「英検準2級のリーディングって、小学生には難しすぎる?」「どうやって勉強したらいいのか分からない…」
そんなお母さんの不安を解消するために、この記事では英検準2級の最新のリーディング出題形式・学習のコツ・おすすめ書籍・家庭でできる勉強法をまとめてご紹介します。
お子さんの学年や英語力に関係なく、「少しずつ読めるようになる」学習法を意識すれば、リーディングの力は確実に伸びます!
英検準2級のリーディングの概要
英検準2級の一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングの3技能で構成されており、リーディングは最初に解くパートです。ここでリズムよく得点できるかどうかが、合否に大きく影響します。
【試験時間】
一次試験(筆記)全体:80分
【リーディングパートの内訳】
パート | 内容 | 問題数 |
---|---|---|
Part 1 | 語句空所補充 | 15問 |
Part 2 | 会話文空所補充 | 5問 |
Part 3 | 長文語句空所補充 | 2問 |
Part 4A | 長文読解(Eメール問題) | 3問 |
Part 4B | 長文読解(説明文) | 4問 |
合計 29問。それぞれの出題傾向に合わせて適切な対策をしていく必要があります。
参照記事:準2級の試験内容
英検準2級リーディングのテーマ
英検準2級のリーディング問題では、身近な話題から社会的な話題まで幅広く扱われます。
出題されやすいテーマ例
- 日常生活:買い物、通学、部活動、家族の予定
- テクノロジー:スマートフォン、インターネットの使い方
- 社会問題:環境保護、ボランティア活動、交通ルール
- 文化・趣味:音楽、映画、読書、スポーツ
- 科学・教育:動物の生態、学校教育、AI技術など
長文パートでは、ピンポイントで情報を読み取れるかを問う問題と全体の内容を問う問題があります。問題数と段落の数がほぼ一致していますので、「1段落に1問」という意識で解くと良いでしょう。
また、予備知識として上記のテーマについての本やWeb記事、YouTubeなどをチェックしておくとさらに解きやすくなります。
英検準2級リーディングのコツ
リーディングの得点力を高めるには、次の3つのポイントを意識しましょう。
コツ①:設問と選択肢を先に読む
本文を読む前に問題文をチェックしておくことで、「どんな情報を探せばいいか」が明確になります。設問1つに対して読むべき段落は1つです。「設問を読む→1つ段落を読む」というペースで読むと効果的です。
コツ②:全ての単語を理解しなくてもいい
Part1以外の問題において、分からない単語が出てきても焦らないでください。英検準2級では、「全体の意味をつかむ力」が大切なので、文脈から意味を推測する練習が必要です。日頃から単語力を鍛えるのはもちろんですが、言い換え表現や様々なテーマに対する背景知識をインプットしておくことを忘れないでください。
コツ③:段落の冒頭と最後を重点的に読む
長文問題では、各段落の最初と最後に「その段落の主張」が書かれていることが多いため、まずはその2か所を丁寧に読む習慣をつけましょう。長くて読みきれない、内容が難しくて理解ができないなどが生じたら、全部を読もうとせずに、段落の冒頭と最後に注目して読むと概要がつかめてきます。答えもその周辺に書かれていることも多いので、一石二鳥です。
英検準2級リーディングに役立つ書籍の紹介
1. 英検準2級 でる順パス単(旺文社)
- 頻出単語を「でる順」で効率よく学べる
- 音声アプリと連携して「聞く・読む・覚える」が可能
Part1で必ず問われるのが語彙力です。英検準2級合格のためにも、最初に取り掛かりたい問題集です。
2. 英検準2級をひとつひとつわかりやすく(学研)
- イラスト豊富で、英語が苦手なお子さんでも安心
- 文法・読解の基礎がしっかり身につく構成
文法問題が直接問われることはありませんが、文構造を捉えることで文章理解の助けになります。Part3、Part4の英文が読めない場合、文法の理解不足も考えられます。
全て解くと大変なので、「文型」「現在完了」「受動態」「分詞」「関係代名詞」「助動詞」「不定詞」「動名詞」を優先的に学習することをおすすめします。
3. 英検赤本シリーズ 準2級過去問集
- 本番形式の問題で、実戦力を養える
- 答え・解説もわかりやすく、間違えた理由を学びやすい
前期の模擬演習にも使えます。最初は大問1つずつ毎日解き進めましょう。2周目からは大問1~3、4~5というように複数の大問をまとめて解きます。最終的には全部を通して制限時間より10分早く解き終えられるように繰り返し練習しましょう。
英検準2級リーディング勉強法
ステップ①:語彙力を固める(毎日20語)
準2級の読解に必要な語彙はおよそ2600〜3600語。語彙力がリーディングの基盤です!
- 「でる順パス単」で毎日20語を覚える
- 例文もあわせて暗記(覚えた単語が文中で使われる場面が見える)
- アプリや単語カードも効果的
週末はその週にやった単語の復習に充てます。単語は最低10回以上暗記して確認テストを行うと効果的です。一気に10回やる必要はありません。スキマ時間などを使って細かく復習を行いましょう。
ステップ②:短文から始めて長文に進む
いきなり長文に取り組むのではなく、まずは1段落〜2段落程度の短文から読み始めましょう。
- 「ひとつひとつわかりやすく」を使って短文読解を練習
- 読み終えたら、内容を日本語で一言で説明してみる
- 過去問の長文段落1つ分を読んで訳せるかチェック
最初のうちは短めの文章から始めましょう。短文で訳せない場合は単語力の不足か構文(文法)を知らないという可能性があります。
ステップ③:過去問で出題形式に慣れる
3週目以降は、過去問や模擬問題を1日1パートずつ解くことを習慣にしていきます。
- 初回は時間を気にせず丁寧に読む
- 2回目からは制限時間内に解く練習
ステップ④:間違えた問題の原因を確認
- 単語が分からなかった?
- 文の主語や構造が読み取れなかった?
- 設問の読み違え?
間違えた理由を言語化することで、次回は防げる学びになります。
4週間でリーディング力を強化!英検準2級対策スケジュール
週間スケジュールの概要
週 | 主な学習内容 | 目的 |
---|---|---|
第1週 | 語彙学習と過去問演習(1周目) | 基礎語彙の習得と問題形式への慣れ |
第2週 | 語彙学習と過去問演習(2周目) | 語彙の定着と読解力の向上 |
第3週 | 語彙学習と過去問演習(3周目) | 語彙力と読解力の強化、時間配分の練習 |
第4週 | 総復習と模擬試験 | 実践力の確認と弱点の最終チェック |
第1週:語彙の基礎固めと問題形式への慣れ
【語彙学習(パス単)】
- 毎日20語を目標に、英検準2級で頻出の単語を学習します。
- 覚えた単語は、英→日で口頭テストを行い、記憶の定着を図ります。
- 週末には、1週間で学習した単語の復習を行い、理解度を確認します。
【過去問演習】
- 英検準2級の過去問を使用し、各大問を日替わりで解いていきます。
- 解答後は、必ず答え合わせと解説を読み、間違えた問題には印をつけておきます。
第2週:語彙の定着と読解力の向上
【語彙学習(パス単)】
- 引き続き、毎日20語の新しい単語を学習します。
- 前週と同様に、口頭テストと週末の復習を行い、語彙の定着を図ります。
【過去問演習】
- 過去問の2周目に取り組みます。
- 前週に間違えた問題を中心に復習し、理解を深めます。
- リスニング問題も取り入れ、総合的な英語力の向上を目指します。
第3週:語彙力と読解力の強化、時間配分の練習
【語彙学習(パス単)】
- 新しい単語の学習を継続しつつ、これまでに学習した単語の復習にも力を入れます。
- 苦手な単語や覚えにくい単語には特に注意を払い、繰り返し学習します。
【過去問演習】
- 過去問の3周目に取り組みます。
- 時間を計って解答し、試験本番を想定した練習を行います。
- 解答後は、間違えた問題の分析と復習を徹底します。
第4週:総復習と模擬試験
【語彙学習(パス単)】
- これまでに学習した全ての単語の総復習を行います。
- 特に苦手な単語や間違えやすい単語を重点的に復習します。
【模擬試験】
- 英検準2級の模擬試験を実施し、実践力を確認します。
- 試験後は、解答の見直しと間違えた問題の復習を行い、最終的な弱点の把握と克服を目指します。
保護者のサポートポイント
「何の話だった?」と日本語で聞くだけで内容の整理ができます。一緒に単語カードを読み上げてあげるだけでも効果大!頑張って解いたら「えらいね!読めたね!」と一言ほめるのが継続のカギです。
まとめ:リーディングは「読めた!」の体験を重ねて合格へ!
英検準2級のリーディングは、小学生にとってチャレンジングな内容かもしれません。
でも、毎日コツコツと語彙を増やし、短い文章から慣れていけば、誰でも読めるようになります。
- 正しい出題形式を知る。
- 「毎日10分」で語彙と読解の習慣をつける。
- 間違えたらチャンス!学び直して定着させる。
お母さんの応援が、お子さんの自信と力になります。焦らず、楽しみながら進めていきましょう!