英検4級を受ける小学生のお子さんを持つお母さんへ。リーディング対策って、何から始めたらいいのか悩みますよね?この記事では、英語が苦手なお母さんでも安心してサポートできるよう、リーディングの基本情報や勉強のコツ、パートごとの対策方法、そしておすすめの教材まで、わかりやすくご紹介します。
リーディング基本情報
英検4級のリーディングは、筆記試験の中で出題される主要なパートです。試験時間は35分で、すべてマークシート形式。出題構成は以下の通りです。
| パート | 問題数 | 出題内容 |
|---|---|---|
| Part1 | 15問 | 【語彙問題】空所に入る語を4択から選ぶ。日常的な単語力が試される。 |
| Part2 | 5問 | 【会話文挿入問題】短い会話の中で適切な文を選ぶ。やりとりの流れが大切。 |
| Part3 | 5問 | 【並び替え問題】語句を正しい語順に並び替える。文法力と語順の理解が必要。 |
| Part4A | 2問 | 【チラシ・ポスター読解】視覚情報を含む短文を読み取る問題。 |
| Part4B | 3問 | 【メール読解】簡単な英文メールの読み取り。 |
| Part4C | 5問 | 【文章読解】150語以内の文章を読んで設問に答える。読解力を問う問題。 |
このように、リーディングでは文法力、語彙力、読解力がバランスよく問われます。
参考サイト:4級の試験内容
リーディング勉強のコツ

英検4級のリーディングで安定して得点を取るには、「語彙・文法・読解力」の3本柱をバランスよく伸ばす必要があります。ここでは、家庭でできる具体的な勉強のコツを4つの観点から解説します。
1. 単語暗記
リーディング問題全体において、語彙力は基盤です。まず最優先すべきは、基本単語の暗記です。英検4級で必要とされる語彙数は約1300語ですが、実際の試験では「知っている単語をいかに早く思い出せるか」が重要になります。
- 単語は「1秒以内に日本語の意味が出てくる」状態を目指しましょう。
- 頻出単語は「学校」「家族」「食べ物」「場所」など、テーマごとに分類して覚えると効率的です。
- 発音を同時に覚えることで、リスニングの勉強にもつながります。音声付きの単語アプリやCDを活用すると良いでしょう。
2. 熟語暗記
英検4級のPart3(並び替え問題)や読解パートでは、熟語の知識が大きな得点源となります。
- 「look at」「go to」「take care of」など、よく出てくる熟語はセットで覚えましょう。
- 単語単体で覚えるよりも、「I take care of my dog.」のように短い例文ごと覚えると、文法の理解も深まります。
- 英語→日本語だけでなく、日本語→英語の順でも練習しておくと記憶がより定着しやすくなります。
3. 文法学習
英検4級では、文法知識も得点を左右します。特に大問1(語彙問題)と大問3(並び替え問題)では、正しい語順や文法知識が必要不可欠です。
以下の文法項目は、4級に合格するために最低限押さえておきたい内容です:
- be動詞と一般動詞の使い分け
- 現在形・過去形・未来表現(will)
- 不規則動詞の過去形
- 不定詞(to+動詞)と動名詞(動詞+ing)
- 比較表現(bigger thanなど)
- 接続詞(and, but, becauseなど)
- 助動詞(can, must, willなど)
文法が苦手なお子さんには学研の「ひとつひとつわかりやすく」シリーズが特におすすめです。イラスト付きで、小学生でも理解しやすい内容になっています。
4. 読解練習
英検4級から本格的に登場するのが「文章読解」の問題です。Part4ではチラシやEメール、150語程度の短文を読んで答える問題が出題されます。
まずは1文ずつ、日本語で「この文は何を言っているのか?」を理解する練習をしましょう。
声に出して読むことで、意味の把握や語順への感覚も自然と身につきます。
日本語訳を読むことで、シチュエーションの背景知識も補えます。特にポスター問題やメール問題では、状況の理解が正答の鍵になります。
家庭学習では、以下のような学習方法を取り入れるのがおすすめです。
- 毎日15分、短文読解に取り組む(読み上げ+日本語訳)
- 週末には過去問を使って模擬テストにチャレンジ
- わからなかった単語・熟語・文法はノートにまとめて復習
パート別対策法
リーディングの問題はPart1からPart4に分かれています。それぞれのパートには特徴があり、対策方法も異なります。以下でパートごとに詳しく対策方法を紹介します。
大問1:語彙問題
15問出題され、単語や熟語の意味を問う問題です。
- 頻出分野は「食べ物・学校・家族・曜日・天気」など。日常的な単語が中心です。
- 英単語だけでなく、例文とセットで覚えることで使い方が定着します。
- 過去問では正解の単語だけでなく、選択肢の他の単語も一緒に覚えておくと語彙力アップにつながります。
- 分からなかった単語はノートにまとめて、自分専用の復習帳を作ると効果的です。
大問2:会話文の空所補充
5問出題され、日常会話の流れに合う表現を選ぶ問題です。
- 「あいさつ」「依頼」「提案」「感謝」などの表現を重点的に覚えましょう。
- 例:「Thanks.」「You’re welcome.」「What about~?」「Can I~?」「Let’s~」などの定番表現は、繰り返し練習することが大切です。
- 会話表現の一覧を作って、毎日1つずつ音読する習慣をつけると、実践的な力が身につきます。
大問3:語順整序(並び替え問題)
5問出題され、単語を並べ替えて正しい英文を作る問題です。
- 英語の基本語順「主語+動詞+目的語」に慣れることが第一歩。
- 並べ替えの際には「主語と動詞を最初に探す」クセをつけるとスムーズに解けます。日本語の文章で主語は何かを考え、英語の語順に単語を並べ替えます。
- 熟語で構成された文も多いので、「take care of」などを熟語単位で覚えることが鍵です。
- 疑問文では語順が通常文と異なる点にも注意が必要です(例:Do you like~?)
- 毎日3問程度、並べ替え問題に取り組むだけでも効果があります。
大問4:読解問題(A~C)
10問出題され、チラシ、掲示板、Eメール、短文などさまざまな形式の読解問題が出されます。
- 短文の情報を「拾い読み」する力が重要です。文章をすべて読まなくても、設問に関連するキーワードを見つける練習をしましょう。
- 最初と最後の文に注目すると、話の概要がつかみやすくなります。
- 読んだあとに「誰が何をしたのか」を日本語で言えるか確認すると、読解力がつきます。
- 日本語訳を読むことで、文脈やシチュエーションを理解しやすくなります。たとえば「ボランティア募集」のチラシでは、日時・場所・持ち物などの情報が問われることが多いです。
このように各パートの特徴を理解し、重点を絞って学習することで、効率的に得点アップを目指すことができます。
英検4級に役に立つ書籍の紹介

1.英検4級 でる順パス単(旺文社)
- 頻出単語をレベル別に整理
- 音声付きで発音練習にも使える
- 英単語を見て正しく発音、1秒で英語を見て日本語の意味が言えるようになるまで反復練習をしてみましょう。
2. ランク順英検4級英単語730 新装版(Gakken)
- 本当に出やすいものをジャンル別に掲載
- アプリと音声が無料!
- すべての漢字に読みがなを記載し、解説がわかりやすいので初めて英検を受験する小中学生にぴったり!
3. 2025年度 英検4級過去問題集(Gakken)
- 過去問5回+合格力チェックテスト1回で合格を目指せる
- 2024年度・第1回~第2回、2023年度・第1回~第3回の全5回分の過去問を収録。実際に出題された問題で、試験の概要と傾向を知ることができる。
本番と同じ時間で解く練習をしましょう。時間配分や解く順番などをあらかじめ練習しておくと本番に慌てずに済みます。また、マークシートで解答することにも慣れておきましょう。
4. 英検4級をひとつひとつわかりやすく(Gakken)
- イラストが多く、楽しく学べる
- 解説がやさしいので小学生にもぴったり!
- 1日で見開きで2ページ程度進めましょう。翌日に前日に解いた問題を再度解いてみてください。定着率が格段にあがります。
5. 小学生からできる! 1日10分英検合格ドリル 4級
- 1日1枚ずつ切り取って使えるから、小学生の英検対策にぴったり!
- 1日10分のスモールステップで、英検一次試験のすべての問題形式をカバー
- 1テーマ1枚(約10分)のスモールステップ
- 難しい文法用語を使わず、やさしく解説
- リスニングページ問題には音声再生用QRを掲載など、続けやすい工夫がいっぱい!
まとめ
英検4級のリーディングは「読む力」と「語彙力」を育てる絶好のチャンス。小学生にとっては少し難しい問題もありますが、毎日の積み重ねで着実に力がつきます。
お母さんが英語に自信がなくても、
- 一緒に単語を見てあげる
- 単語を覚えたかチェックしてあげる
- 声に出して読む練習に付き合う
- 問題の解き方でヒントをあげる
これだけで、十分サポートになります。ほんの少しの家庭での取り組みが、お子さんの合格への大きな一歩になりますよ!





