「英検3級のリスニングってどうやって対策すればいいの?」「英語が苦手でもできる勉強法ってあるの?」
そんな疑問を持つお母さんのために、この記事では英検3級のリスニング対策を、小学生向けにわかりやすく解説します。英語に自信がなくても大丈夫!正しい方法で毎日コツコツ取り組めば、リスニング力は必ず伸びます。

英検3級のリスニング:出題形式と特徴

英検3級のリスニングは試験の後半に行われ、全部で3つのパートに分かれています。

パート1:会話の応答文選択(10問)

2人の短い会話を聞いて、最後に言うセリフとして最も自然なものを選びます。

パート2:会話の内容理解(10問)

少し長めの会話を聞いたあと、質問に対して正しい選択肢を選びます。
家族、友達、学校生活など身近な話題が多く登場します。

パート3:ナレーション理解(10問)

短い文章のナレーションを聞いて、その内容について答える形式です。
放送はすべて2回流れるので安心して取り組めます。

参照:3級の過去問・試験内容

英検3級リスニングを攻略するための3つのポイント

英検3級リスニングを攻略するための3つのポイント

英検3級のリスニングは、「聞き取りの力」を試される試験です。しかし、「英語が苦手だから無理かも…」と心配しなくても大丈夫。リスニング力は、ちょっとしたコツと毎日の積み重ねでぐんぐん伸びていきます。ここでは、英検3級リスニングを攻略するために効果的な3つのポイントをご紹介します。

コツ①:「2回の放送」を最大限に活かす

英検3級のリスニング問題は、すべての音声が2回放送されるという特徴があります。これは受験者にとって大きな味方です。1回目は全体の内容をつかむためにリラックスして聞き、2回目では細かいキーワードや数字、行動内容などを意識して集中しましょう。

また、お子さんには「1回で全部聞き取らなきゃ!」と焦らせるのではなく、「1回目はざっくり、2回目でしっかり確認」という聞き方を教えると安心して臨めます。慣れてきたら、放送を1回しか聞かずに答える練習も少しずつ取り入れていくと、本番に強くなります。

コツ②:「5W1H」で聞くポイントを絞る

リスニング中は、ただなんとなく聞くのではなく、「5W1H」を意識して聞くことで、必要な情報を効率よくキャッチできます。

  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どうやって)

例えば、選択肢に「By train」「By car」「By taxi」などが並んでいたら、「どうやってそこに行くか?(How will Ken go there?)」というような質問がくると予想できます。このように、選択肢を見て「どんな質問が来るのか」を先に予測しておくと、会話の中でどこに注意を向ければいいかがはっきりします。

コツ③:「英語の耳」を毎日育てる

リスニングの力は、一朝一夕では身につきません。スポーツと同じで、毎日のトレーニングが欠かせません。まずは「英語を聞く習慣」を作ることからスタートしましょう。英語のアニメやYouTube動画、英検公式のリスニング問題など、内容にこだわらず「毎日英語を聞くこと」が大切です。

小学生の場合、すべてを理解する必要はありません。聞こえた単語の意味を推測したり、「こんな場面かな?」と想像しながら聞くことが、リスニングの楽しさにつながります。

さらに、音読の練習もおすすめです。自分の口で発音できる英語は、耳でも聞き取りやすくなります。「正しく聞く」ためには「正しく話す」練習もセットで行いましょう。

おすすめYouTubeチャンネル3選

お子さんが楽しく学べて、保護者の方もサポートしやすいYouTubeチャンネルを紹介します。

1. Sesame Street(セサミストリート)

  • 特徴:明るくてリズムのよい英語がたくさん登場し、歌や会話も豊富です。
  • おすすめポイント:ネイティブの子ども向けに作られており、短くてわかりやすい英会話が学べます。登場キャラクターの表情や動きも楽しく、飽きずに見られます。
  • 活用法:毎日1本動画を見て、出てきたセリフを声に出してマネしてみましょう。「聞く→マネする→意味を考える」のサイクルでリスニング力が育ちます。

2. Disney Junior(ディズニージュニア)

  • 特徴:ミッキーやドックなど、子どもに大人気のキャラクターがたくさん登場します。
  • おすすめポイント:会話のスピードや内容が、英検3級のリスニングにとても近いです。ストーリーもシンプルで、小学生でも理解しやすい構成です。
  • 活用法:お気に入りのキャラクターのセリフをマネしてみましょう。セリフを口に出すことで、耳と口の両方を鍛えることができます。

3. BBC Earth Kids

  • 特徴:動物や自然の話が中心で、短いナレーション形式の動画が多いです。
  • おすすめポイント:Part3(ナレーション問題)に近い形式で、聞く力だけでなく「聞いて理解する力」も養えます。
  • 活用法:動画を見たあとに「どんな動物だった?」「どこに住んでいた?」など、簡単なクイズを親子で出し合ってみましょう。聞いた内容を思い出すトレーニングになります。

おうちでできる!毎日15分リスニング学習プラン

英検3級のリスニングは、特別な教材を使わなくても「毎日英語を聞く習慣」を作ることで、しっかり力がつきます。でも、ただ聞き流すだけでは効果が薄くなってしまいます。
ここでは、小学生でも取り組める「1日15分のリスニング学習プラン」をご紹介します。楽しく、無理なく続けることで、試験本番にも自信を持って挑めるようになります。

ステップ①(前半5分):耳を慣らす「ながら聞き」

  • YouTubeなどの英語動画を流しておくだけでOK。
  • 全部を理解しようとしなくても大丈夫です。
  • 英語のリズムや音の高さ・速さに「慣れる」ことが目的です。

アニメや子ども向けの英語番組を朝ごはん中や遊んでいる時などに流すのも効果的です。

ステップ②(中盤5分):リスニング問題に挑戦

  • 英検3級の過去問やアプリを使って、3~5問だけ解いてみましょう。
  • 正解・不正解は気にせず、「どんな単語が聞こえたか」に注目します。
  • 選択肢にある英単語がどれだけ聞き取れたかを確認するだけでもOKです。

小学校低学年のお子さんは、「この単語知ってる?」「どんなお話だったかな?」と一緒に話してみるのもおすすめです。

ステップ③(後半5分):親子でふりかえりタイム

  • 「誰が何してた?」
  • 「どんな場所だった?」
  • 「この英語、どんな意味だったっけ?」

このように日本語でざっくり内容を振り返るだけで、英語の理解力がぐんぐん伸びます。過去問だけでなく、動画を見たあとにも同じように声かけをすると、自然に英語力がアップしますよ。

さらに具体的に!【英検3級リスニング・1か月カリキュラム】

さらに具体的に!【英検3級リスニング・1か月カリキュラム】

「毎日15分のリスニング」をもっと効果的にするために、1か月間の学習スケジュールをご提案します。英検3級は音声が2回流れるため、小学生にも取り組みやすい試験です。段階的に練習すれば、自然と聞き取れる力がついてきます!

【第1週】耳を慣らす・英語にふれる習慣を作る

  • 毎日15分、英語の動画や音声を流すだけでOK
  • 食事中やお支度中の「ながら聞き」も効果的
  • 意味がわからなくても大丈夫。「英語の音」に慣れることが目的です

目標:英語を聞くことに抵抗をなくす

【第2週】短い英会話に集中して耳を鍛える

  • 1分以内の短い英語会話を何度も聞く
  • 1回目→全体の雰囲気をつかむ
  • 2回目→「だれが」「何をしたか」などキーワードに集中
  • 聞いた内容を日本語で簡単に話してみよう

目標:会話の流れをつかむ練習をする

【第3週】リスニング問題を本格的にスタート!

  • 英検3級の過去問や対策アプリを使って練習開始
  • 最初は時間を気にせず、何度も聞きながら解いてOK
  • 聞き取れた単語やフレーズをメモする習慣をつけよう

目標:「問題形式」に慣れ、音と意味のつながりを強化する

【第4週】模擬テストで本番モード!弱点を見つけて対策

  • 実際のテストと同じ形式でリスニングを通して解いてみる
  • 答え合わせはスクリプト(台本)を見ながら丁寧に確認
  • 聞き取れなかった箇所だけを何度もリピート再生して復習

目標:本番の流れを体験し、自分の弱点を知って克服する

この1か月カリキュラムをやり切ることで、お子さんの耳は確実に「英語耳」に育っていきます。楽しく、少しずつでOKです。親子で一緒に取り組むことで、より大きな効果が期待できます!

まとめ:リスニングは毎日の積み重ねで必ず伸びる!

英検3級のリスニングは、特別な教材や難しい方法は必要ありません。「毎日英語を聞く」「楽しく続ける」「褒めて伸ばす」この3つが成功のカギです。
リスニングは慣れと反復がものを言う技能。おうちでできる工夫を取り入れて、お子さんと一緒に合格を目指しましょう!