プロサッカー選手・林彰洋選手のインタビュー記事です。

目次

<サッカーについて>

Q|サッカーを始めた時期ときっかけは何ですか?

Jリーグの始まったタイミングが、僕がサッカーを始めるきっかけになりました。

それ以前に特別サッカーに興味があったわけじゃなく、Jリーグが始まったことでテレビを見ていても何をしていても「Jリーグ」というものが僕の目に写るようになって。自然とサッカー選手が格好いいと思わされるようになりました。

Q|年齢でいうといくつくらいの頃の話ですか?

実際にサッカーを始めたのは4歳、5歳くらいでした。

そのきっかけも友達の「サッカーチームがあるけどやってみようよ」という誘いを受けて、「行く行く」みたいな軽い気持ちがはじまりでした。

Q|サッカーをやっていて良かったことは何ですか?

やっぱり多くの人に感動を与えられるシチュエーションを僕らが作ることができるというのはサッカーをやっていての喜びです。

海外でもプレーしましたけど、海外の人とサッカーを通じて繋がれるというのは、人と人の接点の中でもオリジナリティがあるスペシャルなことです。

Q|サッカーを辞めたいと思った時はありますか?それはどんな時ですか?

1回どころじゃなく、結構なタイミングで思ったことがあります。

例えば、自分の実力が全然足りてないと感じたり、ミスの連発や公式戦で敗北したりなど、ことあるごとに自分の不甲斐なさを感じた時にこれが限界なのかなって頭に過ることがありました。

Q|モチベーションを維持するためにやっていることはありますか?

負けず嫌いなので一瞬、諦めといったような気持ちになったとしても、「結局こんなところで逃げるのか?」と思ってしまう自分がいます。

なら、辞めるくらいなら改善してやろうと。そういう気持ちを持った上で日頃生活をしているので、それが僕の真髄になっているのだと思います。

Q|海外サッカーに対してどう思いますか?

中田英寿さんが海外に挑戦したことで、海外のサッカーを注目して観るようになりました。

アレッサンドロ・デル・ピエロというイタリアの選手の華麗なプレーや、キーパーが分かっていても取れないシュートを簡単に決めているけれど、簡単にやっているようでできないもの。

そうしたプレーを見ていたことで、自然と海外のサッカーへの興味が沸いてきたのかなと思います。

Q|海外に出るために林選手がしたことは?

海外に出るためにいろんなことがありましたけど、先ずきっかけが無かった。

海外に行こうという気持ちはもちろん持っていましたし、常日頃、挑戦したいなという気持ちは持っていたけれど、実際に海外に行くためには、そこに対するコネクションやきっかけづくりが必要だったので、先ずはそういう繋がりを探しました。

Q|日本でも活躍することができるなか、なぜ海外を目指そうと思ったのですか?

僕に関していえば海外に行きたかったのでスタートの段階での意欲は違うかもしれないんですけど、海外に行って感じたのは「日本に居て知らないことばかりだったな」と。

21歳の時に海外に行ったのですが、それまでの21年間サッカーをやってきて日本のサッカーの仕組みや文化を知った中で、「海外はこんな感じだろう」とイメージしていたんです。

ただ、実際に行ってみると海外の生活や選手の性格、文化そういうもの全て何も知らなかったことを、井の中の蛙だったことを感じました。

それはサッカーだけじゃなくて人との付き合いのなかでも感じたことです。

僕がサッカーをやっていたから海外の良さを感じてほしいのではなく、1人の人間として日本では感じられない部分を海外では感じられると思うんです。だからこそ海外に行くことを積極的に考えてもらっても悪くないと思う。僕は友達と海外に行くことについて議論することがあるんですが、そこの部分がクリアになれば、日本人はサッカーにおいてもよりグローバルになって、海外の人にも認められるようになると思う。

海外の方は、今はまだ日本は閉鎖的というイメージを思っている部分があるようです。島国っていうところもそうだし、日本人でまとまっているという感覚があると思うので。自らが牙城を崩すじゃないけれど、そういう意識を持ったなかで色々な人と関われると良いなと思います。

Q|日本人のゴールキーパーは海外に通用しないと言われることも多い。それは、ポジションならではの壁があるからでしょうか?

僕が海外に行って感じたのは、マイナーな国の海外の選手が上手いと有名になって日本に来ても、サッカーをあまり知らない人や客観視した人からすると、その選手に対して「サッカーやっていたの?」「どこの国の人」と感じてしまう。

実際は良い選手だったり、活躍できる選手だったのかもしれないですけど、そういう選手が第一印象で活躍を妨げられることが少なからずあるのですね。

同じように、サッカーの本場であるヨーロッパでは、日本人に対して「サッカーやっているの?」という認識がある人も少なからずいるんですよね。1個のポジションを任せられる人なのかシビアに考えるので、ヨーロッパのなかでも素晴らしいゴールキーパーがたくさんいるなかで、それに代わってでも日本人のゴールキーパーを使いたいと思わせるような、明らかな違いを出さなきゃいけない。

1個のポジションを争う上でそこの意見を勝ち取って、位置を勝ち取っていかなきゃいけないのが海外の難しさなのかなと僕は感じました。

Q|海外に出て活躍するにはどうすればいいと思いますか?

海外に出るためにはもちろんサッカーの技術やサッカーに対する想いも必要だと思うのですけれど、サッカーだけできれば成功するかというとなかなかそうじゃない。

日本で「絶対この選手は成功するよ!」って言われた人が失敗したり、逆にJリーグでなかなか成果を出せなかったけれど、海外に行ったら高く評価されたり。

見る視点が違うというのもそうですが、海外で必要になるのが間違いなく言葉の部分だと思うんですよね。僕自身ゴールキーパーというポジションをやっていますが、1つのポジションを他の選手と争うことになるわけです。

そして、海外の選手の感覚というか価値観では、「ゴールキーパーをアジアの選手に任せられない」と思われているなかでスタートしている部分は少なからずあると思うんですよね。その中で言葉もしゃべれない、コミュニケーションも取れない、それでいて試合の成り行きも分かっていないとなると使わない方向に持って行かざるを得ない。

本当に海外でチャレンジしたいのであれば、言葉の準備は必要不可欠。僕は実際に行ったことでその必要性を強く感じさせられたので、僕の言葉からその必要性を感じ取ってもらえたらと思います。

<英語について>

Q|英語は得意ですか?

もともと僕は英語が得意ではないですし、受け入れるのに奥手だったんです。

英語というものは外国人と喋るためには必要なことだという理解はあったんですけど、実際、中学生の時に英語の授業を率先的にやっていたかというとやれていなくて……。

「必要ないだろう、覚えられるだろう」という感覚があったんです。

その後、本格的に海外を見据えて考え始めた時に、なんてもったいないことをしたんだって気づきました。

今でも思いますけど、英語ができることは、今まで繋がることのできなかった人脈と繋がれたり、ちょっとしたコミュ二ケーションが取れることで、相手の価値観を尊重することができるといった可能性を感じます。

数え切れないほどのプラスの要素が多すぎて説明が難しいくらいなんですが、英語というものを僕がより学びたいと思うのは、より多くの人と関わりたいし、深みを持った会話がしたいと思うようになったから。

英語というのは本当に大事だなと感じさせられています。

Q|林選手のオリジナル英語学習法などありますか?

外国人の方が日本にいらっしゃる機会があるので、そういう時に間違ってもいいから、勇気を持ってまず会話に挑むことが一番だと思っています。

あとは、言葉の意味が分からないのに、適当に相槌をうって会話をなんとなく流すのはやめた方がいいかなと。やっぱり外国人の方は見知らぬ国に来て分からないことも多い中で、「ここに行きたいけど、どうしたらいいんですか?」って質問されても、英語が分からないことによってスルーしてしまう日本人って多いと思うんですよね。

そこで、分からないけれど説明しようと思う意思があるかどうかで、外国人の方の捉え方や受け取り方も全然違いますし、喋れる様になってくると、「日本はなんていい国なんだ」と思ってくれる外国人も多くなるだろうと思います。

日本人の考えのなかに、外国人は日本に来たんだから日本語を覚えろよという感覚が強いんですよね。一理あると思うし、外国人の方にも日本語の良さを感じて欲しいというのは分かるんですけど、日本は島国というところもあるので、少し視野を広げて、井の中の蛙にならず、いろんな人と交流できるようなスキルを身につけるべきなんじゃないかと思います。

Q|Kimini英会話のオンラインレッスンはいかがですか?

オンライン英会話はKimini英会話以外もやっていたことがあるのですが、Kimini英会話のいいところを先にあげると、会話の中で今回会話した内容が次に重ねられていくというのがいいところであって、僕が前回やっていた感じだと30分の会話の中で次の30分しようとするとまた振り出しに戻って会話が始まりますだと、自分の技量が上がっている感じがない。前回のミスした部分だったりとかこれなんだっけと思っていた部分がまた振り出しに戻っていると。

Kimini英会話に関してはそこの部分が明確にテキストに表示されたりするので、教えてくれるのもそうですし、自分も感じやすい。その部分がいいなと感じさせられましたし、ちょっとずつのステップアップ、英語のグンッというのはなかなか無いので、ちょっとずつのステップアップが手にとって感じれる様だと、英語を喋れるという楽しさをとるより感じて行けるのではと思います。

Q|スマホでレッスンが受けられることにどう思われますか?

手軽に受けられるのはいいと思いましたし、今までのオンラインのイメージはかしこまった状態でスペースを空けて、自分1人の空間になってマンツーマンでやるというイメージが強かった。

その時間が取れない人からするとスマホで英会話できるというのは手軽だし、実力も上げていけるので興味深いなと思っています。

Q|気軽にできる以外にスマホのいい部分ありますか?

手軽さがまず1番にくると僕は思うんですけど、その手軽さによって、英語に触れる機会がより増えることが大事だと感じます。

テーブルでスペースを開けないと英語に関わることができないというシチュエーションだと、英語に触れる機会が少なくなります。

スマホでできる「Kimini英会話」なら、町のどこでも気軽にできるというシチュエーションにあれば、英語のことを気にしながら歩くことが常にできるし、英語って忘れて覚えて、忘れて覚えてを繰り返して覚えていくと思うので、そのサイクルが多くなるのはより良いことなのかなと思います。

Q|シチュエーションを選ばないのが魅力になっているということでしょうか?

今スマホを持っていない人の方が少ない中で、英会話教室がスマホと連動しているのは、英語が上達するという部分では今後必要不可欠になるのではと思います。

<サッカー、英語限らずの質問>

Q|サッカーや英語に関わらず目標はありますか?それはどんな目標ですか?

僕はサッカーを引退した時のことを考えることがあるんですけど、小さい頃から今の年までサッカーをずっとやってきて、逆に言えばこのままサッカー1本でやってきたといっても過言ではありません。今の自分というものを大事にしたいなとは思っているんだけど、ただサッカーしか知らない自分がいることを自分でも感じています。

セカンドキャリアというところでは、またサッカーと関わりながらなのかもしれないし、サッカーとは全く別分野をやるかもしれないんですけど、自分でビジネスを始めてみたいなと思ってはいます。

僕は海外志向が強いということもそうですし、海外に目を向けている部分が強いです。実は、英会話力を向上したい理由はそこにも一理あって、海外に目を向けた時に自分がダイレクトに交渉できる、対話ができる状況はどうしても作っておきたいと考えています。

今だと会話はできても専門用語や詳細を言いたいのに何と言ったらいいのは分からないというのは話していても感じるので。今後、ビジネスやサッカーでも英語というものが僕の周りには必ず出てくるので、より英語力を深めていきたいなと思います。

Q|好きな言葉を1つあげるとすると何でしょうか?

好きな言葉は「友」です。僕の人生のなかでのターニングポイントになったことでもあるんですが、海外に行く中で色々なことがあったなかで、本当に友に救われました。

それは日本人や身近な人だけじゃなく、一瞬関わった人もそう。本当に友に救われて今の自分があると認識しているので、考えた時に自然と浮かんでくる言葉です。

Q|さまざまな夢を持つ子供達に向けて何かメッセージをお願いします。

僕が1番思うのは「目標」や「夢」を持ってほしいということです。

サッカー選手になりたいのなら、どういうサッカー選手になりたいのかというのを明確にする必要がある。

例えば、一流のサッカー選手になりたいなら、今だったら海外の国に出ないといけない。そうすると、海外に出る上で何が必要なのかという考えになってくるので、夢を見つけたうえで夢に対して逆算した考えを持ってやると、おのずと言語やサッカーのスキル、人への振る舞い、自分の言動や行動を考えると思う。

まずは「夢」を見つけてほしいなと思います。