「うちの子にも英検4級を受けさせてみようかな…でも難しい?」
そんなふうに考えているお母さんへ。英検4級は、小学生のチャレンジにもぴったりの英語検定です。この記事では、合格率・合格点・レベル・どのくらいすごいのかについて、英語が苦手なお母さんにもわかりやすく解説します。家庭での対策方法も紹介するので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
英検4級の合格率は?
英検4級の合格率は約65%とされています。
つまり、10人中6〜7人が合格している計算です。試験対策をしっかりすれば、小学生でも十分に合格できるレベルです。
近年では小学校低学年のお子さんも次々と合格しており、全体的な英語力の向上が見受けられます。日頃から英会話教室などに通っていれば、合格することも難しくありません。
「英検4級合格」というのは、私たち大人が考える以上に子どもにとって嬉しいものです。英語の勉強の成果として受験してみることをおすすめします。
英検4級の合格点は?CSEスコア6割程度で合格!
英検4級の合格点はおおよそ正答率60%前後です。筆記試験とリスニング試験の2部構成です。すべてマークシート形式で、記述問題はありません。小学生でも挑戦しやすい形式です。
CSEスコアとは?
CSEとは Common Scale for English(英語の共通スケール)の略で、英検だけでなく他の英語試験とも比較できる「共通スコア」です。
英検4級では、リーディング(読む力)とリスニング(聞く力)の2技能がそれぞれ 500点満点で評価され、合計 1000点満点 でスコアが算出されます。
参考サイト:英検CSEスコアとは
英検4級の合格ラインは?
合格に必要なCSEスコアは 622点以上。
つまり、リーディングとリスニングを合わせて622点を超えていれば合格となります。
例えば:
- リーディング 310点+リスニング 312点 → 合計622点(合格)
- リーディング 290点+リスニング 320点 → 合計610点(不合格)
このように、どちらか一方が少し低くても、もう一方で補えれば合格できる仕組みです。
点数の目安と勉強のヒント
300点前後が各パートの目安スコア、つまり、「両方で6割程度の正答率」を目指せば合格が見えてきます。
CSEスコアは単純な正解数だけでなく、「問題の難易度」や「全体の平均」も加味して計算されるため、すべての問題をあきらめずに取り組むことが大切です。
【筆記試験】35分
パート | 問題数 | 出題内容 |
---|---|---|
Part1 | 15問 | 【語彙問題】空所に入る語を4択から選ぶ。日常的な単語力が試される。 |
Part2 | 5問 | 【会話文挿入問題】短い会話の中で適切な文を選ぶ。やりとりの流れが大切。 |
Part3 | 5問 | 【並び替え問題】語句を正しい語順に並び替える。文法力と語順の理解が必要。 |
Part4A | 2問 | 【チラシ・ポスター読解】視覚情報を含む短文を読み取る問題。 |
Part4B | 3問 | 【メール読解】簡単な英文メールの読み取り。 |
Part4C | 5問 | 【文章読解】150語以内の文章を読んで設問に答える。読解力を問う問題。 |
【リスニング試験】約30分
リスニングは全部で3パート構成で、音声はすべて2回流れます。
パート | 出題形式 | 内容の説明 |
---|---|---|
Part1 | 絵+会話 | 絵を見ながら、会話を聞いて正しい選択肢を選ぶ。 |
Part2 | 会話+質問 | 会話と質問を聞いて、内容に合う答えを4つから選ぶ。 |
Part3 | 短い英文+質問 | 短い説明文とその質問を聞き、内容理解で選ぶ問題。 |
ポイント
- 全体として身近な日常会話が中心で、難しい文法は出ません。
- リスニングの割合が高めなので、耳を慣らす練習がカギです。
- 語彙は基本的なもの(食べ物、学校、家族など)が中心。パス単4級レベルの単語帳で十分対応可能です。
英検4級は、小学生の英語学習の到達度を測るにはぴったりの検定です。出題傾向を知って、効率よく家庭で対策していきましょう!
参考サイト:4級の試験内容
家庭でできる対策のポイント
- リスニングはYouTubeやCDを活用
セサミストリートやディズニーチャンネルなど、子ども向け英語番組がおすすめ。 - 短い時間で毎日継続
毎日10~15分だけでも、継続することが重要です。 - 単語は絵カードやアプリで楽しく覚える
無理に書かせるより、音と絵で覚えた方がスムーズです。
レベル:中学中級レベル=小学生でも先取り可能!
英検4級のレベルは、中学2年生程度の英語力とされています。
とはいえ、すべての文法を完璧に覚える必要はなく、基本的な単語と表現を知っていれば解ける問題が多いです。たとえば以下のような力が求められます。
- あいさつや自己紹介ができる
- 簡単な質問や返事がわかる
- 基本的な単語(学校、家族、食べ物など)を知っている
小学生でも、英語の学習歴が1~2年ほど英語を学んできたお子さんなら、無理なく挑戦できるレベルです。
英検4級のすごさとは?小学生が挑戦する価値
「英検4級ってどれくらいすごいの?」「うちの子が受かるのは早すぎるのでは…?」
そんな疑問をお持ちの保護者の方に向けて、今回は英検4級のレベルや特徴、小学生が合格することの「すごさ」についてご紹介します。
中学2年生レベルの英語力が問われる!
英検4級の出題内容は「中学2年生修了程度」とされています。つまり、一般的には中学2年生までに学ぶ文法・語彙・表現を理解していることが前提の試験です。
英検4級に出てくる英単語の数は約1300語程度。これは中学校で学習する語彙の中でも、基本的な日常表現を中心としていますが、小学生にとってはかなりの量になります。
たとえば、「weather(天気)」「visit(訪れる)」「because(なぜなら)」など、英語教室で学ぶ単語よりも抽象度や応用性の高い語彙が含まれています。
英検5級との違いは「読解力」が問われること
英検4級が「すごい」と言われる理由のひとつは、英検5級にはない“読解問題”が出題されることです。
英検5級では基本的に会話や単語・文法の知識が問われるだけですが、英検4級ではポスターやEメール、短い説明文などを読んで理解し、設問に答える形式が加わります。
この「文章を読んで考える力」は、リーディング力の基礎としてとても重要。読解問題に慣れることで、将来の英検3級・準2級、さらには高校入試や大学入試の英語問題にもつながっていきます。
小学生が合格するのは本当にすごい!
英検4級の合格率はおよそ65%と言われていますが、これは中学生も含めた平均です。小学生にとっては、知らない単語や読解問題が多く、決して簡単な試験ではありません。
だからこそ、小学生で合格できた場合、
- 学習習慣がついている
- 語彙力や読解力がしっかり身についている
- 英語を「言語」として自然に使いこなせている
というかなり高いレベルの英語力が備わっている証拠です。
また、4技能(読む・聞く・書く・話す)のうち「読む」と「聞く」の基礎をしっかり固めることができるのも、英検4級ならではの魅力です。
英語に自信が持てる“初めての壁”
英検5級は「初級編」として、英語を始めたばかりのお子さんにも受けやすいレベルです。
一方、英検4級は「最初の壁」とも言われ、小学生にとっては挑戦しがいのあるステップアップの目標になります。
だからこそ、英検4級に合格することは「すごいこと」。お子さんの自信を大きく育てるチャンスでもあります!
まとめ:親子でチャレンジ!英検4級は初めの一歩に最適
英検4級は、小学生にとって英語の実力を確かめる最初のステップにぴったりです。
合格率は約65%、合格点は6割程度、レベルは中学中級相当。家庭での対策を続ければ、お母さんのサポートでも十分に合格が狙えます。
まずは「1日15分のリスニング」と「基本単語のおさらい」から始めてみましょう。
英語が苦手なお母さんでも大丈夫。子どもの「がんばりたい!」気持ちに寄り添うだけで、心強い味方になれますよ。
お子さんの「はじめての英検」、ぜひ応援してあげてくださいね!