「お客さまからのフィードバックを基にして資料を作ってみよう。」

「チームのフィードバックから、社員ひとりひとりの不満と期待を考えてみようか。」

以上のように、特にビジネスシーンにおいて「フィードバック」という言葉はよく使われますよね。

フィードバックは会社全体の業績や、製品の満足度、社員の成長やチームの士気に至るまで多方面で重宝されます。

この記事では、そんなフィードバックについてわかりやすく解説します。

フィードバックとは?ビジネスシーンでどう使われる?

フィードバックとは?ビジネスシーンでどう使われる?

フィードバックとは一般的に、ビジネスシーンでの仕事内容や成果に関わる情報を共有して、意見を交換することを指して言います。

例えば、会社の各部署で、営業活動や事務処理の効率化に対して、数値化してその結果を可視化(見える化)し、評価やアドバイスを社内全体やマネージャー間で共有する…といった流れも「フィードバック」に含まれます。

フィードバックは、社員個人の職業的な成長や、組織の発展のために大切にされている要素であり、社内や部署内のコミュニケーション効果を向上させるのに役立つと考えられ、ビジネスシーンにおいて重要視されています。

特にビジネスシーンでは、フィードバックは以下のようにさまざまな形で活用されています。

パフォーマンス評価

フィードバックは、社員の業績や成果を評価する際に使われます。

定期的に社員やチームの仕事ぶりをレビュー(評価)したり、定期的に行われる社員と上司の間での対話や評価(フィードバックセッション)を通じて、社員やチームの強みや改善の余地を可視化(見える化)して、成長を促します。

パフォーマンスのフィードバックは、例えば以下のような要素に分けられて行われます。

目標設定

従業員と上司が協力して、期間ごとに達成すべき具体的な目標や成果物を設定します。

対話と評価

定期的に行われる従業員と上司の間での対話や評価を行います。(「フィードバックセッション」とも呼ばれます。)

社員やチームの強みや成果、改善の余地などについてフィードバックが行われます。

評価と報酬

従業員の業績や成果を総合して評価し、報酬や昇進などの結果を決定します。

プロジェクト管理

プロジェクトの進行状況や品質を評価する時にも、フィードバックが活用されます。

チームメンバーやビジネスパートナーからのフィードバックを集めて、プロジェクトの改善や課題の解決に役立てます。

プロジェクト管理のフィードバックは、例えば以下のような要素に分けられて行われます。

進捗報告

プロジェクトチームは、定期的に進捗を報告して、目標の達成状況や課題について報告します。

振り返り会議

プロジェクトが完了した後には、振り返り会議が行われ、プロジェクトが成功した要因や課題、改善点についてフィードバックを収集します。

顧客満足度調査

顧客からのフィードバックを収集し、製品やサービスの品質や顧客満足度を評価します。

顧客のニーズや要求を理解し、製品やサービスの改善に反映させることが大切にされています。

顧客満足度のフィードバックは、例えば以下のような要素に分けて行われます。

アンケート調査

顧客にアンケートフォームを送り、製品やサービスに関する意見や評価を収集します。

フィードバックフォーム

ウェブサイトやアプリで提供されるフィードバックフォームを通じて、顧客からの意見や要望を収集します。

顧客サポート

顧客サポートの対応や問題解決の過程で、顧客からのフィードバックを集めます。

リーダーシップ開発

リーダーシップ開発プログラムでは、上司や同僚からのフィードバックを通じて、リーダーシップスキルの強化や改善を促します。

リーダー職は、フィードバックを受け入れ、成長の機会として活用することが大切にされています。

リーダーシップ開発では、例えば以下のような要素に分けてフィードバックが行われます。

自己評価

リーダー職は自己評価を行い、自己の強みや成長の機会を特定して、さらなる成長を狙います。

多方面フィードバック

リーダーが上司、部下、同僚、顧客などからのフィードバックを収集し、自己評価と照らし合わせます。

自己評価だけでは見えてこない部分を、多方面から補ってもらうことから「多方面フィードバック」と言われるわけですね。

コーチング

リーダー職は、コーチやメンターからフィードバックを受け取り、リーダーシップスキルの向上や成長を目指します。

フィードバック 言い換え

フィードバック 言い換え

「フィードバック」という言葉は、以下のように言い換えられることもあります。

反応

フィードバックは周りからの「反応」を頼りに自己改善を図りますから、「反応を得る=フィードバックを得る」という関係性で「フィードバック」を「反応」と言い換えることがあります。

意見

フィードバックは周りの「意見」を参考に自己改善を図ることがあります。

なので「意見をもらう=フィードバックをもらう」の関係性が成り立つので、「フィードバック」を「意見」と言い換えられるわけですね。

評価

フィードバックは、周りからの評価を分析して自己改善に結びつけます。

ですので「評価を得る=フィードバックを得る」の関係性から、「フィードバック」を「評価」と言い換えることができます。

アドバイス

上述した「意見」と似た言葉で、「アドバイス」を得ることも、「フィードバック」を言い換えとして成り立ちます。

「意見」が「良いことも悪いことも含んだ」という点で広い意味合いで使われますが、「アドバイス」は「そのままでも役に立つもの」という意味合いで使われる言葉です。

「アドバイスを得る=フィードバックを得る」の関係が成り立ちますから、「フィードバック」を「アドバイス」と言い換えられるわけですね。

コメント

広い意味合いにはなりますが、「コメント」も「フィードバック」の言い換え表現として使われます。

上述した意見や評価、反応やアドバイスも、広い意味では「コメント」と言い換えることが出来るので、「フィードバック」を「コメント」と言い換えられます。

フィードバックを英語で言うと?

カタカナの「フィードバック」の元になっている言葉は英語の”feedback”です。

イギリスのケンブリッジ大学が公開しているオンライン英英辞典の「ケンブリッジ辞書」によると、”feedback”は次のような意味だと書かれています。

information or statements of opinion about something, such as a new product, that can tell you if it is successful or liked:

出典:ケンブリッジ辞書

日本語に訳すと、「新製品などについての、成功しているか、好かれているかどうかの意見や表明、情報」(筆者訳)となります。

前項の「フィードバックとは?ビジネスシーンでどう使われる?」でお伝えしたニュアンスと同じですね。

英語での”feedback”の使われ方も、上述したカタカナの「フィードバック」と似た使われ方なので、以下の例文を参考に英語でも使ってみてください。

【例文】

  • We rely on customer feedback to improve our services.
    顧客のフィードバックに基づいて、サービスを改善しています。
  • I appreciate your feedback on the new project proposal.
    新しいプロジェクト提案に対するフィードバックを頂き、ありがとうございます。
  • We encourage employees to give honest feedback during meetings.
    私たちは会議中に、社員に率直なフィードバックを提供するよう推奨しています。

まとめ

この記事では、「フィードバック」の意味についてわかりやすく解説し、また英語で”feedback”がどう使われるかもお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、「フィードバック」がビジネスシーンでどのように使われるかを十分に理解して、また英語でも”feedback”を適切に使えるようになっているでしょう。

この記事でお伝えしたことが、あなたのスキルをより豊かに貢献できれば幸いです。