「英熟語ってなんだか難しそう…」「単語だけで精一杯なのに、熟語まで覚えられるの?」
そんな風に感じているお母さんへ。

英検準2級プラスでは、単語だけでなく“英熟語”の理解も合否を分けるポイントになります。たとえば「look for(探す)」や「take care of(〜の世話をする)」といった2語以上で1つの意味になる表現が多数出題されるのが特徴です。

でも大丈夫。コツさえつかめば、小学生でもしっかり覚えられます!この記事では、英検準2級プラスでよく出る英熟語を一覧でまとめつつ、親子で取り組める覚え方のコツやおすすめの学習法まで、分かりやすくご紹介します。

「お母さん自身が英語が苦手…」という方でも安心して読める内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

参考記事:準2級プラスの試験内容

熟語まとめ:英検準2級で頻出の熟語一覧

英検準2級では、リーディング・リスニング・ライティングすべてにおいて熟語の知識が得点に直結します。以下は特によく出る表現です。

熟語・表現 意味
across from ~ ~の向かいに
all the time いつも
another ~ minutes あと~分
ask (A) for B AにBを求める
at length 長々と、詳細に
be aware of ~ ~に気づいている
be full of ~ ~でいっぱいである
be poor at ~ ~が苦手である
be proud of ~ 誇りに思う
be related to ~ ~と関係がある
break down 故障する
by accident 偶然に
by the side of ~ ~のそばに
call (A) back 電話をかけ直す
change one’s mind 考えを変える
come across ~ ~に偶然出会う
compare A with [to] B 比べる
cut down ~ ~を減らす
do A good Aのためになる
do without ~ ~なしで済ます
even if [though] … たとえ~でも
for a while しばらくの間
for the first time はじめて
get along with ~ ~とうまくやっていく
get married (to A) (Aと)結婚する
give A a hand Aを手伝う
had better do ~したほうがいい
have a baby 子どもを産む
in charge of ~ ~を担当している
in public 公の場で
in turn 順番に、次々に
in a group グループで
just in case 念のために
look like ~ ~に似ている
make an effort 努力する
make fun of ~ ~をからかう
make use of ~ ~を活用する
name A after B
BにちなんでAに名前をつける
no longer ~ もはや~でない
no more than ~ たった~しかない
on earth いったい
on one’s own ひとりで、自分の力で
pass away 亡くなる
provide A with B AにBを提供する
put away ~ ~を片づける
put on ~ ~を身につける
some other time また今度
so that A can do ~できるように
spend A on B AをBに使う
stand for ~ ~を表す
start with ~ ~から始める
stay away from ~ ~から離れる
succeed in ~ ~に成功する
too A to do ~するにはAすぎる

熟語参照:英辞郎 on the WEB(アルク)

覚え方:英熟語も4ステップでしっかり覚えよう!

【英検】申し込み方法・検定料・持ち物など受験までの流れを詳細に解説!
英検準2級プラスでは、英単語だけでなく英熟語の理解と使い方が合格のカギになります。特に、リーディングやリスニングでは「どんな場面で使われるか」、ライティングでは「どう文章に活かすか」が問われます。

ここでは、小学生でも無理なく覚えられる【英熟語4ステップ暗記法】をご紹介します。

ステップ①:視覚で覚える(見る)

まずは熟語の形と意味をセットで「目で見て覚える」ことから始めましょう。

やり方

  • 熟語(英語)と意味(日本語)をセットで確認
  • 英語 → 日本語の順で何度も見て結びつける
  • 一通り覚えたら、日本語を隠して意味を言えるかチェック
  • 思い出せなかった熟語には★印をつけておく

ポイント
英語 → 日本語の順で覚えるのがコツ。試験では「英語の意味を理解する力」が必要なので、英語から意味を思い出せるようにしておくと安心です。

ステップ②:聴覚で覚える(聞く・話す)

次は、「耳」と「口」も使って記憶を深めましょう。

やり方

  • 覚えた熟語を何度も声に出して読む
  • 音声つき単語アプリを使って、ネイティブの発音に合わせてシャドーイング
  • 日本語だけを見て、対応する英熟語を口に出せるかチェック

ポイント
発音とリズムを覚えることで、リスニング問題でも有利になります。「声に出す」ことで口が慣れ、記憶がより定着しやすくなります。

ステップ③:運動記憶を使う(書く・動かす)

次に、「手を使ってアウトプットする」ことで記憶を定着させます。

やり方

  • 熟語を空中や机の上に指で書いてみる(スキマ時間に◎)
  • ノートに英熟語と意味をセットで書く
  • 簡単な例文も一緒に書くと効果アップ!

例:

get along with → うまくやる、仲良くする

例文: She gets along with her classmates very well.
(彼女はクラスメートたちととても仲良くやっています。)

ポイント
書くことでスペルも覚えられ、ライティング対策にもなります。短い例文を作ることで「使える熟語」へと変わっていきます。

ステップ④:テストして覚える(チェック)

最後は、テスト形式で「本当に覚えたか」を確認!

やり方

  • 英熟語だけを書いて、日本語の意味を書けるかチェック
  • または日本語だけ見て、英熟語が書けるか練習
  • 間違えた熟語には印をつけて翌日復習

チェックの目安

  • 1日10〜15個を小分けにチェック
  • 3日連続で正解したら「クリア!」とするのもおすすめ

この4ステップを繰り返すことで、英熟語は「意味だけ知っている」から「使える知識」へとステップアップします。お母さんがサポートする場合は、日本語の意味を読んであげて、お子さんが英熟語を言えるかチェックしてみてください。

コツコツの積み重ねが、英検合格の近道になります!

見た目が似ていて意味が違う熟語(混乱注意)

「ジプシー」の言い換え英語と使用に注意が必要な理由を解説!
Person holding a megaphone with hard shadow

ここまでコツコツと英検の勉強をしてくると今まで勉強した熟語と似ているものがたくさん出てくることに気づくと思います。ここでは英検準2級プラスに出てくる熟語と似ていて間違えやすい熟語を紹介します。

似ている熟語リスト

熟語① 意味① 熟語② 意味② 混乱ポイント
take after ~ (家族に)似ている look after ~ ~の世話をする 「after」が共通だが意味は異なる
put off ~ ~を延期する put on ~ ~を身につける 「put+前置詞」の典型混同パターン
turn off ~ ~の電源を切る turn on ~ ~の電源を入れる 見た目は対になっていて、意味も逆
go on 続く、起こる come on 頑張れ・早くして 口語でよく聞くが用途が違う
look after ~ ~の世話をする look for ~ ~を探す 「look+前置詞」は多義で誤解されやすい
get over ~ ~を乗り越える get along with ~ ~とうまくやっていく 精神的克服 vs. 人間関係の良好
break out (戦争・火事などが)起こる break down 故障する 「break」動詞+前置詞の典型混同
come up with ~ ~を思いつく keep up with ~ ~についていく comeとkeepの違い。
look up ~ ~を調べる look down on ~ ~を見下す 上下の方向性と意味の対比
run into ~ ~に偶然出会う run out of ~ ~を使い果たす 「run+前置詞」の多様さが混乱のもと
on one’s own 自立して、自分の力で by oneself 一人で、物理的に孤立して 「ひとりで」の意味合いの違い。ほぼ同じ意味。
in turn 順番に、次々と in return お返しに、見返りに 「in+単語」構文だが意味が全然違う
ask for ~ ~を求める call for ~ ~を要求する、必要とする カジュアル vs. フォーマル・強調の違い
for a while しばらくの間(過去〜現在) in a while しばらくしたら(未来) 前置詞の違いで時間の方向が逆
get along with ~ ~とうまくやっていく go along with ~ ~に同調する、賛成する 仲良くする vs. 意見に賛成する
in charge of ~ ~を担当している(状態) take charge of~ 〜を担当する(任命) 状態表現と動作表現の違い

まとめ:英熟語は「使い方」まで覚えて本番に強く!

英検準2級プラスでは、単語だけでなく熟語の理解と使い方も問われます。「熟語ってなんとなく苦手…」と感じるお子さんも多いですが、正しい覚え方で繰り返せば、必ず身につきます。

今回ご紹介した「4ステップ暗記法(見る・話す・書く・テストする)」は、小学生でも取り組みやすく、どのパートにも応用がきくおすすめの学習法です。

さらに、試験直前には「間違えやすい熟語リスト」を親子でチェックしておくと安心ですね。

また、お母さんのちょっとした声かけや、暗記のチェックが、お子さんにとって大きな自信になります。

「よく覚えたね」「毎日コツコツ、えらいね!」

その一言が、お子さんのやる気をぐっと高めてくれますよ。

英熟語は「わかる」だけでなく「使える」ように!
本番でしっかり力を発揮できるように、親子で楽しく学習を続けていきましょう!