ビジネス英語でよく使う「実績」という英語。日本語でも、説明しようとするとなんだか小難しいですよね。今回はそんな「実績」を英語で表現する方法をご紹介していきます。名詞でも複数あるので、それぞれの意味の違いを知って正しい方法で使えるようにしておけば安心です。また、「~の実績がある」というような言い方もよくするので、それを英語で表現する方法も記載していますよ!
performance
意外や意外、実績という英語を表す一般的な英語はPerformanceです。日本語でもパフォーマンスという言葉がありますが、こちらは実績という意味というよりは、観客に見せるものという意味合いが強いですよね。ですから知っている単語だけれど、実績という意味に結びつかない英語になります。
Performanceはどのような実績にも使える汎用性がある便利な単語で、仕事の実績、学校の成績、会社の実績などなど、多くの場面で活躍します。文章にする時には、名詞は熟語の中に組み込まれて使うことも多いのでセットで覚えるのが得策ですよ!
Our boss improved its financial performance dramatically.
訳)私たちの上司は会社の財務実績を大幅に改善しました。
I wish each employee’s performance in this company will improve.
訳)この会社の従業員ひとりひとりの実績が良くなることを願っています。
ちなみに、Performanceを使えば、以下のような「○○実績」という言葉が言えるようになります。以下にまとめたので、使う頻度が高いものから準備暗記していきましょう。
- 営業実績:business performance
- 販売実績:sales business performance
- 業務実績:job performance-based pay system
- 財務実績:financial performance
- 企業実績:corporate performance
- 取引実績:trading performance
- 研究実績:research performance
- 実績表:performance table
- 前年の実績:the performance of the previous year
- 過去の実績:the past performance
result
ResultもPerformanceのように使える実績という意味を持つ単語です。Resultというと、おそらく皆さんはその和訳を「結果」と思い浮かべたのではありませんか?しかし結果とは実績ともともと似た意味ですし、言い換えで問題なく使えます。
実績を積みあがていく時には複数形も使われるので、最初は違和感があるかもしれませんが数えられる名詞として理解しておきましょう。
Resultを実績として使うなら、「実績を得る」や「実績を積み上げる」という意味で使う動詞はearnやget、produceとなります。
It’s important to earn some results to get credit.
訳)信用を得るためには実績を積み重ねることが大切だ。
I got some results as an engineer, so I’m going to go abroad to study more.
訳)エンジニアとして実績を得たので、海外に行ってもっと勉強しようかと思っているんだ。
achievement
実績を意味する単語は他にもAchievementというものがあります。こちらは今までに紹介した単語と比べると、より素晴らしい実績であることを強調しているようなニュアンスです。日本語では「功績」と言い換えることもできますね。
This is the greatest achievement as a English teacher!
訳)これは英語教師として最高の実績です!
Aacademic achievements is very important in this country.
訳)学歴はこの国でとても重視されます。
accomplishment
ちょっと長い単語ですが、Accomplishmentも実績という意味で使うことができます。どちらかというと「業績」という意味合いが強いですが、Achievementと似た意味で使われます。努力して勝ち取った実績を表したい時にも使えます。
Getting 10000 dollars in a month is his greatest accomplishment.
訳)一ヶ月で一万ドルを稼いだのは彼の偉大な実績ですよ。
「~の実績がある」と言いたい時に使える英語表現
「~の実績がある」は日本語でよく使うフレーズですが、これを英語にするにはどうしたらいいのでしょうか。簡単に使えるものに、文法が持つ意味を利用するものと、熟語を使うものの2つがあるのでご紹介しましょう。
現在完了形を使う方法
中学時代に習った文法レベルで言えるのが、現在完了の「have」を使った言い方です。
現在完了形を使うことで、何かを成し遂げたことを表せます。特別な単語を新たに追加することなく、文法が持つ意味で実績があることを示す方法ですね。実績は良いことを表すものですから、それが成功したことを表すSucceessfullyを同時に使うとより良い意味になります。
He has successfully introduced the latest system.
訳)彼には最新のシステムの導入実績がある。
have the experience of~で表す
have the experience of~という熟語をひとつ覚えておけば、実績があることを簡単に示せます。Experienceは「経験」という意味ですが、実績は経験して得るものですからそう違いがある単語とは言えません。何かをした経験があるということは、その実績を持っているということです。
He has had the experience of reading all these books.
訳)彼には、これらの書籍すべてを読んだ実績がある
I know I should get some experiences first before I start new things.
訳)新しいことを始める前には、まず実績を作った方が良いことはわかってるの。
例えば海外の会社へ転職する時や異動する時、自分の実績を自分で言わなければいけない時なんかにはこれらの表現が役立ってくれるでしょう。
まとめ
実績という英語はいくつかありましたが、基本的には一番汎用性が広く、どんなシチュエーションでも違和感なく使える単語から覚えていくのが得策です。そしてその使い方がわかってきたら、もっと別のニュアンスを含むものを覚えていきましょう。使い方が馴染むまでには時間がかかりますが、AchievementやAccomplishment、Performanceなど、すべてを使い分けられる時がきたら、それはネイティブらしくなってきたということです。今回は主にビジネスで使う単語だったので難しかったかもしれませんが、徐々に頭に馴染ませていきましょう!