2024年度に英検2級の問題形式は変更になりましたが、2級のリスニング問題に特に変更はありません。英検2級を将来受験される予定がある方やご家族が英検2級を受験される方は、2級のリスニングテスト対策はできていますでしょうか。
この記事では、「英検2級のリスニングテスト対策」というテーマで、リスニングテストを解くコツについても解説していきます。ぜひ最後まで目を通してみてください。
英検2級のリスニングテストとは?
まず、英検2級のリスニングテストがどんなものか、その形式と内容を確認していきましょう。
2級のリスニングテストは、第1部と第2部から構成され、第1部は「会話の内容、一致選択」で15問(4択)、第2部は「パッセージの内容、一致選択」で15問(4択)から成ります。各問題は一度しか読まれず、10秒で答えなくてはなりません。
2級を受験される方は、準2級まで合格されてきた方が大半でしょうから、おそらく第1部の「会話の内容、一致選択」形式には慣れておられるでしょう。
準2級の第3部にも、2級の第2部の形式の問題は出題されていますが、30問中10問で、あまり比重が大きくなく、パッセージが短めです。
しかし、2級の第2部ではパッセージを聞いて、その内容に関する質問を聞き、4つの選択肢から10秒で答えを選ばなければならず、第2部の問題が難しいと感じる人は多いでしょう。
リスニングテストを解くコツ
2級のリスニングテストがどんなものか分かったところで、その解き方のコツを解説していきます。
まず、準2級や3級のリスニングテストの場合もそうですが、筆記試験を解いている間に5分~10分の時間をとり、リスニングテストの選択肢に目を通しておかれることをおすすめします。リスニングテストの選択肢に少し目を通しておくのとおかないのとでは、差が出るのではないでしょうか。特に英語が母国語でないノンネイティブの方は、選択肢に少し目を通しておくだけで、その内容について予想できますし、選択肢を選びやすくなります。
リスニングテスト対策としては、まず英検公式サイトなどを使って、過去問を3回分ぐらいは解いてみましょう。過去問を解く際は、問題冊子のリスニングテスト部分を印刷し、その印刷紙を見ながら、リスニング音声を聞いて問題を解きます。「過去問を解くのが面倒くさいな、問題冊子を印刷するのが面倒くさいな」と思っても、合格したいなら、これはやった方がいいです。
何も準備せずにいきなり2級リスニングテスト問題を解いて、ほぼ満点がとれるのは、英語圏で長年暮らして高校レベルぐらいまでの英語教育を受けた人だけだと思います。日本で英語教育を受け、英語の成績が優良であっても、ふだん日常生活で社会問題などに関する英会話や英語スピーチを聞く機会が少ないので、2級リスニングテストの過去問などを解いて、練習していく必要があります。
2級リスニングテストの過去問3回分を解いて、答え合わせをし、正解数が7割以下(20問以下)なら、特別なリスニングテスト対策が必要です。リスニングテスト対策に役立つ書籍をいくつか紹介するので、その中から自分に合ったものを選んでみてください。
英検分野別ターゲット英検2級リスニング問題 改訂版
2022年07月06日に発売されたこ英検分野別ターゲット英検2級リスニング問題 改訂版は、英検2級のリスニング問題に特化した対策書です。過去問分析とそれに基づいた攻略ポイントを掲載しており、練習問題を解くことを通して、解き方のコツがつかめます。
英検2級のスピードに合わせ、本番そっくりの発音でナレーションが読まれています。音声ダウンロード付き+アプリ「英語の友」対応なのでPC・タブレット・スマホ等で音声を聞くことができます。
最短合格! 英検®2級 リーディング&リスニング問題完全制覇
最短合格! 英検®2級 リーディング&リスニング問題完全制覇は英検2級リーディング攻略の記事でも紹介しましたが、英検2級のリスニングテストにも対応しています。
読解問題とリスニング問題では共通点がないように思えますが、この本は、読解やリスニングの問題で述べていることを、選択肢で少し言い換えているので、そういった言い換えを見抜く練習することを目的として編集されています。
2020年10月5日にジャパンタイムズ出版から発売されたこの本は、リーディングテストの実戦的な練習ができる構成になっています。
学習に役立つYouTube動画の紹介
中高生以上の方には、英検公式サイトに掲載されている過去問でリスニングテストを解き、自分で答え合わせをしたり、上記で紹介した英検2級リスニング対策の書籍を試したりしていただきたいですが、そういった書籍で勉強するのが厳しい方は、次に紹介する英検2級リスニング対策向けのYouTube動画で勉強するのも良さそうです。
英検2級 リスニング 第1部 15問練習してみた
リスニングテストでは問題文を読むのは1回だけですが、このYouTube動画では、英検2級リスニング第1部の問題文を3回読んでいます。1回目はヒントなしで選択肢を見せるだけですが、2回目は英文スクリプトと意訳つき、3回目は確認で選択肢を見せるだけです。
音声がAI自動音声のため全体的に違和感があり、本番の人の声による英語音声とは違いますが、2級リスニングテストの練習をするのには良さそうです。
2級リスニングテストが苦手で歯が立たないと感じる人は、最初にこういったYouTube動画で練習してから、英検公式サイトに掲載されている過去問のリスニングテストや、先ほど紹介したリスニングテスト対策に役立つ書籍を活用してみましょう。
英検2級 リスニング 第2部 15問練習してみた
このYouTube動画でも、英検2級リスニング第2部の問題文を3回読んでいます。1回目は選択肢を見せるだけですが、2回目は英文スクリプトと意訳つき、3回目は確認で選択肢を見せるだけです。
英検2級リスニングの第2部が苦手だという方は、この動画で第2部を練習してみるのがいいかもしれません。音声がAI自動音声のため全体的に違和感があり、本番の人の声による英語音声とは違いますし、紹介されている練習問題は、専門家が分析して準備したものではないです。
しかし、YouTube動画を見ると、英検対策の勉強がしやすくなるという方もいるので、リスニング対策のきっかけとして、こういったYouTube動画を活用するのが良さそうです。
まとめ
筆記試験は自分でタイムコントールして解いていかなければなりませんが、リスニングテストは流れる音声に従って問題を問いていくので、問題を解く時間が足りなくなるということはありません。
しかし、すべてのリスニング問題が一度しか読まれず、10秒で答えなくてはならないので、話している内容を理解して、選択肢から素早く答えを選ばなければならないため、大変だと感じる方が多いです。特に第2部はパッセージが長めで、全体的に聞き取れていないと、正しい答えを選ぶのが大変になってきます。
英検2級リスニングテスト対策として、勉強のやり方を紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。YouTube動画を活用したリスニングテスト対策の方法も紹介しましたが、それだけをやって対策を終えてしまうのは、おそらく不十分です。YouTube動画はリスニングテスト対策を始めるきっかけとして使い、英検公式サイトの過去問リスニングテストも解いて、専門家により準備された英検2級リスニング問題の書籍も活用してみましょう。
リスニングテストのスコアを上げて、英検2級の合格を目指してください。