英語学習に取り組んでいると、「音読は大切」「毎日続けると力がつく」といった話を耳にすることがあります。
私自身も、長女が小3後半でオンライン英会話を始めた頃、音読はやっただけ効果があると信じ、できるだけたくさん読ませようとしていました。
しかし、そのやり方はわが家には合わなかったようで、思うようには続きませんでした。
一方で、「毎日必ず英文を一つ読む」という小さな習慣に変えたところ、子どもたちの様子が少しずつ変わり始めました。
今振り返ると、英語力の伸びにつながったのは、たくさん読むことではなく、毎日続けられる形を作ることだったように思います。
今回は、わが家の経験をもとに、英語の音読で伸びる子のやり方についてお伝えします。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 音読は量より継続が重要で、「1日1文だけでもOK」というルールに変えたことで、子どもが自分から取り組むようになった。
- 短時間でも毎日続けることで、英文をなめらかに読める力や英語への抵抗感の軽減につながった。
- 無理なく続けられる環境づくりが、オンライン英会話での発話への自信や英語力向上の土台になった。
音読は量が大事だと思っていた

当時の私は、音読はたくさんやるほど効果があると思っていました。
発音やリスニング、英語の語順に慣れるためにも、できるだけたくさん音読し、毎日決まった量を読むことが大切だと考えていたのです。
たとえば、「1日2ページ読もう」といった目標を決めて取り組んでいました。
ところが、実際の生活の中で続けるとなると、思っていたほど簡単ではありませんでした。
学校から帰宅し、宿題を済ませ、習い事へ行く日もあります。
長女は学童に通っていませんでしたが、学年が上がるにつれて下校時間は遅くなりました。
友達と楽しくおしゃべりをしながら帰る時間も、子どもにとっては大切な時間です。
そんな毎日の中で、決まった量の音読を続けることは、思っていた以上に負担だったようでした。
最初の数日は頑張れても、
「今日は疲れた」
「あとでやる」
と言う日が少しずつ増えていきました。
音読を始めても途中で集中力が切れ、読むこと自体を面倒に感じることもあったようです。
そして実は、しんどかったのは娘だけではありません。
私は毎日声をかけながら、
「これをいつまで続けられるんだろう」
「親子で頑張り続けるのは結構大変だな」
と感じていました。
今振り返ると、娘たちが嫌がっていたのは音読そのものではなく、帰宅後の生活の中に無理やり詰め込まれた学習量だったのだと思います。
私自身も、その様子を見ながら、音読を続けさせることばかりに意識が向いていたのかもしれません。
毎日「英文1つ」に変えてみた

そんなとき、思い切って目標を変えることにしました。
決まった量を読むのではなく、
「1文だけでもOK」
「このセリフだけでもOK」
というルールにしたのです。
正直なところ、最初は不安もありました。
「あまりにも短すぎるのではないか」
「もっと量をこなさないと力はつかないのではないか」
そんな気持ちもありました。
それでも、量をこなすことに親子とも少し疲れていたため、まずは続けられる形を優先することにしたのです。
すると、娘の反応が大きく変わりました。
「1文だけなら今読んじゃうね」
「これだけ読めば終わりだよね」
というように、取り組むまでのハードルがぐっと下がったのです。
以前は促してもなかなか始まらなかった音読を、自分から進める日も出てきました。
そして面白かったのは、「1文だけでいいよ」と伝えているのに、そのまま続きを読み始めることがあったことです。
親としては、
「今日はここまででいいよ」
と声をかけることもありました。
すると今度は、
「あと少しだけ読む」
「このページまで読みたい」
という反応が返ってくることもありました。
以前は「読まなければいけないもの」だった音読が、「もう少し読んでみたいもの」に変わり始めていたのです。
もちろん毎回そうなるわけではありません。
本当に1文で終わる日もありました。
それでも、「ここまで読まなければならない」というプレッシャーがなくなったことで、音読へのストレスは大きく減りました。
英語力が伸びるきっかけになったのは音読量を増やしたことではなく、気軽に読み始められる環境を作ったことだったように思います。
音読が続くようになった理由

音読を思い切って短くしてから、私はあることに気づきました。
わが家では「毎日○分」と決めていたわけではありません。実際には、「1文だけでもOK」という日も多く、時間にすると10秒ほどで終わることもありました。長く読む日でも、3分ほどあれば十分でした。
それでも続けているうちに感じたのは、子どもの英語力を支えていたのは「たくさんやった日」ではなく、「少しでも続けた日」の積み重ねだったということです。
以前の私は、
「今日はたくさん読めた」
「今日はしっかり取り組めた」
ということに目を向けていました。
しかし実際には、一度にたくさん頑張るよりも、毎日少しでも英語に触れるほうが、結果的に英語との接点は増えていったように感じています。
英語学習は、一度に大きく伸びるものではありません。
特に小学生の場合は、毎日の小さな積み重ねが後から大きな力になるように感じています。
わが家でも、短時間の音読を続けるようになってから、英語が少しずつ特別な勉強ではなく、日常の一部になっていきました。
娘たちに見られた変化
音読の時間を短くしたことで、すぐに英語力が大きく伸びたわけではありません。
それでも、無理なく続けられるようになってからは、娘たちの英語との向き合い方に少しずつ変化が見られるようになりました。
中でも印象的だったのは、英文を読む様子や、オンライン英会話での反応が変わっていったことです。
英文をなめらかに読めるようになった
最初に感じた変化は、英文を読む様子です。
長女は以前、単語を一つひとつ確認しながら読んでおり、途中で止まってしまうことも少なくありませんでした。
もちろん今でも難しい単語でつまずくことはあります。
それでも、何度も音読した表現については以前よりスムーズに読めるようになりました。
特に変わったと感じるのは、一語一語を追いながら読むのではなく、フレーズのまとまりで読める場面が増えたことです。
英文全体の流れを意識しながら読めるようになり、聞いていても以前よりなめらかになったように感じています。
次女はまだ難しい英文を読めるレベルではありませんが、繰り返し音読した表現については自然に口から出ることがありました。
短時間でも毎日続けることの積み重ねを感じた瞬間でした。
間違いを気にせず読めるようになった
もうひとつ感じたのは、音読に対する気持ちの変化です。
以前は読み間違いや発音の間違いがあると、そのたびに止まってしまうことがありました。
量をこなすことよりも続けることを優先するようになってからは、多少の間違いは気にせず最後まで読むことを大切にするようになりました。
すると、子どもたちも以前より気軽に声を出せるようになったのです。
完璧に読もうとして黙り込んでしまうより、まずは最後まで読んでみる。その積み重ねが、英語への苦手意識を減らしてくれたように感じています。
音読は発音練習でもありますが、それ以上に「英語を声に出すことに慣れる時間」でもあります。
以前は間違えないことに意識が向いていましたが、今は「まず読んでみよう」と思えるようになりました。
オンライン英会話での声が変わった
音読を続けるうちに、オンライン英会話での様子にも変化が見られました。
以前は先生から質問されると、答えが浮かぶまで長く考え込んでしまうことがありました。
ところが、音読を続けるうちに、その沈黙の時間が少しずつ減っていったのです。
今でも分からないことはありますが、以前のように固まるのではなく、知っている単語やフレーズでまずは返そうとする場面が増えました。
音読で繰り返し声に出していた表現が、「英語を話すこと」への心理的なハードルを下げてくれたのかもしれません。
そして、その変化は声にも表れていました。
返答するまでの時間が短くなり、声にも迷いが少なくなったように感じています。
レッスンを見守っていると、以前よりも声にハリがあり、自信を持って話している様子が伝わってくることも増えました。
音読は発音やスピーキングの練習として注目されることが多いですが、わが家では英語を声に出すことへの自信にもつながっていたように思います。
まとめ|英語の音読は毎日3分からでも十分
英語の音読というと、
「毎日たくさん読まなければ意味がない」
「長くやったほうが効果がある」
と思いがちです。
私自身も以前はそう考えていました。
しかし、わが家で続いたのは長時間の音読ではなく、「1文だけでも読む」という小さな習慣でした。
その過程で実感したのは、「どれだけ頑張るか」よりも、「明日も続けられるか」のほうが大切だということです。
もし音読が続かないと感じているなら、時間を増やすのではなく、思い切って減らしてみるのもひとつの方法かもしれません。
短い日は数十秒、長くても3分ほど。それでも、毎日続けたことが少しずつ力になっていきました。まずは毎日3分からでも十分です。
子どもが無理なく続けられる形を見つけながら、少しずつ英語との距離を縮めていけるとよいですね。
