英検2級は2024年度からライティングに要約問題が追加されるようになり、大問1の単語熟語問題は20問から3問減って17問になりました。追加されたライティング要約問題を解くのは時間がかかるので、大問1は出来るだけ早く、10分ぐらいで解くようにしたいですね。
この記事では、英検2級の単語攻略法というテーマで、英検2級の単語力を底上げして、スコアを上げていく方法について解説していきます。
英検2級単語のまとめ記事
英検2級に合格するために覚えるべき単語の数は約5000語だと言われていますが、準2級に合格したばかりでこれから2級を目指したい方は、覚える単語の品詞に優先順位をつけて覚えていくことをおすすめします。
まず英検2級レベルの動詞をたくさん覚えましょう。大問1でも長文読解でも、動詞をたくさん覚えていないと、問題が解きづらく、スコアもなかなか上がりません。動詞をたくさん覚えたら、次にたくさん覚えるべきは、名詞や形容詞です。そして最後に覚えるべきは副詞です。副詞は、形容詞に-lyを付けるだけで作れるものもたくさんあります。
2024年度の英検2級の過去問の大問1で、単語の空所補充問題は10問ですが、そのうち動詞の問題や約4問、名詞の問題が約4問、形容詞・副詞の問題が約2問です。動詞の次に名詞の出題が多いですが、動詞と一緒にその名詞形があれば、名詞も覚えると効率がいいです。
次の項目「英検2級単語の覚え方」でも紹介しますが、1つの動詞を覚えて、その名詞形や形容詞形も芋づる式に覚えていくというやり方があります。実は、英語を母国語としている人達はこのやり方でたくさんの単語を覚え、日常生活で会話や文書で英語を使って生活しています。
英検2級単語の覚え方

英検2級になると、覚えなくてはならない単語の数もぐっと増えるので、できるだけ効率よく単語を覚えていきたいですね。効率的に単語を覚える方法を2つ紹介します。
関連語も一緒に覚える
ある動詞を覚えたら、その名詞形や形容詞形も一緒に覚えるようにすると、芋づる式に効率よくたくさんの単語が覚えられます。2級レベルの頻出単語を使って、動詞とその名詞を提示してみます。
| 動詞 (日本語) | 動詞 (英語) | 名詞 (日本語) | 名詞 (英語) |
| 改善する | improve | 改善 | improvement |
| 示唆する | suggest | 示唆 | suggestion |
| (努力して)成し遂げる | achieve | (努力で)達成 | achievement |
| (タスクを)達成する | accomplish | (タスクの)達成 | accomplishment |
| 成功する | succeed | 成功 | success |
| 許可する | permit | 許可 | permission |
| 査定する | assess | 査定 | assessment |
| 評価する | evaluate | 評価 | evaluation |
| 貢献する | contribute | 貢献 | contribution |
| 影響する | influence | 影響 | influence |
上記の表で、名詞の前に make a(an)を付けると、動詞の意味になるものもあります。例えば、make an improvement = improve、make a suggestion = suggest、make an achievement = achieve、make an accomplishment = accomplish、make a permission = permit、make an assessment = assess、make an evaluation = evaluate、make an contribution = contribute、make[have] an influence = influenceなど。
上記の表で、形容詞形もあるものもあります。例えば、succeed(成功する)― success(成功)― successful(成功している)、permit(許可する)― permission(許可)― permissive(許可の)、influence(影響する)―influence(影響)― influential(影響力がある)などです。
接頭語や接尾語などと関連づけて覚える
接頭語や接尾語などと関連づけて単語を覚えるというやり方もあります。
接頭語の例
bi- (双、2つの):bipolar(双極性の)、binoculars(双眼鏡)
bio-(生命): biology(生物学)、biochemical(生化学的な)、biogenic(生物起源の)
inter-(〜の中) : international(国際的な), intersection(交差点)
col-(〜と一緒に) : collaborate(共同して働く), collect(集める)
接尾語の例
-able(〜できる): available(入手できる), achievable(達成できる)
-scribe/script(書く): subscribe(署名する), transcript(複写)
-logy(〜学): biology(生物学), psychology(心理学)
英検2級単語の学習方法
英検2級単語の覚え方としては、英検2級に合格するためにたくさん書籍が出版されているので、そういった書籍を活用し、何度も読んだり、単語の発音を聞いたり例文も聞いたりして覚えるのがおすすめです。
英検2級単語の攻略に役立つ書籍をいくつか紹介します。
英検2級単語の攻略に役立つ書籍

英検2級単語の攻略に役立つ書籍を2冊紹介します。
英検2級 でる順パス単 5訂版
2021年06月29日に旺文社から発売されたこの本は、英検2級合格を目指す方に愛用されています。「でる順」に単語が出ているので、効率よく単語が覚えられます。でる順の中でも、動詞、形容詞、名詞、副詞の順番で単語を覚えていくといいです。
「英語の友」というこの書籍に沿ったアプリもあるので、音声でも単語熟語を聞いて覚えるのがおすすめです。このアプリでは、無料版の場合、1日30問まで無料の単語テストが受けられて、どれだけ単語熟語を覚えているかがチェックできます。
出る順で最短合格! 英検®2級単熟語EX 第2版
2023/10/05にジャパンタイムズ出版から発売されたこの書籍は、最新の出題傾向に沿った必要かつ十分な約2,000語句が編纂されています。単語熟語を使った例文も紹介されており、文の中で単語熟語をどうやって使っていくべきかが学べます。語彙力をさらに伸ばす類義語、反意語、派生語情報も満載です。
まとめ
英検2級の単語攻略法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。単語の覚え方や学習方法についても紹介していますので、英検2級合格のために役立てていただければ幸いです。
英検2級は高校卒業レベルの英語レベルと言われていますが、コツをおさえていないと合格するのが難しい試験だと言えます。2024年度にライティングに要約問題が追加されて、以前より合格するのが難しくなっていますが、それに合格できたら自分の英語力に自信を持つことができて、さらに上のレベルを目指していけるでしょう。
実際、英検2級に合格する人は、単語に関してはこの記事で紹介したような書籍でできるだけたくさん単語を覚えて合格しています。単語を覚えることだけが英検2級に合格するための必須事項ではないですが、まずは単語を覚えないと、英検2級の問題に歯が立たないでしょう。この記事が英検2級の合格に少しでも役に立てば幸いです。
