人やモノがあることを表現する言葉に、「存在」「存在する」といった表現を使うでしょう。
「存在」という言葉は、人やモノなどが、概念的にあると考えられている場合に使われるのがポイントです。
そのため、目で見て確認できるものはもちろん、幽霊や神といった目では確認できないものの、あると考えられている人・モノに対しても使う言葉なのです。
では英語で「存在」は何と表現するのでしょうか。
意外にパっと思い浮かばないかもしれませんね。
そこで今回は、「存在」の英語表現について解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
「存在」「存在する」の英語表現
「存在」という言葉を英語で表現する場合、いくつか選択肢があります。
名詞で「存在」を表現するのか、動詞で「存在する」と言うのかによっても選ぶべき単語が変わるので、一つ一つ確認していきましょう。
existence
existenceは名詞で「存在」「実在」「現存」などの意味があります。
・proof of God’s existence:神が存在する証明
・proof of existence:存在する証明(根拠)
・a lonely existence:孤独な存在
・reasons for existence:存在理由
わたしは地味な存在です。
わたしは幽霊の存在に気が付いた。
あなたは宇宙人を信じますか?
はい。わたしは宇宙人が存在すると信じています。
presence
名詞で「存在」を表現する際、existence のほかにpresenceという英単語が使われるケースもあります。
presenceは名詞で「存在」「あること」「出席」などの意味があります。
presenceは不可算名詞のため、複数形になることはありません。
わたしはあなたの存在に気が付く。
その歌手の存在がわたしに勇気をくれました。
exist
「存在する」はexistという動詞を使って表現できます。
existは先ほど紹介した名詞のexistenceが動詞になったものです。
形容詞ではexistentという英単語もあり、「現存する」「既成の」といった意味になりますよ。
幽霊は本当に存在すると思いますか?
幽霊は存在すると思います。
there is/are
「存在する」は言い換えると「~がある」「~がいる」と同じ意味でしょう。
そのため、シンプルに「there is」、「there are」を使っても表現できますよ。
わたしのクラスにはアメリカ人がいます。
世界にはさまざまな異なる人種がいます。
raceは「人種」という意味があります。
「存在」に関連する英語表現
「存在」「存在する」はいくつかの英語表現があるのがわかりましたね。
ただ、「存在」といっても、「存在感」「存在意義」などさまざまな関連表現があるでしょう。
ここでは、「存在」という言葉が使われている派生語の英語表現を紹介していきます。
存在感がある
たくさんの人の中にいても目立っていたり、みんなの注目を集めたりするような人のことを「存在感がある」と言うでしょう。
英語で「存在感」は「have a presence」を使って表現できます。
presence は「存在」の意味を持つ名詞というのは先ほど紹介しましたね。
そのため、「have:持つ」と一緒に使うと、「存在を持つ」→「存在感がある」という意味合いになるのです。
また、「have a 〇〇 presence」という形にして、〇〇の部分に単語を入れると、いろいろな存在感を表現できます。
・have a strong presence:強い存在感がある
・have a worldwide presence:世界的な存在感がある
・have an international presence:国際的な存在感がある
彼は学校で大きな存在感があった。
その会社は国際的な存在感がある。
大切な存在
家族や恋人、ペットなど……自分にとって欠かせない、心の支えとなっている人・モノのことを「大切な存在」と言うでしょう。
英語では「important to me」=「自分にとって大切」というフレーズを使うと、同様のニュアンスを表現できます。
わたしの猫は、自分にとってとても大切(な存在)です。
わたしの家族は、自分にとってとても大切(な存在)です。
存在意義
世の中に存在することの価値や必要性を表す際、「存在意義」という言葉を使いますよね。
英語では、「存在意義」を言い表す英単語がありませんが、同様のニュアンスを表現することは可能です。
たとえば、先ほど紹介した「存在」という意味の名詞を使って、「the meaning of existence」とすると、「存在意義」と同じ意味になります。
meaningは「意味」「意義」「わけ」などの意味があります。
わたしの存在意義は何ですか?
雲の上の存在
遠くて手の届かない場所にいる人という意味を表現する言葉に「雲の上の存在」がありますよね。
英語では「out of one’s league」というフレーズを使って表現すると良いでしょう。
「out of one’s league」は「手の届かない存在」という意味です。
「out of one’s league」は「out of:~の外側」「league:連盟・リーグ・グループ」からなり、「範囲の外側」→「手の届かいない」→「雲の上の存在」というニュアンスを表現できます。
彼女は手の届かない存在です。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「存在」に関する英語表現を紹介しました。
一口に「存在」「存在する」といっても、いくつか単語があるのがわかりましたよね。
また、シンプルな表現ですが「there is」、「there are」を使っても「存在する」というのを表現できます。
今回は「存在」に関連して「存在意義:the meaning of existence」や「雲の上の存在:out of one’s league」などの英語表現も解説したので、ぜひ会話で活用してみてくださいね。