”kind of”は「~の1種」といった意味で使用される英語表現です。

”kind of”と聞いて種類やタイプを表す”kind of”を思い浮かべた方は多いのではないでしょうか。

さまざまな意味や使い方がある”kind of”は、使いこなせると便利な表現です。

日常会話で頻繁に使用される”kind of”ですが、「使い方や意味がよくわからない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、「”kind of”について詳しく知りたい。」という方に向けて、”kind of”の意味や使い方5つを例文付きで詳しく解説しています。

記事を最後まで読んでいただければ、”kind of”について大方わかります。

”kind of”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後まで目を通してください。

”kind”の意味

”kind"の意味

まずは”kind”単体での意味を確認しましょう。

”kind”は形容詞、名詞としての使い方があります。

形容詞としての”kind”

形容詞の”kind”は「親切な」、「優しい」という意味で、名詞とともに使用します。

Aさん
She is kind.
訳)彼女は親切です。
Aさん
He is a kind man.
訳)彼は優しい男性です。

例文のように名詞+動詞+”kind”もしくは”kind”+名詞の形で使われます。

名詞としての”kind”

名詞の”kind”は「種類」、「本質」という意味です。

Aさん
She likes this kind.
訳)彼女はこの種類が好きです。

Aさん
He is not my kind.
訳)彼は私の性に合わないです。

“kind of”の意味・使い方5つ

"kind of"の意味・使い方5つ

前置詞のofを後ろにとり”kind of”という形で、形容詞句として使用します。

形容詞句とは、2つ以上の言葉から成り立ち、形容詞の役割を担います。

“kind of”にはさまざまな使い方があります。

  • 種類やタイプを表す “kind of”
  • 曖昧さを表す “kind of” 
  • 曖昧な返事としての “kind of.”
  • 好みを表す my kind of”
  • 親切に対するお礼を意味する “kind of”

それぞれ例文付きで、意味・使い方を確認しましょう。

種類やタイプを表す “kind of”

“a kind of~”で「~の1種」、「~の種類のひとつ」という意味を表し、”of”の後ろにくる名詞は単数形になります。

“of”の後ろにくる名詞が複数形で種類がいくつかある場合は、”kinds of~”を使用します。

Aさん
It’s a kind of fruit.
訳)それはフルーツの1種です。

Aさん
These kinds of questions are often asked in the job interview.
訳)これらの種類の質問はよく就職の面接で聞かれます。

人に何かの種類を訪ねる時の定番の表現として”What kind of~”、”What kinds of~”があります。

会話を始める時、話題のきっかけとして使用されるので、知っておくと便利なフレーズです。

Aさん
What kind of food do you like?
訳)どんな種類の食べ物が好きですか?

その他にも、以下のような”kind of”の使い方もあります。

  • ”this kind of”  この種の〜
  • “that kind of”  あの種の〜
  • “all kinds of”  全ての種類の〜

Aさん
He doesn’t do any of this kind of work.
訳)彼はこの種の仕事は全くしません。

Aさん
She would never say that. She’s not that kind of woman.
訳)彼女はそんなこと言いません。彼女はそんなタイプの女性ではない

Aさん
He reads all kinds of books.
訳)彼はあらゆる種類の本を読みます。

曖昧さを表す “kind of” 

曖昧さを表現する”kind of”は、はっきり断言できないときに使います。

「ある程度」、「ちょっと」、「なんとなく」といった意味で、はっきり言うことを避けるニュアンスを含みます。

正確に言い表せない時に、付け足すような形で使用します。

Aさん
She’s kind of selfish.
訳)彼女はちょっとわがままです。

Aさん
I’m kind of tired.
訳)ちょっと疲れています。

Aさん
I kind of like this photograph.
訳)なんとなくこの写真が好きです。

Aさん
I kind of get it.
訳)それをなんとなく理解しました。

曖昧な返事としての “kind of”

曖昧な返事としての”kind of”は、単体で使用することができます。

「なんとなく」、「まぁ」、「そんな感じ」といった意味を表します。

はい、いいえなどはっきり答えられない時、返事を濁したい時や詳しく話したくない時に、よく使われる表現です。

会話文で使用方法を確認しましょう。

Aさん
Are you still seeing him?
訳)彼とまだ付き合っていますか?

Aさん
Kind of.
訳)まぁ。

Aさん
Did you enjoy the party last night?
訳)昨夜のパーティは楽しかったですか?

Aさん
Kind of.
訳)まぁ。

好みを表す my kind of”

“kind of”の前に所有格の”my”を置き、”my kind of”とすることで、「私の好みの~」という意味で使用されます。

種類やタイプを表す”kind of”のニュアンスに近い表現です。

所有格の”my”を使うことで、好みや嗜好を表すことができます。

形容詞の”favorite”の「お気に入りの」に近い使い方をします。

Aさん
Spicy food is not my kind of food.
訳)辛い料理は私の好みではありません。

Aさん
This is my kind of song.
訳)これは私の好みの歌です。

親切に対するお礼を意味する “kind of”

形容詞としての”kind”は「親切な」、「優しい」という意味であることを説明しました。

“It’s very kind of you.”という表現を用いると、「親切にしてくれてありがとうございます。」という意味を表します。

直訳をすると「あなたはとても親切です。」となり不自然に感じますが、お礼を言う丁寧な表現として日常会話でよく使用されます。

定型文としてそのまま覚えましょう。

“It’s very kind of you to +動詞” の形で、「〜してくれてどうもありがとうございます」を意味します。

Aさん
It’s very kind of you to help us.
訳)手伝っていただいてどうもありがとうございます。

Aさん
 It’s very kind of you to advise us.
訳)親切にアドバイスをしていただきありがとうございます。

まとめ

まとめ

“kind of”の意味や使い方について解説しました。”kind of”の意味や使い方についてわかりましたでしょうか?

“kind of”の意味や使い方が理解できたら、実際の会話で”kind of”を使ってみましょう。アウトプットすることで、”kind of”がただの知識ではなく、使える英語表現になります。

また今回のように、分からない英語表現に直面したら、意味や使い方を確認するようにしましょう。時間のかかる作業ではありますが、分からない表現を理解し使いこなせるように身につけることが、英語力の向上への一歩になります。