「英検ってどうやって受験するの?」「 検定料や当日の持ち物を知りたい」
英検の受験を決めたものの、具体的な流れがよくわからず困っている保護者の方もいるのではないでしょうか。子どもにとっても親にとっても、初めての英検は、とても不安で心配なことが多いですよね。
まず、英検は毎年、通常3回の試験が行われています。各試験の申し込み期間は、試験の約2ヶ月前から開始され、公式サイトを通じてオンラインで申し込むことが可能です。申し込みには、受験級や試験会場の選択が必要となるため、事前に確認しておくとスムーズです。具体的な日程や申し込み開始日に関する情報は、英検の公式ウェブサイトで最新の情報を確認することができますので、定期的にチェックすることをおすすめします。また、受験料の支払い方法や申し込みの際の注意点も公式サイトで詳しく説明されていますので、必ず確認してください。これらの情報を把握し、計画的に準備を進めることが、合格への第一歩となります。
この記事では、事前に把握しておきたい、申し込み方法や検定料、当日の持ち物などの英検の受験の流れを詳細に解説していきます。
英検の基本情報とメリット

英検は、日本で最も広く認知されている英語能力試験の一つで、国内外での受験が可能です。級は5級から1級まであり、各級は異なる難易度と目的に応じて設けられています。例えば、5級は英語の基礎を確認するためのもので、1級は高度な英語力を求められる試験です。
メリットとしては、英検の合格証は、進学や就職活動において英語力を証明する有力な資料となり得ます。また、特定の級以上の合格者は、大学入試や海外留学の際に優遇措置を受ける場合もあります。さらに、英検を受験することにより、体系的に英語を学ぶきっかけとなり、英語力の向上に繋がります。受験を考えている方は、公式サイトで詳細な日程や申し込み方法を確認し、計画的に準備を進めることが重要です。
英検とは何か
英検とは、日本英語検定協会が実施する英語技能検定試験のことで、正式名称を『実用英語技能検定』といいます。英検は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能をバランス良く評価することを目的としており、多くの教育機関や企業で英語力の証明として広く認知されています。
英検は5級から1級までの7つの級に分かれており、受験者は自身のレベルに合った級を選んで受験することができます。また、合格すると、次の級へステップアップするための動機づけにもなります。具体的に、英検の勉強方法としては、公式問題集を活用したり、過去問を解くことが効果的です。受験の際には、事前に日程を確認し、申し込みを忘れずに行いましょう。試験日程については、公式サイトで最新情報を確認することが重要です。
英検のメリットと特徴
英検は、英語能力を評価する試験として、日本国内外で広く認知されています。まず、その最大のメリットは、英語の4技能(読む・書く・話す・聞く)をバランスよく評価する点にあります。これにより、総合的な英語力を確認することができ、学習者の強みと弱点を明確にする手助けとなります。例えば、英検の取得は進学や就職時に有利となることが多く、特に大学入試では英検資格が加点対象とされる場合があります。さらに、英検は学習のモチベーションを高めるための具体的な目標としても機能します。試験のレベルに応じて段階的に目標を設定できるため、計画的な学習が可能です。以上のように、英検は幅広い英語能力を測定し、実生活や学習に役立つ資格として、多くの人々に支持されています。
英検の受験の流れ

英検を個人で受験される場合の、申し込みから合否発表までの一連の流れをご紹介します。
まず申し込みをしてから、受験票が手元に届き試験当日までの間に、入念な準備をしておきましょう。
| 1.申し込み | 申し込みは、試験日の約1カ月半~2カ月前に開始
【個人で申し込む場合】 【団体で申し込む場合】
※英検S-CBTは、S-CBTのウェブサイトから申し込む |
| 2. 受験票の到着・確認 | 試験日の一週間前までに受験票が到着
|
| 3. 一次試験 | 受験票と、3級以上は身分証明書も持参し、受付をする 指定された教室に入室し、試験を受ける |
| 4.一次試験の解答速報 | 試験の翌月曜日13時に解答速報が公開される |
| 5. 二次試験(3級以上) | 3級以上の一次試験合格者は、二次試験の面接形式のスピーキングテストを受験する |
| 6. 合否発表・成績表送付 | 試験日から約2週間後に、受験者マイページで合否結果が公開される(級によって公開時間が異なる)
後日、個人成績表が郵送される |
申し込みから合否発表まで
英検を個人で受験する際には、まず公式サイトから申し込みを行い、受験料を支払います。申し込み期限は試験の日程により異なるので、その年の具体的な日程を確認し、早めに手続きを済ませることが重要です。試験当日は、指定された時間に会場に到着し、受験票と身分証を持参することを忘れないようにしましょう。
試験終了後は、約3〜4週間で結果が発表されます。結果は公式サイトで確認でき、合格者には合格証が郵送されます。特に初めて受験する方は、模擬試験などを受けて試験形式に慣れておくことをお勧めします。これにより、自信を持って試験に臨むことができ、時間配分のコツも身につけることができます。事前準備をしっかり行うことで、合否発表時に良い結果を得る確率が高まります。
英検S-CBT受験の詳細
英検S-CBT(Computer Based Testing)は、パソコンを使用して行われる英語技能試験で、特にリスニングとリーディングのセクションでその利便性が高まっています。この方式では、受験者は試験会場でコンピュータを操作しながら、リスニング音声をヘッドホンで聞き、画面上で問題を解答します。これにより、音声の聞き取りが明瞭であるため、従来の筆記試験よりも正確にリスニングスキルを測定することが可能です。また、試験日は一般的に複数設定されており、受験者は自身の都合に合わせて日程を選ぶことができます。事前にデモ試験を活用することで、試験形式に慣れることができ、実際の試験においてもスムーズに操作できるでしょう。これにより、試験本番での緊張を軽減し、実力を最大限に発揮することが期待できます。
英検申し込み前に確認すべき事項
英検の申し込みを考えている皆さんは、いくつかの重要な事項を確認する必要があります。まず、試験日程をしっかり把握しましょう。公式サイトでは年度ごとの試験日程が発表されていますので、自分の予定と照らし合わせて計画を立てることが大切です。また、申込期間は限られていますので、早めに準備を進めることをお勧めします。
次に、受験級に応じた検定料も確認しておきましょう。通常、団体で申し込む場合には検定料に割引が適用されます。さらに、申し込み方法についても事前に理解しておくとスムーズです。個人で申し込む場合は、インターネットかコンビニからの申し込みが一般的ですが、団体で申し込む場合には、申込期限前に団体窓口への申し込みとなります。これらの事項を事前にしっかりと確認し、万全の体制で申し込みを行いましょう。
受験規約と注意事項
英検の申し込みに際しては、受験規約と注意事項の理解が不可欠です。まず、受験規約には試験のキャンセルや変更に関するルールが記載されています。例えば、申し込み後の試験日変更は原則として認められないため、スケジュールを確認してから申し込むことが重要です。また、試験当日は写真付きの身分証明書を持参する必要があります。具体的な例として、学生証や運転免許証などが適用されます。さらに、試験会場では電子機器の使用が禁止されているため、携帯電話などは事前に電源を切り、カバンにしまっておきましょう。これらの注意事項を理解し、準備を万全にすることで、試験当日にトラブルを避け、安心して受験に臨むことができます。
英検の申し込み方法

英検の申し込み期間は、試験日の約1カ月半〜2カ月前に開始されるのが一般的です。
個人で英検を申し込む場合は、インターネット申し込みかコンビニ申し込みの2つから選べます。
どちらの方法でも試験の流れに違いはないので、ご自身がやりやすい方法で申し込みを済ませましょう。
インターネット申し込み
日本英語検定協会のウェブサイトから、ホームお申し込み> 個人でのお申し込み(受験を検討している個人の方)> インターネット申し込みについて>「英検(従来型) 個人申し込みサイト」へ進み、申し込みを行います。
申し込みには、日本英語検定協会が提供する認証サービス「生涯学習アカウント」認証を求められるため、初めて受験する場合は登録が必要になります。
| 1.受験級・希望受験地の選択 | 受験する級と、希望する受験地を選択する
自宅から一番近い場所や自治体を選ぶのがおすすめ |
| 2.生涯学習アカウントの登録・認証 | 初めての方は、氏名やメールアドレスなどの情報を入力して新規登録する |
| 3. 必要事項の入力 | 氏名や住所などの必要事項を入力する |
| 4. 支払方法選択 | 支払い方法を選択する
|
| 5. 登録内容確認 | 登録内容に間違いがないか確認する |
| 6.申し込み完了 | 登録したメールアドレス宛に申し込み完了のメールが届く
コンビニ支払いまたは郵便局ATM支払いの場合は、支払いをもって申し込み完了となる |
受験票は試験日の一週間前までに入力した住所へ届きます。
受験票が届くまでは、試験勉強に注力し過去問や予想問題にも取り組み、合格を目指しましょう!
コンビニ申し込み
コンビニで申し込む場合の方法もご紹介します。
コンビニによって使用する端末機が異なるため、最寄りの、またはよく行くコンビニが英検申し込みに対応しているか確認しておきましょう。
| ローソン ミニストップ |
店頭の情報端末機「Loppi」で申し込む(24時間対応)
「各種サービスメニュー」 |
| セブン-イレブン | 店内のマルチコピー機で申し込む(24時間対応)
「学び・教育」 |
| ファミリーマート | 店内のマルチコピー機で申し込む(24時間対応)
「申し込み・保険・請求・募金」 |
店内の情報端末機で申し込み情報を入力したら、申し込み控え券を持ってレジで検定料を支払います。
支払い後に受け取った領収書(レシート)は試験当日まで大切に保管しておきましょう。
2026年度の英検の検定料
英検の検定料は、受験級によって異なります。
5級から1級まで、級が上がるごとに検定料も上がっていきますので、申し込みの際は受験級を間違えないようよく確認するようにしましょう。
2026年度の検定料は、2025年度より一律100円引き下げられます。
|
受験級 |
個人で受験する場合 |
団体で受験する場合 |
|
5級 |
4,000 | 2,400 |
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4級 |
4,600 |
2,800 |
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3級 |
6,800 |
4,900 |
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準2級 |
8,400 |
6,000 |
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準2級プラス |
8,600 |
6,300 |
|
2級 |
9,000 |
6,800 |
|
準1級 |
10,400 |
ー |
| 1級 | 12,400 |
ー |
単位:円(税込)
参考:2026年度の検定料
個人で受験する場合、全国47都道府県の約230都市、および海外4都市に協会が設置された本会場での受験となります。
団体受験とは申し込み方法も検定料も異なるので注意しましょう。
試験日程・会場の詳細
英検の試験日程は、通常試験の場合、年間を通じて3回設定されており、それぞれの受験機会には申し込みの締め切りが設けられています。試験会場は全国各地にあり、都市部では複数の会場が設けられることもあるため、希望する地域での受験が可能です。ただし、会場によっては定員があるため、早めの申し込みをおすすめします。
試験会場の選び方
英検の試験会場を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。まず、会場の立地条件が重要です。自宅からの距離や交通の便を確認し、試験当日の移動がスムーズに行えるかを考慮しましょう。また、会場の設備も確認ポイントです。快適な環境で試験を受けることができるかなども事前に確認しておくと安心です。さらに、過去の受験者のレビューや評判を調べることで、実際の会場の雰囲気やスタッフの対応などを知ることができます。これらの情報を基に、自分に最適な会場を選ぶことが、試験当日のパフォーマンスを最大化するための鍵となります。
英検に必要な持ち物・服装

最後に、英検に必要な持ち物や服装を紹介します。
本番で100%の力を出し切るためには、事前の準備がとても大切です。
試験日が近づいてきたら、当日余裕を持って試験に挑めるよう、前もって準備しておきましょう。
英検の持ち物
【受験者が必ず持っていくもの】
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【任意で持っていけるもの】
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【保護者が持っていくといいもの】
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参考:当日のスケジュール&持ち物リスト 一次試験 | 英検 for kids!
腕時計は必須ではないですが、受験会場によっては教室に時計がないこともあるため、できれば持っていくことをおすすめします。
解答用紙は、子どもが自分で必要事項を記入しなければなりません。
記入漏れや受験番号に間違いがあるとせっかくの解答が無効になってしまうため、事前に解答用紙の書き方を練習しておくと良いでしょう。
英検の公式サイトから一次試験解答用紙の見本をダウンロードできるので、どこに何を記入するのか、マークシートの塗りつぶし方の練習も兼ねてお子さんと一緒に確認しておくと安心ですよ。
参考:解答用紙の記入方法 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検の服装
英検の服装に関する決まりはありません。
私服でも学校指定の制服でも、どのような格好でも合否には関係ないので、受験者が着慣れた服で大丈夫です。
もちろん保護者の服装も自由で構いません。
3級以上の二次試験でも、服装が試験に影響するようなことはないので、清潔感があってリラックスして試験に集中できる着心地の良い服がおすすめです。
なお、個人ではなく、団体で受験する場合は、個別にルールを設けていることもあるので、学校の先生や申し込みを取りまとめている代表の方の指示に従うと間違いないでしょう。
2026年度第1回検定より本人確認方法が変更に
2026年度第1回検定から、英検従来型、英検S-CBTで本人確認方法が変更になります。本人確認方法の何が具体的に変更になるのかを解説します。
顔写真付き身分証明書の必須化
2026年度第1回検定以降、「英検(従来型)」(公開会場)、「英検 S-CBT」、「英検 S-Interview」において、英検3級以上を受験されるすべての方は、一次試験、二次試験または英検 S-CBT試験当日に顔写真付きの公的な身分証明書の原本の提示が必須となります。
健康保険証の取り扱いについて
国の制度変更により、「健康保険証(紙・プラスチック式)」の利用は2025年12月1日をもって終了し、12月2日以降はマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」へ完全移行となります。
これに伴い、「英検(従来型)」(公開会場)、「英検 S-CBT」、「英検 S-Interview」における健康保険証の取り扱いも、2026年度第1回検定より、旧来の健康保険証および資格確認証は、有効な身分証明書としては認められません。マイナ保険証(マイナンバーカード)は「顔写真付き身分証明症」として認められます。
まとめ
英検の受験の流れについて、申し込み方法、検定料、持ち物などを紹介しました。初めての英検は、誰でも緊張して不安になるものです。特にわが子の初受験ともなれば、保護者の方もとてもドキドキしていますよね。
英検の日程と申し込みに関する情報を踏まえ、受験準備をしっかりと行いましょう。まず、英検は年に数回実施されており、各回の試験日程や申し込み期限を事前に確認することが重要です。これにより、計画的な学習スケジュールを立てることができます。次に、申し込み方法はオンラインで手軽に行えるため、公式サイトでの最新情報を常にチェックし、期限を逃さないようにしましょう。さらに、受験票や必要な書類の準備も忘れずに行い、当日の試験に備えてください。これらの準備を怠らず、試験当日は自信を持って臨むことが、英検合格の鍵となります。
当日に落ち着いて試験に挑めるよう、事前の準備は入念に行いましょう。試験時刻に合わせて過去問題を解く、といったように、親子で本番をシミュレーションしてみるのもおすすめです。
初めての英検を突破できたら、大きな自信につながります。子どもの英検合格を目指し、全力でサポートしていきましょう!

