「英検準2級プラスのリーディングってどんな問題?」「英検準2級と何が違うの?」
そんな疑問を持つお母さんや保護者の方に向けて、この記事では英検準2級プラスのリーディングパートについて、出題形式・出題テーマ・学習のコツなどをわかりやすく解説していきます。
英検準2級プラスは、従来の準2級よりもレベルアップしており、「高校中級~上級レベル」の読解力が求められる試験です。
しかし、出題パターンやテーマの傾向をきちんと押さえ、正しい学習法で準備すれば、小学生のお子さんでも十分合格を目指すことができます!
まずは英検準2級プラスのリーディング全体の概要から確認していきましょう。
英検準2級プラスのリーディングの概要
英検準2級プラスの一次試験は「リーディング・ライティング・リスニング」の3技能で構成されており、最初に解くのがリーディングパートです。
このリーディングパートでテンポよく点数を取れるかどうかが、合否の分かれ目になります。
【試験時間】
英検準2級プラスの一次試験(筆記試験)全体で与えられる時間は85分間です。
この中に「リーディング」「ライティング(要約+意見文)」が含まれており、リスニングは別途行われます。
そのため、リーディングに使える時間はおよそ45分〜50分程度が目安です。
【リーディングパートの内訳】
パート | 内容 | 問題数 | 推奨時間配分(85分) |
---|---|---|---|
Part 1 | 語彙問題(空所補充) | 17問 | 約10分 |
Part 2 | 長文穴埋め問題(会話文・説明文) | 2題 × 各3問(計6問) | 約18分 |
Part 3A | Eメール読解 | 3問 | 約10分 |
Part 3B | 説明文・エッセイ型の長文読解 | 5問 | 約12分 |
Part 4 | 要約問題(約80語 → 25~35語に要約) | 1題 | 約15分 |
Part 5 | 意見文ライティング(50~60語) | 1題 | 約15分 |
見直し時間 | マーク・内容の最終チェック | ― | 約5分 |
※リーディングとしての読み取り力が問われるのはPart4、5のライティングで30~35分ほど残したいので、リーディングの時間は50分ほどで解き終える練習をすることが重要です。
英検準2級プラスのリーディングのテーマ
英検準2級プラスのリーディングで扱われるテーマは、実生活に関わる身近な話題から社会的・アカデミックな内容まで、かなり幅広いのが特徴です。具体的には、以下のような分野が頻出です
- 日常生活:家族の予定、友達との交流、学校生活
- テクノロジー:インターネット、スマートデバイスの使用、AIの活用
- 社会問題:環境保護、食品ロス、高齢化社会
- 教育・科学:学校改革、動物の生態、自然エネルギー
- 異文化・国際理解:各国の習慣、留学生の体験談、国際イベント
- 人間関係:親子関係、チームワーク、思いやりの大切さ
これらのテーマは、英検2級にも通じる高度な内容であり、文章量も準2級より長く、設問もより深い理解や論理的思考を求められる傾向があります。
特に、Part3B(読解問題)やPart4(要約問題)では、段落構成や筆者の主張を正確に把握し、要点をまとめる力が問われます。
そのため、単に「読める」だけでなく、「情報を整理し、構造を理解する力」や「批判的思考力」も重要になってくるのです。
英検準2級プラスのリーディングに役立つ書籍の紹介
英検準2級プラスに挑戦するにあたり、「どの参考書を使えばいいの?」と迷う方も多いはず。特に小学生が受験する場合、お母さんが教材を選ぶ役割を担うことがほとんどです。
ここでは、リーディング力を高めるために本当に役立つ厳選3冊をご紹介します。どれも実績があり、親子で使いやすい工夫が満載です。英語が得意でないお母さんでも安心して活用できますよ。
「英検準2級プラス 重要度順パス単」(旺文社)
対象:語彙力の基礎を固めたい人に最適
この単語帳は、英検準2級プラスに必要な約4,000語の語彙を、重要度順に掲載しているのが最大の特徴です。出る順なので、効率的に学べるのがポイント。
特徴
- 英検の出題傾向に合わせた語彙を厳選
- 例文がシンプルで小学生でも理解しやすい
- 赤シート付きで暗記しやすい工夫がされている
特にリーディングのPart1(語彙問題)では、この単語帳で出てくる単語が高確率で登場すると予想されます。リーディングの基礎は語彙から。まずは1日20語ペースでコツコツ覚えていきましょう。
「英検準2級プラス予想模擬テスト」(旺文社)
対象:試験形式に慣れておきたい人におすすめ
英検準2級プラスは、準2級とは問題構成も読解形式も異なるため、事前に本番に近い問題で演習することが非常に大切です。
特徴
- 実際の試験に近いリーディング問題が3回分収録
- 解説も詳しく、間違えた問題の復習にも最適
- 時間を計って使えば、実践練習にも使える
特にPart3A(Eメール問題)やPart3B(エッセイ読解)の読解形式は、準2級からの変更点。お子さんが混乱しないためにも、本番形式に慣れておくことは合格への近道です。
3. 「杉本のたった5時間で英検準2級プラス総合対策」(学研)
対象:時間がない!でも要点は押さえたい人向け
この1冊は、忙しいご家庭や短期間での対策をしたい方にぴったり。英語指導に定評のある杉本先生が、準2級プラス対策のエッセンスをギュッと詰め込んだ本です。
特徴
- リーディングに限らず、ライティング・リスニング・スピーキングのポイントも網羅
- 特に読解問題の設問の解き方がわかりやすい
- 5時間で一気に全体を把握したい方にぴったり
この本を使えば、「試験ってこんな流れなんだ」と全体像をつかむことができ、お子さんの学習の指針を立てるのにも役立ちます。
英検準2級プラスのリーディングのコツ
英検準2級プラスのリーディングは、内容の深さや語彙レベルが従来の準2級より一段階アップしています。しかし、正しい読み方を身につければ、小学生でも十分に対応可能です。ここでは、リーディング力を高めるためのコツを3つご紹介します。
コツ①:設問と選択肢を先に読む
長文問題では、本文を読む前に設問と選択肢を確認しておくことで、「何の情報を探せばいいか」が明確になります。特にPart3AのEメール問題やPart3Bの読解問題では、設問1つに対して読むべき段落は1つ程度が目安。
「設問を読む → 該当段落を読む」 というスタイルで読み進めることで、時間短縮にもなります。
コツ②:すべての単語がわからなくても大丈夫
英検準2級プラスでは、難しい語彙や表現が出てくることがありますが、それらすべてを完璧に理解する必要はありません。文脈から意味を推測する力が重要になります。
日頃から言い換え表現やテーマごとの知識(自然・教育・テクノロジーなど)を蓄えておくと、読解力が一気にアップします。
コツ③:段落の冒頭と結論をしっかり読む
長文の構造を理解するカギは「段落の冒頭」と「結論部分」。多くのパッセージでは、この2箇所に筆者の主張やポイントが集約されています。もし本文すべてを読む時間がなくても、まずは段落の最初と最後を丁寧に読み込むことで、設問へのヒントが得られることが多いです。
英検準2級プラスリーディング勉強法
リーディング力は一朝一夕で身につくものではありませんが、正しい手順を踏んで積み上げれば、小学生でも十分に対応できます。ここではステップ別の学習法をご紹介します。
ステップ1:語彙力を強化する(毎日20語)
英検準2級プラスでは約4,000語程度の語彙が必要とされています。まずは「英検準2級プラス 重要度順パス単」などの単語帳を活用し、毎日20語ずつ覚える習慣をつけましょう。
例文ごと覚えることで、実際のリーディングでの活用がしやすくなります。週末には1週間分を復習し、記憶を定着させましょう。
ステップ2:短文から長文へ段階的にレベルアップ
最初から長文に取り組むのではなく、まずは1段落〜2段落程度の短文読解からスタートしましょう。
「英検準2級プラス予想模擬テスト」などの参考書を活用すると、短い英文で読解力を伸ばすことができます。
ステップ3:過去問・模試で出題形式に慣れる
3週目以降は、実際の英検準2級プラスの予想問題を使って練習しましょう。最初は時間をかけてもよいですが、徐々に制限時間を意識して解くトレーニングを重ねることが大切です。作文は思ったより時間がかかるので時間配分に注意しましょう。
4週間でリーディング力を強化!英検準2級プラス対策スケジュール
「毎日少しずつ」を合言葉に、リーディング対策を計画的に進めましょう。
第1週:語彙の基礎固め+過去問に触れる
- 毎日20語を目標に語彙学習スタート(パス単がおすすめ)
- 英検準2級プラスの予想模擬テスト、過去問をパートごとに1日1つ解く
- 間違えた問題はチェックをつけておく
第2週:語彙の定着+読解トレーニング強化
- 語彙の暗記と口頭テストの習慣化
- 前週の過去問で間違えた部分を重点的に復習
- 読解問題に1日1問ずつ挑戦
第3週:本番を意識した実践練習
- 制限時間を測って過去問を解く
- 文章の構造(冒頭・結論)を意識して読む
- 英語日記や要約練習にも挑戦
第4週:総復習+模擬試験
- 単語の総復習を実施(特に苦手単語)
- 模擬試験を時間通りに実施し、弱点を見直す
- 問題文を音読して発音やリズムも強化
まとめ:読解力は“毎日の積み重ね”で育つ
英検準2級プラスのリーディングは確かにハイレベルですが、「語彙力」と「慣れ」で大きく差がつきます。
難しそうな文章でも、単語や段落のポイントが見えるようになると、少しずつ読めるようになっていきます。
- 毎日10分だけでも読む習慣をつける
- わからない単語があってもあきらめない
- 短い文章から始めて、少しずつ長文に慣れる
そして何より大切なのは、お母さんの「がんばってるね!」という一言。お子さんのやる気を引き出す魔法の言葉です。焦らず、着実に進めていきましょう。英検準2級プラスの読解力は、確実に身につきます!