懐かしい印象のあるオルゴール。独特の音色が素敵ですね。
ところで、英語圏でオルゴールと言っても伝わらないことを知っていますか?

この記事では、オルゴールが和製英語という点、英語圏で使われる表現、スイスが誇るオルゴールなど幅広く紹介します。

オルゴールは和製英語?

日本では、英語のように使われるけれど実は英語ではない和製英語が多くあります。
和製英語とは英語をもとに日本で作られた英語のような言葉であり、例えば、ノートパソコンやサランラップなどがあります。これらを英会話に使うと、相手の外国人から「???」というリアクションをもらうことになります。
そして、実はオルゴールも和製英語だったのです。

オルゴールは和製英語、語源は?

オルゴールの起源は中世ヨーロッパ。スイスの時計職人の手により、シリンダーオルゴールが開発され、いわゆる蓄音機が普及するまではオルゴール全盛時代がありました。

オルゴールはオランダ人によって1852年、日本に伝わりました。鎖国をしていた日本は唯一取引をしていたのがオランダ人でしたね。
オルゴールの語源はオランダ語のオルヘルです。オルヘルはオルガンを意味し、そこからオルゴルに変わっていきました。

ちなみに、日本でもオルゴールに当たる言葉があります。「自鳴琴(じめいきん)」です。

オルゴール イギリス英語で

オルゴール イギリス英語で

さて、ここからはオルゴールを和製英語でないリアルの英語で表現できるよう紹介していきましょう。

オルゴールの英語は2つ

オルゴールについて外国人と話すときにはオルゴールでは通じないことが分かったところで、正しい英語表現を学びましょう。

英語でオルゴールは「music box」または「musical box」のどちらかで表すことができます。
調べるとmusic boxはアメリカ英語、musical boxがイギリス英語と出てくる場合もありますが、イギリス人は両方のフレーズを使います。
いずれにしても、直訳”音の箱”はオルゴールのイメージとピッタリですし、簡単な単語の組み合わせですので覚えやすいと言えるでしょう。
オルゴールの英語表現は「music box」または「musical box」です。

music box/musical boxの例文

オルゴールの英語をどう使うか、例文でみてみます。

Aさん
A music box is an automatic musical instrument in a box.
訳)オルゴールは箱のなかに入った自動演奏楽器です。

例文のmusical instrumentは楽器のことです。トランペットなどの管楽器、ギターやバイオリンといった弦楽器などすべて含まれます。

Aさん
I know the song on the musical box.
訳)オルゴールのこの曲、知ってる。

オルゴールの曲と言えば、”エリーゼのために”や”乙女の祈り”などがクラシックですね。

Aさん
He gave me a musical box which is also a jewellery box as my birthday present.
訳)彼は私の誕生日にプレゼントにジュエリーボックスであるオルゴールをくれました。

オルゴール スイス語

ここでは、オルゴールとスイスの関係について紹介します。
第二次世界大戦前、メインと言えるオルゴールの生産地はスイスでした。スイスと言えばチョコレートと時計が有名ですが、時計職人が時計に鐘の音を組み込んで時報の役割を持たせようとしたところからオルゴールが誕生したのです。

スイス語でオルゴールは?

スイスに公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語とロマンシュ語です。
ロマンシュ語以外の公用語でオルゴール表現を紹介します。

  • ドイツ語 Musikbox
  • フランス語 Boite a musique
  • イタリア語 Carillon

スイスメーカーのリュージュ社

18世紀、オルゴールと時計は分かれていきます。当時、世界唯一の音楽の再生装置であり、スイスがその中心地でした。

1886年、アルプスの山々に囲まれた町サンクロアで、リュージュ社(REUGE)が設立されます。昔ながらの技法、そして手作業にこだわり、今では世界最高峰のオルゴールメーカーと言われています。

Aさん
The first REUGE music boxes date from 1865 when Charles Reuge settled in Switzerland to make musical pocket watches.
訳)最初のリュージュオルゴールは、シャルル・ルージュ氏が音楽用懐中時計を作るためにスイスに定住した1865年に遡ります。

pocket watch=懐中時計

Aさん
The REUGE music box company is famous for modern, contemporary, classical, antique and vintage music boxes.
訳)リュージュオルゴール社は、モダン、コンテンポラリー、クラシック、アンティークやヴィンテージのオルゴールで有名だ。

高級オルゴールは名入れができたりと贈り物として人気だそうです。使われる素材やデザインも様々なタイプが揃っています。

スイスのオルゴール

スイスが第一線だったオルゴール、この場合の英語表現は「Swiss music box」とスイスを追加した形にします。

Aさん
There is a beautiful Swiss music box on the furniture in the living room.
訳)リビングルームの家具の上に、美しいスイスオルゴールがあります。
Aさん
A Swiss music box is one of best gifts to someone who likes music.
訳)スイスオルゴールは音楽好きな人への最高の贈り物のひとつです。

例文からも分かるとおり、Swissは必ず大文字Sでスタートしましょう。

「オルゴールのねじを巻く」の英語

「オルゴールのねじを巻く」の英語

オルゴールには構造上、大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつはシリンダーの表現につけられたピンによって演奏するシリンダーオルゴール、もう一つは円盤を使用し楽譜を記録したディスクオルゴールです。

オルゴールに使う「T字の巻きネジ」の英語

オルゴールはネジを巻くことで音を出します。ネジが巻かれていれば、蓋の上げ下げで曲を始めたりストップさせることができます。
オルゴールには特に、T字の巻きネジがひとつ使われていますね。このネジを「T-shaped winding screw」と表現します。T字型をT-shapedという英語にしていて分かりやすいですね。windingとは”巻くこと・巻かれたもの”の意味です。

Aさん
A T-shaped winding screw is used for a music box.
訳)オルゴールにはT字型の巻きネジが使われています。

「オルゴールのネジを巻く」の英語

T字のネジがT-shaped winding screwだと分かったところで、そのネジを巻くという作業の英語をどう表現するかになります。

オルゴールのネジを巻くと言いたいときには、動詞「wind up」を使いましょう。

wind upのwindはもちろんお馴染みの”風”を表す単語です。wind upにすることによって、ネジ・時計・ゼンマイや糸などを「巻き上げる・すっかり巻く」という意味になるのです。風によって巻いていく、というイメージで捉えることができるでしょう。

Aさん
My child wanted to wind up the music box using the T-shaped winding screw.
訳)子どもがT字巻きネジを使ってオルゴールの巻きたがりました。
Aさん
A doll on the music box started dancing when I wound up the T-shaped winding screw.
訳)T字巻きネジを巻くと、オルゴールの上の人形が踊り出した。

音と同時に、人形が動くオルゴールは魅力的ですね。

まとめ

独特の音色を持ち、懐かしい印象のあるオルゴール。
本記事では、オルゴールは和製英語であり、正しくは「music box」または「musical box」ということを紹介しました。
ひとつひとつ、正しい英語を確実に使えるようにしていきましょう。