皆さんは「ラブブ」という言葉、あるいはそのキャラクターを見たことがあるでしょうか。

2025年、街ゆく若者のバッグに、鋭い歯を持った少し不気味で可愛いウサギのようなぬいぐるみがぶら下がっているのを頻繁に見かけたはずです。

こちらの記事では、この「ラブブ」の正体や英語での説明方法、なぜ世界的な争奪戦が起きたのか、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。

ラブブの意味は何?

ラブブの意味は何?

まずは、このキャラクターの正体と由来から見ていきましょう。

正体は「POP MART」の人気キャラクター

「ラブブ(LABUBU)」とは、中国のアートトイメーカー「POP MART(ポップマート)」が販売しているキャラクターシリーズ「THE MONSTERS」の主人公です。

香港出身のアーティスト、Kasing Lung(カシン・ロン)氏によってデザインされ、ウサギのような長い耳と、ギザギザの歯、そして悪戯っぽい笑顔が特徴です。

「キモかわ」な魅力で大ブレイク

一見すると「怖い?」と思ってしまうようなビジュアルですが、その北欧神話に出てきそうな妖精のような世界観と、ふわふわしたぬいぐるみの質感が融合し、「キモかわいい(Creepy-cute)」としてZ世代の心を掴みました。

特に、キーホルダーとしてバッグに付けるスタイルがステータス化し、人気モデルは即完売・プレミア価格で取引される事態となりました。

THE MONSTERS(ザ・モンスターズ)は、北欧の森に住む小さくて遊び好きなエルフたちです。 その中でも9本の歯とピンとがった耳が特徴の LABUBU たちは、ひときわ元気いっぱい。いつも好奇心にあふれ、やんちゃでありながらも心優しい存在です。 彼らがいつ現れたのか正確には誰も知りませんが、もしかすると恐竜よりも古い時代からいたのかもしれません!

POP MART より引用

ラブブを英語でどう言う?

POP MART より引用

ラブブを英語でどう言う?

続いて、このキャラクターを英語でどう表現するかについてです。

固有名詞なので”Labubu”でOK

「ラブブ」はキャラクターの名前(固有名詞)ですので、英語でもそのまま“Labubu”と表現します。

ただし、知らない人に説明する場合は、どこの何なのかを補足する必要があります。

  • Art toy character:アートトイのキャラクター
  • From Pop Mart:ポップマート(ブランド名)発の

英文でさくっと説明してみよう

バッグに付いているラブブを指して会話するシーンを想定してみましょう。

Aさん
That “Labubu” charm on your bag is so cute!

訳)バッグに付いてるその「ラブブ」のチャーム、すごく可愛いね!

特徴を伝えるなら”The monster with sharp teeth”

もし見た目の特徴を説明するなら、“The monster character with rabbit ears and sharp teeth”(ウサギの耳と鋭い歯を持つモンスターのキャラクター)と伝えると、イメージが湧きやすいでしょう。

Bさん
海外では“Art Toy”“Designer Toy”というジャンルとして認知されているので、その単語を使うと「子供のおもちゃ」ではないことが伝わります。

ラブブを外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人に「なぜ今ラブブが流行っているのか」を説明する場合、ある世界的スターの影響を伝えると一発で納得してもらえます。

①BLACKPINKのリサが火付け役だと伝える

まずは、ブームのきっかけを説明します。

Aさん
“Labubu” became a global craze because Lisa from BLACKPINK posted it on Instagram.

訳)「ラブブ」は、BLACKPINKのリサがインスタグラムに投稿したことで世界的なブームになったんだ。

②バッグに付けるのがトレンドだと補足する

次に、日本での楽しみ方を伝えます。

Aさん
In Japan, it’s trending to attach a Labubu plush pendant to luxury bags.

訳)日本では、ハイブランドのバッグにラブブのぬいぐるみチャームを付けるのが流行っているんだよ。

単なるおもちゃではなく、「ファッションアイテム(Fashion accessory)」として扱われている点を強調すると、今の日本のトレンドを正確に伝えられます。

また、火付け役となったのはBLACKPINKのリサとなりますが、元々マイナーブランドとして日本でもファンが存在したということも忘れてはいけません。

ラブブが流行語大賞に?

古古古米が流行語大賞に?

さて、そんな世界中を巻き込んだ「ラブブ」旋風ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。

なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。

『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定

年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。

自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。

ウィキペディアより引用

2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。

「ラブブ」も候補入り

今回記事に取り上げている「ラブブ」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。

候補の中では「No.28」の位置づけとなっておりますが、順位が28位というわけではありません。

発売日には店舗に数千人の行列ができ、転売問題がニュースになるほどの過熱ぶりを見せたこと。そして「推し活」と「ファッション」を融合させた新たな消費行動を生み出したことが選出の理由です。

「長袖をください」や「戦後80年(昭和100年)」なども候補に

「ラブブ」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。

バラエティ番組から生まれCMにもなった名言「長袖をください」や、歴史的な節目を表す「戦後80年(昭和100年)」

また、地方発の癒やしワード「ほいたらね」など、エンタメから社会情勢まで幅広いジャンルの言葉が並んでいます。

現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。

まとめ

こちらの記事では「ラブブ」の意味や英語表現、そして世界的なブームの背景から流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。

  • ラブブ(LABUBU)はPOP MARTの人気キャラクター
  • 英語でもそのまま”Labubu”(Art toy character)
  • BLACKPINKのリサが火付け役となり世界中で争奪戦に
  • 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた

これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「ラブブ」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。