英検2級の二次試験は、英検準2級の二次試験より難しくなると言われていますが、どんな対策をとればいいのでしょうか。
この記事では、英検2級の二次試験対策について解説します。合格点や使える表現も紹介しますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
英検2級の二次試験とは?

英検2級の二次試験はどんな試験なのでしょうか。
英検2級の二次試験は、面接形式のスピーキングテストです。約7分間で、1人の面接官(日本人もしくはネイティブスピーカー)と英語で会話をします。
英検2級の面接試験
英検2級の二次試験は準2級より難しい面接試験になりますが、具体的にどこが難しくなるのか、2級二次試験の測定技能、問題形式と詳細を確認しながら、見ていきましょう。
| 測定技能 | 問題番号 | 問題形式 | 詳細 |
| スピーキング(約7分) | 音読 | 60語程度のパッセージを読む | |
| No.1 | パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 | |
| No.2 | イラストについての質問 | 3コマのイラストの展開を英語で説明する。 | |
| No.3, 4 | 受験者自身の意見をたずねる質問 | ある事象や意見について |
準2級はパッセージが約50語でしたが、2級では約60語と長くなります。パッセージが約10語長くなる上に、登場する単語も難しくなります。
面接官からの質問の数は、4問になり、準2級のときより1問減りますが、No.2でイラストについての質問があります。3コマのイラストを見て、その展開を英語で説明しなければなりません。イラストの展開の英文は、すべて過去形で進めましょう。
No.3, 4は、受験者自身の意見をたずねる質問ですが、社会問題を扱う質問が多いです。過去には「EV車はもっと人気が出ると思うか」や「エネルギー問題」などの社会問題に関する質問がされました。
英検2級二次試験の合格点

CSEスコアでの英検2級の二次試験の合格点は、460点です。
二次試験の満点は650点ですので、合格するためには約7割の得点が必要だということになります。二次試験で7割の得点が必要と聞くと、大変だなと感じてしまうかもしれませんが、その評価基準はどうなっているのでしょうか。
CSEスコアでは、2級二次試験の実際の配点が公表されていませんが、次の要素から評価されると考えられます。
| 2級二次試験 | 配点 | 目標点 |
| 音読 | 5 | 3 |
| 質問 No.1 | 5 | 4 |
| 質問 No.2 | 10 | 7 |
| 質問 No.3 | 5 | 3 |
| 質問 No.4 | 5 | 3 |
| 態度 | 3 | 3 |
| 合計 | 33 | 23 |
上記の要素をCSEスコアに換算することは困難ですので、上記のような配点を目安にするといいです。合計で33点になりますが、約7割の23点を目指しましょう。
英検2級二次試験で使える表現
質問 No.1
英検2級の二次試験で聞かれる質問 No.1では、いくつか典型的なパターンがあります。そのパターンと答え方を紹介します。
【質問パターン1】
Why do some people …?
→ Because they ….で答えます。
【質問パターン2】
How do (can) they …?
→ By ―ing ….
パターン2の場合、By doing so, … や In this way, …の前文の動詞部分が答えになるケースが多いです。By ―ingという形にして答えましょう。
質問 No.2
指示通りの文で始めて、すべて過去形または過去進行形で英作文をしていきます。1コマ目のイラストでは、吹き出しが出ている人を主語にして、S said to …, “ .”と直接話法で答えましょう。矢印のつなぎの英語フレーズを読んで、2コマ目のイラストの情景描写をします。頭の中で考えていることがポップアップで出ている場合は、その部分の描写もします。S was thinking/expecting … などの表現が使えます。
その後、また矢印のつなぎの英語フレーズを読んで、3コマ目のイラストの情景描写をします。ここでも頭の中で考えていることがポップアップで出ている場合は、その部分の描写もしましょう。
質問 No.3
Some people say that …. What do you think about that?と聞かれた場合、まずそれに賛成か反対かを述べましょう。賛成なら I agree. 反対なら I disagree.と言って、I think …. These days, …. As a result, などの表現を使ってあと2文つけたしましょう。
質問 No.4
Do you think …?で聞かれることが多いです。理由が述べやすい方の立場を選んで、Yes, I do.かNo, I don’t.と答えましょう。Why? または Why not?と聞かれたら、その理由を2文で答えましょう。
英検2級の二次試験に落ちる原因
英検2級二次試験に落ちる原因としては、端的に言うと、約7割のスコアが取れない人です。
No. 2の「3コマのイラスト展開」を英語で説明は、配点が高いので、この部分は6割以上は取りたいところです。ここで5割以下しか取れない場合、他で挽回するのが厳しくなります。「3コマのイラスト展開を英語で説明」は何回も練習しないとできるようにならないので、しっかり練習しましょう。最初は難しく感じても、回答の仕方のコツを覚えれば、だんだんできるようになります。
二次試験に合格するためには、約7割の得点が必要なので、どこかで6割でも、他のところで8割や7割を取って、全体で7割の得点を目指しましょう。
音読は、日頃から意味の区切りを意識して発音にも注意して読む練習をすることで、スコアが上がってきます。質問No.1やアティチュードも得点しやすいです。
オンライン英会話 英検2級二次試験コース
Kiminiオンライン英会話には、英検2級二次試験に特化した「英検®2級二次試験コース」が用意されています。
全8回で、英検2級の二次試験の形式に慣れることができます。二次試験の形式や流れを知ることで、自信を持って本番を迎えることができますよ。二次試験合格のコツを理解することは大事ですが、コツが分かっても、実践的な練習をする必要があります。
一次試験の結果を受け取ってから、二次試験前に週4日で受講すれば、2週間後の二次試験に間に合いますよ。二次試験には1回で合格するのが望ましいですが、もし1回目で不合格になってしまった人にもこのコースはおすすめです。講師は、英検の二次試験について知り尽くしており、合格するためには何が必要か、的確なアドバイスをしてくれます。
まとめ
英検2級二次試験に合格するコツについて解説しました。
英検2級は、一次試験に合格するのが大変で、二次試験はコツをおさえて準備すれば合格できる試験です。スピーキングやリスニングが苦手な人は、オンライン英会話 2級二次試験コースなども活用して準備しましょう。
英検2級は2024年から出題形式が変わり、一次試験に合格するのが難しくなりましたが、一次試験に合格した方々にぜひ二次試験にも合格していただきたいです。

