英検4級を受ける小学生の保護者の皆さん、「リスニングってどうやって練習させたらいいの?」と悩んでいませんか?この記事では、英語が苦手なお母さん・お父さんでも、家でできるリスニング対策をわかりやすく解説します。YouTubeを活用した具体的な学習方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!

英検4級リスニングの基本情報

TOEICリスニング完全攻略|聞き取れない原因からスコアアップのコツまで徹底解説!

英検4級のリスニング試験は、試験全体の約半分を占める非常に重要なパートです。

  • 試験時間:約30分
  • 音声はすべて2回流れる
  • マークシート方式

出題構成(全3パート)

パート 出題形式 内容の説明
Part1 絵+会話 絵を見ながら、会話を聞いて正しい選択肢を選ぶ。
Part2 会話+質問 会話と質問を聞いて、内容に合う答えを4つから選ぶ。
Part3 短い英文+質問 短い説明文とその質問を聞き、内容理解で選ぶ問題。

特にPart1では「視覚情報(イラスト)」もあるので、小学生でも答えやすくなっています。

英検4級リスニングのコツ|勉強方法まとめ

英検4級リスニングのコツ|勉強方法まとめ

リスニング力を伸ばすには、ただ聞くだけではなく、「耳・目・口・手」をフルに使った練習がとても効果的です。ここでは、英語が苦手なお母さんでもお子さんと一緒に取り組める7ステップの学習法をご紹介します。

1. どれくらい聞き取れるかチェック

まずは、お子さんが今どれくらい聞き取れるのかを確認しましょう。音声を一度聞いて、以下の3つに注目してメモしてみてください。

  • 聞き取れた単語:「apple」「school」など、耳に残った単語を書き出す
  • シチュエーション:「買い物の場面かな?」「友達と話してる?」などざっくり把握
  • 全体的にどんな話だったか:内容を1~2文で言えるかどうかを確認

はじめは完璧でなくて大丈夫。「なんとなくこんな内容だった」と思えればOKです。

2. ディクテーション(書き取り)

次に、音声を止めながら聞こえた英語をノートに書いてみる練習です。

  • すべての文が聞き取れなくても、単語だけでもOK
  • スペルがわからないときはカタカナでもOK(例:”シュダ”=should)

この作業は、どの音が聞き取れていて、どれが聞き取れていないかを確認するのにとても役立ちます。

3. スクリプトチェック

次に、正しいスクリプト(英語の台本)を見ながら、ディクテーションで書いた内容を照らし合わせましょう。

  • 書いた文や単語のスペルや内容をチェック。
  • 日本語訳を見て意味を確認すると、理解が深まります。

ここで初めて「こう言っていたんだ!」とわかることも多いです。

4. 発音チェック

スクリプトを見ながら音声を再生し、自分が読めない単語や発音が違う単語を見つけましょう。

  • ネイティブのスピードや音のつながり(リエゾン)・消える音(リダクション)に注意。
  • うまく発音できない単語は何度も練習して、自分の口で言えるようにすることが大事です。

5. 音読

次は、声に出して読む練習です。自分の口から自然に出るようになると、リスニングでの聞き取りも一気に伸びます。

  • 音のつながり・イントネーションを意識して読む。
  • 最初はつっかえても大丈夫。30回以上練習することでスムーズになります。

6. オーバーラッピング

音声を再生しながら、同時に音声と一緒に読む練習です。

  • 少し速く感じても、終わりを音声と揃える意識でOK。
  • 英検のリスニングのスピードに慣れていくための練習です。

7. シャドーイング

最後の仕上げは、スクリプトを見ずに音声だけを聞きながら、少し遅れて真似する練習です。

  • 影のように、1語遅れてついていくイメージ。
  • 初心者は1~2文ずつでも大丈夫です。慣れたら会話全体を通して行うと、自然な聞き取り力が身につきます。

英検4級リスニング Part別対策

英検4級リスニング Part別対策

英検4級のリスニング問題は、全部で3つのパートに分かれています。ここでは、それぞれのPartでよく出る表現や注意点、家庭

でできる対策方法を具体的に紹介します。

Part1:絵を見て対話の応答を選ぶ

このパートでは、絵を見ながら、男女の短い対話を聞き、次に来る最も自然な応答を選びます。

Part 1は、海外で生活した経験があるお子さんには易しい問題に感じるでしょう。海外経験がないお子さんでも、Part 1は点数を取りやすいパートです。

よく使われるのは、日常会話での「お誘い」「提案」「許可」のフレーズです。実際どんな問題が出題されているのか、例題を見てみましょう。

☆ Where did you go last weekend?

★ I went snowboarding at Mt. Baker.

☆ How was it?

★ 1 We went by car.
2 There were five.
3  It was exciting.

                                                               2025年度4級第1回検定試験より抜粋

上記の問題で、答えは 3 のIt was excitingでした。It で受けるのがいいので、3が正しい答えですが、We  had fun. という選択肢があれば、それでも正解になります。

同年度の同じ回の他の問題でも、How was it? と聞いている問題があり、その問題の答えは、I had a good time.でした。

対策ポイント

  • お誘い・提案・許可を求めるフレーズに慣れる
  • 相手の気持ちや答え方のパターンを覚える
  • 絵と音声をセットで理解する練習をする

よく出る英語フレーズ(覚えておきたい5つ)

英語フレーズ 日本語の意味
Would you like to go to the park? 公園に行きませんか?(お誘い)
How about playing tennis? テニスをするのはどう?(提案)
Can I use your pen? ペンを借りてもいい?(許可)
Sure. もちろんいいよ。(肯定)
Sorry, I can’t. ごめん、できないよ。(断り)
How was it? それはどうだった?
It was exciting. ワクワクするものだったよ。

Part2:対話と質問を聞いて答えを選ぶ

このパートでは、少し長めの対話の内容を聞いて、設問に合った選択肢を選びます。依頼表現や値段・場所のやり取りなどが頻出です。

対策ポイント

  • 依頼表現「Will you ~?」「Can you ~?」を聞き取れるようにする。
  • 値段や時間、場所の表現を覚える。
  • 5W1Hの疑問文を理解する練習をする。

要チェックの表現・語句

  • Will you open the window?(窓を開けてくれますか?)
  • How much is the T-shirt?(このTシャツはいくらですか?)
  • Where is the library?(図書館はどこですか?)
  • What time does the movie start?(映画は何時に始まりますか?)

5W1Hの例

  • Who(だれが)/ Whose(だれの)
  • What(なにを)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どうやって)+How much / How long / How many / What timeなども頻出!

Part3:短い英文と質問を聞いて内容を選ぶ

このパートでは、ナレーションのような短い説明文を聞いたあと、その内容に関する質問に答えます。過去形や未来形の理解、場面に合った英語表現が問われます。

説明文は、2、3文で簡単ですし、2回読まれるので、1回目ですべて聞き取れなくても、1回目の最後に流れる質問をしっかり聞いて、2回目のナレーションで答えを見つけましょう。

対策ポイント

  • 週末の予定(未来)や先週の出来事(過去形)を表す文に慣れる。
  • want to / went to などの音が似た語を発音しながら覚える。
  • ナレーションを聞きながら、「何が起きたのか・何をする予定なのか」を要約する練習をする。
  • 曜日の英語やweekendなどをしっかり聴きとり、時系列で物事を捉える。
  • 現在、過去、未来を表す動詞が出てくるので、時制に注意して、質問に答える。

練習しておきたい文法・表現

表現 意味 注意点
I want to play soccer. サッカーがしたい “want to” の発音を確認
I went to the zoo. 動物園に行った 過去形 “went to” の聞き取りに注意
He is going to study. 彼は勉強する予定です 未来を表す表現に慣れる

学習に役立つYouTube動画の紹介

お子さんが楽しく学べて、保護者の方もサポートしやすいYouTubeチャンネルを紹介します。

1. Sesame Street(セサミストリート)

  • 特徴:明るくてリズムのある英語がたくさん!
  • おすすめ理由:ネイティブの子ども向けに作られていて、短い会話のやり取りが学べます。
  • 活用法:1日1本見て、セリフを一緒にリピートしてみましょう。

2. Disney Junior(ディズニージュニア)

  • 特徴:子どもに人気のキャラクターがたくさん登場。
  • おすすめ理由:英語が自然で、実際のリスニング試験の会話と近いスピード感。
  • 活用法:好きなキャラのセリフを真似してみると楽しく学べます。

3. BBC Earth Kids

  • 特徴:動物や自然についての短い説明動画
  • おすすめ理由:ナレーション形式で、Part3のようなリスニングに強くなる。
  • 活用法:動画のあとに「何の動物だった?」「どこに住んでる?」など質問をすると理解が深まります。ディテールは聞き取れなくても、映像があるので、大まかな流れや主要な単語が聞き取れれば、それでOKです。

4. Curious George Official(おさるのジョージ)

  • 特徴:自然なフレーズがアニメ付きで覚えやすい。
  • おすすめ理由:繰り返し口に出す練習が自然とできる。
  • 活用法:一緒に見ながらフレーズをリピートしてみると良いでしょう。

まとめ:英語が苦手な親でもできる!家庭でのリスニング対策

英語が得意でなくても、リスニング対策はお子さんと一緒に楽しく取り組めます。

  • 短時間でも毎日英語に触れる
  • 聞くだけでなく、声に出す・書くで定着
  • YouTubeで飽きずに学べる教材を活用

「お母さんも一緒に聞いてみよう!」と声をかけるだけで、お子さんは安心して学習に取り組めます。リスニングは耳慣れが大切。ぜひ、親子で楽しく取り組んでみてください!