高校入試や大学入試に英検の資格やCSEスコアが活用されるようになってきて、中高生を中心に英検を受験する人の数がますます増えていますが、英検2級の合格率はどれぐらいなのでしょうか。
この記事では、英検2級の合格率と合格点、その対策完全ガイドについて解説します。合格点を左右するポイントについても解説していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
英検2級の合格率と合格点
英検2級は、実用英語の理解度を測る試験で、多くの受験者にとって目標とされる資格です。合格率は年によって異なりますが、一般的には30〜40%とされています。この合格率は、試験の難易度と受験者の英語力のバランスを反映しています。
英検2級の合格点は、総得点の約7割程度が目安です。具体的には、筆記試験とリスニング試験の合計で得点が設定されており、近年の傾向では各セクションでのバランスが重要視されています。準備の際には、過去問を活用して出題傾向を把握し、苦手分野を重点的に対策することが効果的です。また、リスニング力を強化するために、日常的に英語の音声に触れることもおすすめです。これらの対策を通じて、合格に向けた確実なステップを踏むことが可能です。
一次試験と二次試験の合格率

英検の一次試験と二次試験の合格率は、級によって異なりますが、一般的に一次試験では筆記とリスニングが求められ、二次試験では面接形式のスピーキングが評価されます。
英検2級では一次試験の合格率が約20~25%とされ、二次試験の合格率はそれよりも高くなります。これは一次試験の対策が十分であれば、二次試験でも良い結果を出せる可能性が高いことを示しています。合格率のデータを活用し、自分の得意不得意を分析することで、効率的な学習計画を立てることが効果的です。また、過去問や模擬試験を活用して試験形式に慣れることも重要です。このように、合格率を参考にしながら戦略的に勉強することで、合格への道が開かれます。
リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの合格点内訳
英検では、各級ごとにリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能が評価されます。合格点の内訳は、各技能で一定の基準を達成することが求められます。例えば、リーディングでは文章を正確に理解する力が問われ、ライティングでは論理的に意見をまとめる能力が評価されます。リスニングは音声情報を迅速に理解する能力が必要で、スピーキングでは流暢さと発音の正確さが重視されます。具体的な合格点は級によって異なりますが、全体としてバランス良くスコアを取ることが重要です。試験対策として、各技能の強化に向けた練習問題を利用し、模擬試験で実践力を養うことをおすすめします。これにより、各技能で求められる合格点に達することが可能になります。
英検2級の合格点を詳しく見ていきましょう。英検2級は、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能にそれぞれ650点ずつ割り当てられており、合計で2600点です。
英検2級の合格点は一次試験が1950点中1520点、二次試験が650点中460点となっています。英検2級の一次試験と二次試験の合計の合格点は1980点で、2600点中1980点とれれば合格となります。
つまり一次試験に合格するためには78%程度、二次試験に合格するためには71%程度を得点する必要があります。かなり高い割合の得点が必要になってくると言えますね。
合格点を左右するポイント
英検で合格点を左右するポイントは、個々の技能の強化と独自性の発揮です。まず、基本的な説明として、英検はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの四技能を評価します。それぞれでバランス良くスコアを獲得することが重要ですが、特に独自性を強化することが合格への鍵となります。具体的なアドバイスとして、ライティングやスピーキングでは、自分の経験や意見を明確に述べることが求められます。例えば、ライティングでは自分の考えを具体例を交えて論理的に展開し、スピーキングでは日常生活や趣味に基づく話題を選ぶことが効果的です。実践的なポイントとして、模擬試験で自分の強みを探り、それを活かした回答を心掛けると良いでしょう。これにより、独自性を強化し、各技能での合格点達成が可能になります。
英検2級の測定技能と検定形式
英検2級は、リーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングの4つの技能を測定することで、英語の総合的な能力を評価します。それぞれの技能が異なる形式で出題されるため、各技能に特化した対策が必要です。例えば、リーディングでは長文読解が中心で、速読力と内容理解が求められます。リスニングでは、会話や説明を正確に聞き取る能力が試されます。ライティングでは、与えられたテーマに対する自分の意見を論理的に表現する力が重要です。スピーキングでは、流暢さと発音の明瞭さが重視されます。独自性を強化するには、模擬試験を通じて自分の得意分野を見つけ、それを活かした学習方法で挑むことが効果的です。特に苦手な部分は集中的にトレーニングし、全体的なスコアを引き上げることを目指しましょう。これにより、各技能での合格点達成を目指すことができます。
一次試験の形式と問題数の詳細
英検2級の一次試験は筆記85分、リスニング約25分です。
英検の一次試験は、リスニング、リーディング、ライティングの3つのセクションで構成されています。受験級ごとに異なる問題数と形式で行われ、例えば3級ではリスニングが30問、リーディングが31問、ライティングが2問となっています。問題形式は選択肢問題が中心で、特にリーディングでは短文の穴埋めや長文の内容理解を問う問題が出題されます。ライティングでは、指定されたテーマに対して自分の意見を述べる形式です。これらを把握することで、事前に効率的な学習計画を立てることが可能になります。試験対策としては、過去問を利用した模擬試験を実践し、自分の弱点を明確にしておくことが重要です。
一次試験の測定技能と検定形式をチェックして分析してみましょう。
| 技能 | 形式 / 問題数 | 解答形式 | 問題数 |
| [1] リーディング | 短文の語句、空所補充 | 4肢選択 | 17 |
| [2] リーディング | 長文の語句、空所補充 | 4肢選択 | 6 |
| [3] リーディング | 長文の内容、一致選択 | 4肢選択 | 8 |
| [4] ライティング | 英文要約 | 記述式 | 1 |
| [5] ライティング | 英作文 | 記述式 | 1 |
| リスニング 第1部 | 会話の内容、一致選択 | 4肢選択 | 15 |
| リスニング 第2部 | 文の内容、一致選択 | 4肢選択 | 15 |
リーディングは、大問2と大問3でもある程度点数を取らなければなりませんが、大問1の17問で点数を上げていく必要があります。大問1の内訳は、最初の10問が単語の問題で、残りの7問が熟語問題です。
大問4と大問5のライティングにも650点が割り当てられているので、ライティングの要約問題と英作文でもしっかり点を取りたいですね。2024年度から導入されて要約問題は、リーディングとライティングの融合問題ですが、読解文があまり長くないのでコツをつかめば、準1級や1級の要約問題ほど大変ではないと言えるでしょう。要約問題と英作文の対策については、ライティング対策の記事をチェックしてください。
リスニングは、第1部と第2部があり、それぞれ15問ずつです。英1部は男女の会話の内容に関する質問に答える問題です。第1部では男女の会話なので、男性の発言にはMと書いてメモを取り、女性の発言にはWと書いてメモを取るという方法もあります。第2部はパッセージの内容に関する質問に答える問題で、第2部の問題が苦手な人が多いようです。第2部が苦手な人は第2部の問題を集中的に解いて練習しましょう。数字もたくさん出てくるので、集中して聞きながら素早くメモをとるのがおすすめです。第2部の問題が苦手だなと感じたら、その部分を強化していくべきですが、ただやみくもに何度も問題を解いているだけではなかなか改善しないでしょう。「なぜそのパートで得点できないのか、どうすれば点数が上がるのか」を分析して練習していきましょう。
二次試験の形式と対策
英検の二次試験は、面接形式で行われ、主にスピーキング能力を評価します。試験官との対話を通じて、受験者の発音や流暢さ、意見を論理的に述べる力が試されます。基本的には、試験官から与えられたトピックに基づいて、自分の意見を述べたり、質問に答えたりします。これらの形式を理解することで、効果的な準備が可能です。
具体的な対策としては、過去の面接カードを活用し、模擬面接を繰り返すことが有効です。また、英語でのディスカッションを日常的に行うことで、考えを即座に英語で表現する練習を積むことも重要です。さらに、自分の声を録音して、発音やイントネーションを確認することも役立ちます。
実践的なポイントとして、面接時の第一印象が大切です。しっかりとした挨拶とアイコンタクトを心がけ、自信を持って話すことがポイントです。また、聞き取れなかった場合は、遠慮せずに聞き返すことも大切です。これにより、試験官に対する誠実さと積極性を示すことができます。
試験結果と解答の確認方法
英検の試験結果は、公式ウェブサイトを通じて確認することができます。まず、受験者番号と生年月日を用意し、公式サイトの結果確認ページにアクセスしてください。試験結果は通常、試験日から約3週間後に発表されます。結果には、合否だけでなく、各セクションごとの得点やスコアも記載されているため、自分の強みや弱点を把握するのに役立ちます。また、解答用紙のコピーの請求も可能で、これにより自分の解答がどのように採点されたかを詳細に確認できます。特に、次回の試験に向けての学習計画を立てる際に役立ちます。なお、解答用紙の請求には手数料がかかる場合があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。これらの手順をしっかりと把握し、次回の試験に向けた準備を整えましょう。
英検2級の概要と特徴

英検2級は、日本の英語能力試験の中でも中級レベルに位置し、一般的に高校卒業程度と言われています。この試験は高校卒業程度の英語力を問う試験です。この試験は、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能をバランスよく評価することが特徴です。
まず、リーディングでは長文読解や語彙の知識が試され、英語で書かれた情報を正確に理解する力が求められます。ライティングでは、与えられたテーマに沿った文章を論理的に構成し、意見を明確に伝える能力が重要です。リスニングでは、日常会話やアナウンスを聞き取る力が試され、スピーキングでは、面接形式で自分の考えを述べる力が求められます。これらのスキルを総合的に高めることが、英検2級合格への鍵と言えるでしょう。日常的に英語に触れ、各技能を意識的に鍛えることが合格の近道です。
英検2級のメリットと特徴
英検2級は、高校卒業程度の英語能力を示す資格であり、多くのメリットがあります。まず、英検2級を取得することで、大学入試や就職活動で有利になることがあります。多くの大学では英検2級以上の資格を入試の加点対象としているため、合格への可能性が高まります。また、企業によっては英検を評価基準とするところもあり、就職時にアピールポイントとなります。さらに、英検2級は英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)をバランスよく鍛えることが求められるため、日常生活や海外旅行でのコミュニケーション能力向上に役立ちます。具体的には、英検の学習を通じて、英語を使った論理的な思考力や表現力が養われるため、実際の会話で自信を持って話せるようになります。英検2級の取得を目指すことで、総合的な英語力の向上を図り、学業やキャリアにおける可能性を広げることができるでしょう。
大学入試に英検のCSEスコアが活用されるようになり、有名私立大学の出願条件や合格条件に英検2級A判定以上としている大学もあります。英検2級A判定を取得するのは結構大変なため、英検2級A判定よりも英検準1級合格を目指す人も増えてきています。
確かに英検2級をA判定で合格するのとC判定で合格するのとでは、かなり差があります。英検2級の合格者のうち、B判定で合格する人が多いと考えられます。有名私立大学の特定の学部を目指している人は、英検準1級に高3の9月までに合格したいところですが、有名私立大学で英検2級の資格を出願条件にしている大学もありますので、高3の早い時期までには英検2級に合格しておきたいところですね。
英検2級の資格は大学入試の出願などに活用できるだけでなく、企業への就職においても役に立つ機会が多いです。準1級以上の資格を応募の条件としている企業もありますが、英検2級の資格+専門分野の知識や資格を応募の条件にしている企業もありますので、英検2級はぜひ合格しておきたいところです。
英検2級合格に向けた学習アドバイス
英検2級合格を目指すには、基礎力の強化と実践的な練習が鍵となります。まず、基礎力を強化するために、英単語と文法の知識をしっかりと身につけましょう。特に、過去問を活用して頻出単語や文法項目を確認することが重要です。次に、リスニングとリーディングのスキルを高めるために、日常的に英語の音声や文章に触れることを心がけましょう。例えば、英語のポッドキャストやニュースを聞く習慣をつけると効果的です。また、英作文と面接対策として、自己表現力を鍛えることも大切です。具体的には、日記を英語で書いたり、友人と英語で会話をすることで、実践的なスキルが磨かれます。最後に、定期的に模擬試験を受け、自分の弱点を把握し、それを重点的に改善することで、試験本番に自信を持って臨めるようになります。これらのステップを踏むことで、英検2級合格への道が開けます。
学年ごとの目標設定と達成方法
英検2級の合格を目指す際には、学年ごとに適切な目標を設定し、それに向けた具体的な計画を立てることが重要です。まず、中学生の場合は単語力の強化を中心に取り組むと良いでしょう。英検2級に必要な単語は日常的に使われる語彙が多いため、毎日少しずつ学習する習慣をつけることが成功の鍵です。次に、高校生はリスニングとリーディングの強化に焦点を当て、過去問を利用して実践力を高めていくことが効果的です。具体的には、週に一度の模擬試験を設けることで、自分の進歩を確認するとともに、弱点を見つけて補強する機会を作りましょう。これらの方法を通じて、学年に応じた目標を持ち、計画的に学習を進めることが、英検2級合格への近道となります。
効果的な学習方法とリソース
英検2級の合格を目指すためには、効果的な学習方法と適切なリソースの活用が欠かせません。まず、過去問を利用することが重要です。過去問を繰り返し解くことで、試験の形式や傾向を理解し、時間配分の感覚を養うことができます。次に、単語帳やオンライン辞書を活用して語彙力を強化しましょう。語彙力は英検のすべてのセクションで必要とされるため、毎日の積み重ねが大切です。さらに、英検に特化した参考書や問題集を使うことで、試験に特化した知識を効率的に学ぶことができます。これらのリソースを計画的に使用し、自分のペースで進めることが成功への鍵となります。自己評価を定期的に行い、弱点を補強することで、着実に英検2級合格に近づくことができるでしょう。
試験直前の勉強法
試験直前の勉強法として、独自性を強化するためのポイントを押さえておくことが重要です。まず、過去問題を時間を計って解くことで、本番の試験形式に慣れることができます。これにより、試験会場での時間配分が身につき、冷静に問題に取り組むことが可能になります。また、自己分析を行い、得意不得意を明確化することで、直前に集中して補強すべき部分を特定できます。例えば、リスニングが苦手な場合、試験前夜に短い音声を聞く練習をし、重要なポイントをメモすることで、自信を持って試験に挑むことができます。最後に、体調管理も忘れずに。十分な睡眠と栄養を確保し、最高のコンディションで試験に臨むことが成功の鍵となります。これらのアプローチを実行することで、試験直前でも効果的に準備を進めることができるでしょう。
まとめ
英検は、英語の4技能を総合的に評価する試験であり、その特性をしっかり理解することが大切です。試験を選ぶ際には、個々の目的に応じた選択が求められます。これには、留学や就職、資格としての認定など、各自の目標を明確にすることが含まれます。また、公式問題集を活用して模擬テストを実施することで、試験形式に慣れることが成功の鍵です。特に、試験本番前に実際の試験と同じ環境で練習することは、緊張を和らげ、自信を持って試験に臨むための有効な手段となります。このように、計画的な準備と練習を通じて、英検で良い結果を出すことができます。
本記事では、検定形式や問題数についても図で提示しているので、どのパートでどれだけ得点すれば合格できるかについて、イメージしていただけると思います。英検2級は一次試験に合格すれば、二次試験は3回まで落ちても、4回目に受かれば合格できる試験です。
とはいえ、2級の一次試験に合格するのが難しいと感じている方もおられるでしょう。実際、2級になかなか合格できない人もいます。コツコツ2級レベルの単語や熟語を覚えて、長文読解やライティング、リスニングにも取り組まないと、なかなか合格が厳しい試験だとも言えます。
英単語・熟語を覚えただけで英語を学習した気になりがちですが、英検2級は英文法も勉強し、英語で本を読んだりニュースを聞いたりスピーチしたりできないと、なかなか合格できない試験だと言えます。
いつまでに2級に合格するという計画と目標を立てて、その目標達成のために具体的に何をしていけばいいのか落とし込んでいきましょう。英検2級合格に向けた学習アドバイスもぜひ参考にしてみてください。









