さて今回は、「ちなみに」と英語でどう表現するのかをまとめました。補足情報として使いたいシチュエーションは日常生活でもビジネスシーンでも出てきますからね。情報を付け加えて使う表現で学生時代に習っているものだと、「incidentally」や「by the way」があるかもしれません。他の英語表現の意味も押さえ、使える英語の幅を広くしていきましょう!

For your information

こちらは「ちなみに、ご参考までに」という意味です。「あなたのための情報」というのが直訳ですから、ちょっとためになる話を追加でしたい時に使えます。念のために伝えておきたいことがある場合などにはうってつけの表現ですね。

それこそ「ちなみに」、こちらの表現は会話でも使えるのですが、メール文書などでも使用可能です。その時はメールの件名になっていることもありますし、略されて「FYI」となっていることもあります。あくまで参考程度ですかという意味合いです。見慣れない略称があるとネット検索しなければいけないので、仕事などで英語でメールのやりとりをする機会がありそうという人は覚えておきましょう。

Aさん
Our profits recovered starting in 2019. For your information, this was the year our president came on board.
訳)利益は2019年から回復傾向にあります。ちなみに、この年は社長が就任された年になります。
Bさん
Oh, really? I’ve heard of it for the first time.
訳)そうなんですか。それは初めて聞きました。

By the way

By the way

こちらは「ちなみに」と、やはり情報を追加する時にも使えます。注意すべきは、この表現が文頭に来たら話題を変える前ぶりになり、文末に来たら補足情報があることを知らせる意味になることです。どこにこの表現があるかを見逃さないようにしないと意味合いが違ってくるので注意しましょう。会話だと、どこからが文頭でどこから文末なのかわかりにくいこともあるので、そこは文脈を読むことになります。こちらも略称があり、「BTW」と書きます。

Aさん
My birthday is today, by the way.
訳)ちなみに私の誕生日は今日なんだけど。
Bさん
Today? Happy birthday Nancy!
訳)今日なの?ハッピーバースデー!

Incidentally

Incidentallyは冒頭でもご紹介したもので、「ちなみに」という訳の他に「ついでに、偶然にも、それに付随して」などと訳されることがあります。なんとなく堅苦しい表現だなと思った方、鋭いです!これはどちらかというと書き言葉として使われる傾向にあり、論文やビジネス書類などで目にします。ですから、英会話では日常英会話講座よりはビジネス英語講座で使われますね。

Aさん
Incidentally, this day is our company’s foundation anniversary.
訳)ちなみに、奇しくもこの日は創業記念日です。
Bさん
So, do you plan something?
訳)では、何か計画でもしているのですか?

Just for the record, …

Just for the record, …

「念のためにですが、…」という意味を持つ「Just for the record, …」は、ニュアンスによっては「はっきりさせておくと」という意味も持ちます。直訳してみると「記録のために」となりますが、会話ではそれを相手の記憶にしっかり残したいという意識が現れます。自分の立場を相手に知らせる時など、ビジネスの世界では時々使われます。

Aさん
Just for the record, I am the president.
訳)ちなみに言うと、私がその社長です。
Bさん
What!? Oh, I’m so sorry about that.
訳)え!?あの、大変失礼しました。

まとめ

補足として意味を付け加える表現、言語ともなれば同じような意味でも言い回しは複数あります。今回はビジネスシーンで使うフレーズが多かったですね。口語でも良いものと、それでは違和感があるもの、ビジネスシーンで使ったらダメなものなど、そのニュアンスや違いを理解しておきましょう。日常会話で十分という人と、ビジネス英会話を上達させたいという人で覚えたい単語が違ってきそうですね。ネイティブレベルを狙うのであれば、ぜひ全部覚えてみてください。