向上
語彙学習(継続)
- 新しい語彙10語+第1週の復習5語のセットで効率UP
- 同じ単語を何度も使うクイズを親子で行うのもGOOD
短文読解の練習(Part2・3A)
- 会話文(Part2)を1問ずつ丁寧に読む
- ポスターやチラシ(Part3A)は「場所」「日付」「問い合わせの方法」に注目して読む
- 読んだあとに「どんな内容だった?」を日本語で説明する練習も効果的
第3週:語彙力と読解力の強化、時間配分の練習
語彙学習(総復習+新出)
- これまで覚えた単語の復習と、新しい語彙の追加を並行
- 苦手な単語だけをまとめた「自分専用単語帳」をつくるのもおすすめ
読解演習(Part3B・3C)+時間配分練習
- メール文・長文問題を時間を計って解く(1問1〜2分)
- 特にPart3C(内容一致問題)は段落ごとに主旨をつかむ力が重要
- 読んだ文章の段落ごとの内容を言葉で整理する
第4週:総復習と模擬試験
語彙総まとめ
- 1〜3週で出てきた語彙を一気に見直す
- 特に間違えた・覚えにくかった単語を優先的にチェック
模擬試験(本番形式)
- 過去問1セットを通して解き、時間配分を最終確認
- 終わったあとは答え合わせ+間違えた理由を確認
- 間違えた問題は翌日にもう一度トライして「弱点克服」
まとめ:英検3級リーディングは「語彙×読解」の積み重ねで必ず伸びる!
英検3級のリーディングは、小学生にとってちょうど「挑戦しがいのあるレベル」です。しかし、正しいステップで学習を続ければ、確実に力がつきます。
まずは語彙力の強化が土台。毎日コツコツ単語に触れることで、英文の理解力も自然と高まっていきます。次に、読解練習は短文からスタートするのがポイント。「意味が分かる!」「読めた!」という体験を積み重ねることが、お子さんの自信とやる気に直結します。
そして、4週間の学習計画に沿って「読む力」「解く力」「考える力」をバランスよく伸ばしていけば、合格はぐっと近づきます。焦らず、楽しみながら、一歩ずつ進んでいきましょう。リーディングの先に、英語で世界が広がる喜びが待っています!




