「英検準2級プラスのリスニングって難しそう…」「小学生でもついていけるの?」
そんなお母さんの不安に寄り添いながら、この記事では英検準2級プラスのリスニング出題形式をわかりやすく解説します。
リスニング力は一朝一夕では身につかないため、早めの準備と「正しい形式を知ること」が合格の第一歩です。
英語が苦手なお母さんでも、お子さんと一緒に取り組める学習法のヒントもあわせて紹介していきます。

英検準2級プラスのリスニング出題形式とは?

英検準2級プラスのリスニングは、全2パート・計30問構成で出題されます。音声は1回のみ放送され、内容を聞き取りながら選択肢を選ぶスタイルです。リスニングの分量・スピードともに準2級よりややレベルアップしており、「集中力」と「聞き取るコツ」が求められます。

パート1(15問):日常会話の聞き取り

男女2人による2往復程度の会話を聞き、その内容に関する質問に答える形式です。選択肢は4つあり、その中から最も適切な答えを選びます。登場人物の関係性や、何について話しているのか、どんな行動を取ろうとしているかなどがよく問われます。日常的な話題に加え、電話での会話も出題されるため、「誰がどのセリフを言っているのか」を意識して聞く力が重要になります。

パート2(15問):ナレーション・アナウンスの理解

1人の話し手による短い英文(約30秒前後)を聞いて、その内容に関する質問に答えます。こちらも選択肢は4つです。

出題される形式は主に以下の3種類

  • 架空の人物による体験談やエピソード
  • 商品やサービスなどの説明文
  • 駅・空港・施設などでのアナウンス

特に英検準2級プラスでは、「話の流れをつかむ力」「細かい情報を聞き取る力」が同時に試されるため、繰り返し聞いて慣れることが得点アップのカギとなります。

コツ:英検準2級プラスのリスニングを攻略するための3つのポイント

コツ:英検準2級プラスのリスニングを攻略するための3つのポイント

英検準2級プラスのリスニングは、準2級と同様に音声が一度しか読まれないという特徴があります。つまり、「一発勝負」で聞き取りを求められるため、集中力と慣れが大きな鍵になります。以下では、小学生でもできるリスニング強化のポイントを3つに分けてご紹介します。

コツ①:「一回で聞き取る」姿勢と耳の集中力を鍛える

英検準2級プラスのリスニングは一回限りの放送。聞き逃してしまったら戻ることはできません。「なんとなく」聞くのではなく、「今、何を言っているかに集中する」という習慣を身につけましょう。

おすすめの練習法
最初の1文を必ず聞き取る練習から始める
→会話や説明文の導入は全体の内容をつかむカギです。

聞きながらメモを取る訓練も有効
→すべて書く必要はありません。人名、場所、数字、動詞など、キーワードだけをカタカナや略語でサッと書けるようにしておくと、記憶の補助になります。「1回で聞き取る」ためには、事前にテーマを予測する力も必要です。そのために、選択肢を見るタイミングも重要になります。

コツ②:「5W1H」を意識しながら聞く

リスニングの精度を上げるには、「聞こえてきた英語をただ追いかける」のではなく、「何の情報を探しているか」をあらかじめ意識しておくことが効果的です。そこで役立つのが、5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)という視点です。
英語を聞くときに注目すべき情報の例:

  • Who(誰が)話しているのか、または行動するのか?
  • What(何を)したのか、するつもりなのか?次の予定など。
  • When(いつ)の出来事か?待ち合わせの時間など。
  • Where(どこで)起きていることか?会話が行われている場所など。
  • Why(なぜ)その行動を取ったのか?
  • How(どのように)進んだのか?

さらに、選択肢を見ることで質問内容を先に予測することも大切です。例えば、選択肢が以下のようであれば

  1. He has ordered food for the party.
  2. He works at a restaurant.
  3. He does not drink wine.
  4. He does not enjoy cooking.

参考:英検準2級プラスサンプル問題

この時点で、「男性は何をしている人なのか?」(What does he do?)または、「男性についてあっているものはどれか?」(What is true about the man?)などの質問が来ると予測できます。会話の終わりの方やキーワードに集中して聞けば、正解を見つけやすくなります。

コツ③:毎日の「耳慣れ」が最大の武器

英語のリスニング力は、スポーツや楽器と同じ。一気に伸びるものではなく、毎日の習慣が力になります。
特に小学生の場合は、「全部理解しよう」と思う必要はありません。まずは単語の音に慣れること、フレーズのリズムに耳を慣らすことから始めましょう。

実践的なトレーニング方法

  • 英語のアニメや絵本の朗読音声を毎日5〜10分聞く
  • 英検の過去問音声を「聞き流し→書き取り」の2段階で使う
  • 自分で発音できる英語は、聞き取りやすいという特性を生かし、音読練習を並行して行う

小学生のうちは、「意味が分からない=失敗」ではありません。少しずつ音の感覚を蓄積し、徐々に「わかる音」が増えていくイメージで、焦らず進めるのがリスニング成功のポイントです。

学習に役立つYouTube動画の紹介

お子さんが楽しくリスニング学習を続けられるように、おすすめのYouTubeチャンネル&動画を紹介します。実際の英検準2級リスニングの音声に近いスピード・内容のものを厳選しました。

1. Sesame Street

  • 実際の試験に近いナレーション・スピード。
  • 会話が英語で聞ける。
  • 親子で一緒に楽しめる。

2. Disney Jr.

  • 物語がわかりやすく、万人うけする。
  • 日常会話ベースで「英語の耳作り」ができる。
  • リンキングがありながらも聞き取りやすい英語。

3. BBC Earth

  • 動物好きな子どもにおすすめ。
  • 自然に関する英単語が学べる。
  • 速いナチュラルな英語に慣れることができる。

4. CNN 10

  • ニュースの英語が学べる。
  • ナチュラルスピードで耳作りが加速する。
  • 時事的な背景知識がついて理解力が上がる。

5. English Speeches

  • ナチュラルな会話の英語が学べる。
  • 英語の字幕がしっかりついている。
  • 好きな俳優やミュージシャンなどを探せる。

YouTubeの活用法Tips

英検準2級プラスのリスニングでは、ナチュラルスピードの音声を一度きりで聞き取る力が求められます。そのため、日々の耳慣らしがとても大切です。YouTubeは、無理なくリスニング力を伸ばせる最高のツールのひとつです。活用のポイントはこちらです。

  • 朝ごはん中に5分だけ英語の動画を流す
  • 字幕あり → 字幕なし の順で2回見る(理解を確認)
  • わからない単語はメモしない(最初は“慣れる”が最優先)
  • 保護者の方は、「見すぎてないか」ではなく「英語に触れているか?」をチェックしましょう

とにかく「たくさん聞く」こと。これが、準2級プラスの速さと語彙レベルに耳を対応させる近道です。

おうちでできる!英検準2級プラス向け15分リスニング学習プラン

準2級プラスのリスニング対策には、特別な教材がなくても大丈夫!大切なのは、毎日英語に「集中して」触れることです。以下は、1日15分でできる効果的な家庭学習プランです。

ステップ①(前半5分):耳を慣らす時間

  • YouTubeを「ながら聞き」でもOK(字幕あり→なしの順で見るのも効果的)
  • 内容の理解にこだわらず、まずは英語のリズム・イントネーションに慣れる
  • 動画のテーマは「学校生活・動物・テクノロジー」など英検に出やすい話題がおすすめ

ステップ②(中盤5分):過去問や練習問題に挑戦

  • 英検準2級プラスのリスニング問題(アプリや公式音源、予想模擬テスト)を使って、3~5問解く
  • 最初は正解・不正解を気にしなくてOK。聞こえた単語をメモするだけでも効果あり
  • 聞き終わったら、「誰が・何を・どこで・なぜ」などを日本語で一緒に確認してみましょう

ステップ③(後半5分):親子で振り返りタイム

  • 「何の話だった?」「どんな単語が聞こえた?」「誰が出てきた?」などを日本語でざっくり復習
  • 一緒に聞いて「ママはここだけ分かったよ」など、子どもと感想を共有するのがコツ
  • 理解が浅くても大丈夫。内容に興味を持ち、「続けたい」と思える習慣作りが大切です。

さらに具体的に!1か月リスニング強化カリキュラム

【第1週】耳を慣らす・英語音声への抵抗感をなくす

  • 毎日15分、英語音声を流す習慣をスタート
  • 「ながら聞き」でもOK。YouTubeや英語アニメ、英検の予想模擬テストや過去問を活用
  • 目的は「意味を理解する」ではなく、「音に親しむ」

目標: 英語に対しての緊張感をなくし、「聞き取ってみたい」という気持ちを育てる

【第2週】短い会話をじっくり集中して聞く

  • 1分以内の短い会話文を何度も聞いて「登場人物・行動・場所」などを理解
  • 1回目:雰囲気をつかむ → 2回目:キーワードを意識 → 3回目:日本語で内容を話してみる
  • 5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)の視点で聞く練習を始める

目標: 会話の中で「何が起こっているか」をイメージできるようになる

【第3週】リスニング問題で“実戦練習”スタート

  • 過去問のリスニング部分だけを毎日少しずつ解く
  • 答え合わせ後は、スクリプトを見て知らなかった単語や表現を確認
  • 「この単語聞こえた?」「選択肢のどれが似てた?」など、親子で感想をシェア

目標: 問題形式に慣れる・聞き取れた部分を増やす

【第4週】模試形式で通し練習+弱点確認

  • 25分間ノンストップで全パートを解いてみる。
  • 答え合わせ後は、間違えた問題をスクリプトでチェックし、「なぜ聞き取れなかったのか」を確認
  • 難しかった問題は繰り返し練習

目標: 「本番と同じ感覚」で聞く集中力と時間感覚をつける

保護者サポートのポイント

  • 「正解・不正解よりも、取り組んだ時間をほめる」ことが最大の励みになります。
  • また、間違えても「一緒にがんばったね」「ここ聞き取れたね!」と前向きな声かけをしてあげましょう。
  • 毎日聞くことを「宿題」ではなく「親子の英語タイム」にする工夫も◎

まとめ:準2級プラスのリスニング対策は「習慣」がカギ!

英検準2級プラスのリスニングは、試験の中でも特に差がつきやすいパートです。でも、毎日英語に触れて「聞き取れた!」という経験を積み重ねることで、確実に耳は育っていきます。

  • 毎日15分でも英語を聞く
  • 好きなテーマ・内容で耳慣らしを続ける
  • 子どもの小さな「できた!」を見逃さず、親子で一緒に成長する

そんな取り組みこそが、お子さんの英語力を飛躍的に伸ばす最大のポイントです。