「英検3級って、ライティングもあるの?」「どんな風に書けばいいの?」「子どもにどう教えたらいいの?」
そんな不安を抱える小学生とそのお母さんに向けて、英検3級のライティング対策をわかりやすく解説します。
この記事では、英検3級のライティングで出題される「メールの返信」と「意見文」の両方について、出題形式・使える表現・練習方法・コツを詳しくご紹介。英語が苦手な保護者の方でも、お子さんをしっかりサポートできるよう構成しています。
英検3級ライティング|メール返信問題
英検3級では、メールの返信形式のライティング問題が出題されます。ポイントをしっかりおさえておけば、小学生でも十分に対応可能です。
英検3級ライティング(メール返信)の基本ポイント
- 語数の目安は15語~25語(短めでOK)
- 下線部に関する質問2つに英語で答える必要がある
- メールへのリアクション+質問への答え1+質問への答え2 の順番で構成
- メール返信ライティングの対策法
出題形式の概要
- 友達からの簡単な英語メールが与えられる
- メール本文の下線部に注目して、2つの質問に英語で答える
- 返信メールとして、15〜25語程度の英文を書く
問われる質問の例としては、
When did you plant the potatoes? (いつジャガイモを植えたの?)
And how many carrots are you growing? (何本のニンジンを育てているの?)
といったように、5W1Hで聞かれる質問がほとんどです。
参照:2025年第1回過去問題
英検3級 メール返信で使える定番表現
リアクション(メールの感想を伝える)
- That sounds fun.(楽しそうだね)
- That’s great!(それはいいね!)
- It must be exciting.(きっとワクワクしたんだね)
質問に答えるときの表現
質問は5W1Hで聞かれます。以下のような形で答えるとGood!
過去の質問パターン:
- How will you go to the summer festival? (どうやって夏祭りに行くつもり?)
- What time will it start?(何時にそれが始まるの?)
- When was the contest?(コンテストはいつだったの?)
- How many people listened to your speech?(何人の人があなたのスピーチを聞いていたの?)
答えるときの例:
- I will go there on foot. (歩いて行きます。)
- It will start at five. (5時に始まります。)
- It was last Saturday. (先週の土曜日です。)
- Fifty people did. (50人です。)
英語の質問に英語で答える時は、主語+動詞で答えます。
しめの言葉(結び)
英検3級でも、以下のようなシンプルな表現が使えます。
- I hope to hear from you. (あなたの返事を願っています。)
- Please write back. (返信してね。)
- I’m looking forward to your reply. (あなたの返信を楽しみにしています。)
- 英検3級はシンプルにまとめることが合格のコツです。
英検3級ライティング|意見文ライティング
- お題(トピック)に対して自分の意見を英語で書く
- 理由を2つ書く
- 語数の目安は25~35語
たとえば、
Do you like to read books?
といった質問に対して、「Yes / No」の立場を決めて、理由を2つ書きます。
評価されるポイント
採点では以下の4点が重視されます。
- 内容(質問にきちんと答えているか)
- 構成(意見→理由の流れがあるか)
- 文法(基本的な文法の正しさ)
- 語彙(3級に合った単語が使えているか)
難しい単語を使う必要はありません。正しい文の形で、自分の考えをシンプルに伝えることが一番大切です。
使える表現|意見文ライティングの「型」
以下のようなテンプレートを使えば、スムーズに英文が書けます!
意見を述べるとき
- I think that ~.(~だと思います)
- I believe that ~.(~と信じています)
理由を書くとき
- First, ~.(まず1つ目の理由)
- Second, ~.(2つ目の理由)
- This is because ~.(これは~だからです)
具体例を加えるとき(余裕があれば)
- For example, ~.
- For instance, ~.
まとめの表現(なくてもOKだが入れると印象◎)
- For these reasons, I think ~.
- That is why I believe ~.
英検3級ライティングの練習問題を解いてみよう
Q:Do you like playing sports?
A:
I think that playing sports is fun.
First, I can be healthy.
Second, I can make many friends.
For these reasons, I believe playing sports is fun.
→ これで 27語。シンプルでわかりやすい構成です!
英検3級のライティング問題を今すぐ解いてみよう!
ここでは、2024年度第2回の過去問を例に、問題文・模範解答・書き方のコツを紹介します。初めてライティングに挑戦する小学生のお子さんでも取り組みやすい内容になっています。
【例題】Eメール返信問題(2024年度第2回 過去問より)
Hi,
Thank you for your e-mail.
I heard that you won the first prize at the speech contest. I want to know more about the contest.
When was the contest? And how many people listened to your speech?
Your friend,
James
【タスク】
Jamesのメールに英語で返信しましょう。以下の点をおさえましょう:
- 2つの質問(When was the contest? / How many people listened?)にそれぞれ英語で答える
- 語数は25語~35語程度
- 丁寧でわかりやすい表現を心がける
【模範解答】
Hi James,
Thank you for your e-mail.
The contest was last Saturday. About fifty people listened to my speech.
See you soon.
Ken
【ポイント解説】
- The contest was last Saturday. → “When”の質問に対する答え
- About fifty people listened to my speech. → “How many”の質問に対する答え
- Thank you for your e-mail. / See you soon. などの表現で、メールのやり取りとして自然な形に
「いつ?」「何人?」など5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうやって)の質問に答える練習を日常的にしておくと、スムーズに書けるようになります。英検3級のライティングは、完璧な英文でなくても、自分の考えを正しく伝えることが大切です。最初は日本語で答えを考えてから、英語に直す練習をしてもOKです!
【例題】意見文問題(2024年度第2回 過去問より)
Do you want to live near a train station?
【模範解答①:Yes の場合】
Yes, I want to live near a train station. I can go to school and stores easily. It is very convenient. So, I would like to live near a train station.
(はい、私は駅の近くに住みたいです。学校やお店に簡単に行けます。とても便利です。だから私は駅の近くに済みたいです。)
【模範解答②:No の場合】
No, I do not want to live near a train station. It is noisy. I want to live in a quiet place. So, I would not like to live near a train station.
(いいえ、私は駅の近くに住みたくありません。うるさいからです。静かな場所に住みたいです。だから私は、駅の近くに済みたくありません。)
ポイント
- 質問に「Yes / No」で答える
- 理由を2文程度で説明する(便利、うるさい、静かなど)
- 難しい単語を使わず、簡単な文を正確に書くことが重要です。
このような形で練習すると、3級のライティングで高得点を狙えます。
難しい単語を使う必要はありませんが、スペルが分からない単語は「goo辞書」で調べて使ってもOKです。
参照:goo辞書
まとめ:英検3級ライティングは「書き方のコツ」でグンと伸びる!
英検3級のライティングは、小学生にとっても取り組みやすい内容です。メールの返信や意見文も、「書き方の型」を覚えて、何度も練習すれば自然と書けるようになります。はじめは短い文章でも大丈夫。毎日1題ずつ、コツコツ練習していくことが大切です。
そして何より、お母さんの「声かけ」と「応援」が、お子さんにとって大きな力になります。「今日もがんばったね」「その言い方、いいね!」といった優しい一言が、お子さんのやる気と自信につながります。書く力は、少しずつでも確実に育っていきますよ。