「英検準2級を受けた後は、準2級プラス?それとも2級?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
英検には、2025年度から新設された「準2級プラス」という級があり、従来の準2級と2級の間に位置します。しかし、級の名前だけではその違いや難易度の差がわかりづらく、どれを受験すべきか迷ってしまう人も少なくありません。

この記事では、準2級・準2級プラス・2級の3つの級の違いについて、「語彙数・文法・出題形式・ライティング・リスニング・面接」などの観点からわかりやすく徹底比較します。
初めて英検を受ける方や、次の級を目指す方にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

準2級と準2級プラスの違いを徹底解説

英検準2級をゲットすると、次のレベルが気になるハズです。今までであれば次のステップが英検2級に当たるのですが、今年度から準2級プラスが導入されました。まずは準2級と準2級プラスの違いを解説します。

レベル・対象者の違い|準2級プラスは2級の入口!

まず大きな違いは、試験全体のレベル設定です。

項目 英検準2級 英検準2級プラス
学年目安 中学卒業~高校中級程度 高校中級~高校上級程度
難易度 基礎的な英語運用力 応用力・要約力・表現力を重視

準2級が中学生を対象とした「実用英語の入り口」なら、準2級プラスは2級を見据えた発展的ステップです。
準2級では物足りないけれど、いきなり2級は不安」という層にとって、非常に実用的な級といえるでしょう。

出題形式の違い|準2級プラスは読解・要約・ナレーションが特徴!

出題パターンには、すべてのパートで大きな違いがあります。以下に主な相違点を整理しました。

パート 準2級 準2級プラス
語彙問題 15問 17問(難度もUP)
会話文空所補充 あり(5問) なし
長文穴埋め 2問 6問(読解力重視)
長文読解 メール3問+説明文4問 メール3問+エッセイ5問
ライティング 意見文+メール返信 要約問題+意見文
リスニング 3パート構成(計30問) 2パート各15問(計30問)※内容難化
面接試験 音読+Q&A形式 +ナレーション問題(3コマ漫画など)

とくに注目すべきは以下の3点です

  • 長文問題が格段に難しくなる
    エッセイ型の読解では、主張や具体例を読み取る力が求められます。
  • ライティングに要約問題が加わる
    与えられた英文(約80語)を、25〜35語にまとめる要約問題が登場。これは2級の対策にもつながる重要ポイントです。
  • 面接ではナレーション力が試される
    単なる受け答えだけでなく、3コマ漫画などを見て状況を説明するナレーション課題が加わります。

単語数・文法・リスニング力の違い|すべてが1段上の要求水準

実際の試験内容をもとに、具体的な違いを紹介します。目標を設定する上での目安にしてみてください。

  • 語彙の違い
    準2級:2,600〜3,600語
    準2級プラス:約4,000語(2級にかなり近い)

準2級プラスでは、抽象的な表現や時事的な単語も多く出題され、語彙レベルは一段上。さらに、Part1の語彙問題は2問多く、選択肢の語感の違いまで問われるケースもあります。

  • 文法の違い
    準2級:高校初級程度まで(現在完了・関係代名詞など)
    準2級プラス:関係副詞・仮定法・分詞構文など2級に近い文法内容

文法だけで問われる問題は少ないものの、長文読解や要約問題において、文法力と構文理解力が合否を左右します。

  • リスニングの違い
    準2級:会話・説明文・ナレーションの3形式(30問)
    準2級プラス:2つの形式(計30問)だが内容が長く、速い

リスニングは回数が1回のみで、ナチュラルスピードかつ1問の音声が長くなる傾向にあります。背景知識や文脈理解も必要です。

英検2級と準2級プラスの違いは?

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英検準2級と2級の間の新しい級が「準2級プラス」ですが、難易度はどれくらい違うものなのでしょうか?特に英検2級になかなか受からずに思い悩んでいるお子さんにこそ、この英検準2級プラスはおすすめです。

次は英検2級と英検準2級プラスの違いを徹底的に解説します。今後の受験の参考にしてみてください。

難易度とレベルの違い|英検2級は大学入試レベル!

項目 準2級プラス 英検2級
学年目安 高校2年生レベル 高校卒業〜大学1年生レベル
難易度 2級の入口 大学入試・就職にも使えるレベル
語彙数 約4,000語 約5,100語

準2級プラスは、準2級では物足りない受験者向けの橋渡し級。一方、英検2級は大学入試や留学、就職などにも活用される実用レベルの英語力が求められます。
特に語彙数には1,000語以上の差があり、2級では抽象的・学術的な語彙やイディオムも頻出します。語彙力に自信がないと歯が立ちません。

出題形式の違い|形式は似ていても「問われるスキル」が違う!

セクション 準2級プラス 英検2級
語彙問題 17問(レベル中) 17問(レベル高)
長文穴埋め 6問(A3+B3) 同左(内容難化)
長文読解 メール3問+説明文5問 同左(意見を問う設問あり)
要約問題 80語を25~35語に要約 100語を45~55語に要約
意見文 50~60語(自由テーマ) 80~100語+キーワード3つ
リスニング 30問(大問2つ) 同左(内容が複雑)
面接 音読4文+Q&A等 音読5文+同形式

特に注目すべきポイント

  • 語彙・読解の“選択肢の質”が違う
    同じ語数でも、英検2級はより高度な語義の違いや文脈理解が問われる選択肢が並びます。
  • 要約問題の語数・内容が難化
    2級の要約問題は、長文(約100語)から論理的に45〜55語で要点を抽出する力が必要です。
  • 意見文では「与えられたキーワード3つ」を使って論を展開
    表現力+語彙活用力+論理構成のバランスが求められる点が、準2級プラスより明らかに高度です。

ライティング・リスニング・面接の違い|2級は表現力・判断力が求められる

  • ライティング(意見文・要約)
    準2級プラス:50〜60語。自由に2つの理由を挙げる形式。
    2級:80〜100語。3つのキーワードを使って自分の意見+2理由+まとめを書く形式。

2級の意見文は、「自分の意見」と「与えられた語彙」の整合性を考える必要があり、より高度な構成力が求められます。

  • リスニング
    どちらも全30問ですが、2級では会話のスピード・長さ・内容すべてにおいてワンランク上。
    抽象的なテーマや間接的な情報も含まれるため、全体の文脈を聞き取る力が不可欠です
  • 面接(スピーキング)
    準2級プラス:音読4文
    2級:音読5文(1文多い)

準2級プラスも2級も形式は同じですが、音読の分量や出てくる単語の難易度に違いが出てきます。
音読の分量が増える分、2級では発音・流暢さ・イントネーションの安定感がより重視されます。

まとめ:英検準2級プラスは「2級へのステップアップ」に最適

英検準2級プラスは、単なる「難しい準2級」ではなく、2級への橋渡しとなる実践的な問題構成になっています。準2級との明確な違いは以下の通りです:

  • 語彙レベルの上昇(約+1,000語)
  • 長文・ライティング・リスニング・スピーキングの総合的な難易度アップ
  • 新たな出題(要約問題・ナレーションなど)

「準2級合格後すぐ2級は不安」「でも英語力はもっと伸ばしたい」そんな方にとって、準2級プラスはぴったりの選択肢です!

参考記事:準2級プラス特設サイト