「英検4級にスピーキングテストってあるの?」と驚かれるお母さんも多いのではないでしょうか。

実は英検4級では、希望者のみが自宅で受けられるスピーキングテストが用意されています。パソコンやタブレットに向かって話す録音形式なので、恥ずかしがり屋の子どもでも安心です。

この記事では、スピーキングテストの流れや合格基準、家庭でできる練習方法をわかりやすくご紹介。英語が苦手でも、お子さんと一緒に楽しく取り組めるヒントが満載です!お子さんの「話す力」を育てる第一歩として、英検4級のスピーキング対策を始めてみませんか?

英検4級スピーキングテストは希望者が受験です

英検4級のスピーキングテストは、「希望制」で行われ、自宅でパソコンやタブレットを使って受験する録音形式のテストです。1次試験に申し込むと自動的にスピーキング試験の受験資格が得られ、合否にかかわらず受験可能です。

英検4級スピーキングテストの基本情報

英検4級スピーキングテストの基本情報

出題形式は以下のとおりです。

  • 音読(3文)
  • 質問1:音読した内容についての質問
  • 質問2:さらに深掘りした内容の質問
  • 質問3:イラストに関する質問
  • 質問4:自分の意見を答える自由回答

出題内容はすべて小学生でも取り組みやすい内容になっており、難しい単語や構文は使われません。

採点はCSEスコア(共通スケール)によって行われ、500点満点中324点以上で合格となります。評価のポイントは「正確さ」よりも「伝える力」。発音のミスが多少あっても、しっかりと伝えようとする姿勢が評価されます。

参考サイト:4級・5級スピーキングテストのご紹介

英検4級スピーキングのコツ|緊張せずにしっかり伝えるために

英検4級のスピーキングは、小学生にとって初めての“話す英語”の試験かもしれません。緊張してうまく話せない…ということを防ぐためにも、以下の3つのコツを意識して対策していきましょう。

1. 大きな声で話す習慣をつけよう

英語を話すとき、恥ずかしさから声が小さくなりがちです。しかし、スピーキングテストでは「きちんと相手に伝わるか」が評価のポイント。発音や文法のミスよりも、伝える姿勢が大切です。日頃から大きな声ではっきり音読する習慣をつけておくと、本番でも落ち着いて話せます。

2. 瞬発力を鍛える

スピーキングテストの質問内容にはある程度パターンがあります。事前に「好きな食べ物は?」「週末は何をする?」などの定番質問を練習しておきましょう。無言の時間が長くなると減点の対象になってしまうため、答えを瞬時に言えるようにしておくのが合格への近道です。

3. わからないときは何か言おう!

どうしても質問の意味がわからなかったり、答えに詰まってしまった場合は、とにかく何か話すことが大切です。聞こえた単語を使って1文作るだけでも、評価の対象になります。たとえば、「sport」という単語が聞こえたら「I like soccer.」など、聞こえた単語をヒントに回答をつくる練習をしておきましょう。

この3つのコツを意識しておくと、お子さんも本番で焦らず、堂々と答えられるようになります。スピーキングは“練習すれば必ず伸びる力”です。毎日少しずつでも声に出す練習を続けて、安心して本番にのぞみましょう。

英検4級スピーキングテストのパート別練習方法

英検4級スピーキングテストのパート別練習方法

英検4級のスピーキングテストは、「英語を話す力」を測るための大切な機会です。特に小学生にとっては、英語を声に出して使う良い練習の場になります。

このテストは全部で4つのステップに分かれています。ここでは、それぞれのステップの出題形式と効果的な練習方法をご紹介します。親子で一緒に取り組める内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください。

ステップ①:パッセージ音読(25語程度)

最初のステップは、画面に表示される約3文(25語程度)の英文を音読する問題です。ここでは、発音の正確さや滑らかさが評価されます。

効果的な練習方法

  • 過去問の長文読解やリスニングのスクリプトを使って、音読練習を最低30回行いましょう。
  • 目標は「つっかからずにスラスラ読めるようになること」。
  • 音源と一緒に読む「オーバーラッピング」や「シャドーイング」もおすすめです。発音やリズムが自然に身につきます。
  • 難しい単語に出会ったときは、カタカナで読んでもOK。とにかく止まらずに最後まで読むことが大切です。

ステップ②:パッセージに関する質問(2問)

続いては、先ほど音読した文章の内容について2つの質問がされます。内容をしっかり理解しているかが問われます。

効果的な練習方法

  • 音読がスムーズにできるようになってから、質問の練習に進みましょう。
  • 質問を聞いて、聞こえた単語を含む1文をそのまま読むだけでも合格点がもらえます。
  • さらに「主語の変化」ができると満点が狙えます(例:「The boy is playing」→「He is playing」など)。
  • 普段から、文章を聞いて「主語は誰か」「動詞は何か」を意識しておくと、自然と答えられるようになります。

ステップ③:絵の描写問題

画面に表示されたイラストの中で、人物がしていることについて英語で答える問題です。現在進行形を使った文章が基本になります。

効果的な練習方法

  • 「is / are +動詞ing」の現在進行形の形を身につけましょう。
  • よく使われる基本動詞(read / run / play / eat / talkなど)を、絵を見て瞬時に言えるように練習します。

実際の英検3級の面接で使用されるカードも、絵の描写練習に非常に役立ちます。インターネットで検索して、実際のカードを見ながら練習してみましょう。

回答例:「The girl is reading a book.」「The boys are playing soccer.」

ステップ④:自由回答(意見文)

最後は、自分の好きなものや日常生活について聞かれる「自由回答」のパートです。英語で自分の意見を言う初めての練習にもなります。

効果的な練習方法

  • 質問に対して、Yes / Noで答えたあとに1文付け加えると高評価につながります。
  • 例:「Yes, I do. I like curry.」「No, I don’t. I like pizza.」
  • よく出るテーマをあらかじめ練習しておくのがコツです。たとえば以下のような質問が出ることがあります。
    • What food do you like?
    • What sport do you play?
    • What season do you like?

お子さんが自分の好きな教科、スポーツ、音楽、季節などを英語で言えるようにしておくだけでも、スムーズに答えられるようになります。英語でどう言ったら良いか分からなくなったら、英ナビ!を参考にしてみてください。

参考サイト:英ナビ!

まとめ:1日1ステップの練習から始めよう!

英検4級のスピーキングテストは、小学生でも取り組みやすい内容です。それぞれのステップごとにしっかり準備すれば、自信を持って本番に臨むことができます。
1日1ステップずつ、親子で楽しく練習する習慣をつけることが、合格への一番の近道です。「話すことに慣れる」ことを目標に、少しずつ積み重ねていきましょう。
「できた!」「伝わった!」という成功体験が、お子さんの英語力と自信を大きく伸ばしてくれますよ。
このテストを通して、英語への自信や表現力が育まれていきます。お子さんの「話せた!」という喜びを、ぜひ一緒に感じてあげてください。