海外取引では、請求書(Invoice)を受け取った後に送金を行い、その内容を取引先へ通知するケースがよくあります。その際に使用されるのが Remittance Advice(送金通知書) です。
Remittance Adviceは「いつ」「どの請求書に対して」「いくら支払ったのか」を相手に知らせるための文書です。支払先では入金確認や売掛金消込(Accounts Receivable Reconciliation)の作業に利用されるため、経理実務では重要な役割を果たします。
この記事では、Remittance Adviceの基本構成、実務で使えるテンプレート、送金通知で頻繁に使われる英語表現を紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 請求書番号・送金日・送金額を明確に記載することが、Remittance Adviceの基本です。
- 複数請求書をまとめて支払う場合は表形式で明細を示すと、相手側の経理処理がスムーズになります。
- 国際送金ではSWIFTコードや送金銀行名など、補足情報の記載も重要になります。
Remittance Adviceの書き方

送金通知書では、支払先が入金内容を正確に確認できるよう、請求書番号や送金日、送金額を明確に記載することが重要です。
Remittance Adviceは、請求書そのものではなく「支払いを行ったことを知らせる通知書」です。そのため、金額や送金方法だけでなく、どの請求書に対する支払いなのかを明確にする必要があります。
一般的な構成は、送金元・送金先情報、作成日、通知番号(Reference Number)、送金内容の明細、問い合わせ先で構成されます。
実務では、1件の請求書に対する支払いだけでなく、複数の請求書をまとめて支払うケースもあります。その場合は表形式で請求書番号ごとの金額を記載すると、相手側の経理担当者が処理しやすくなります。
また、国際送金の場合は、送金銀行名やSWIFTコード、送金日などを補足情報として記載することもあります。
実務で使えるテンプレート

以下は、実務でそのまま利用しやすい標準的なRemittance Adviceのサンプルです。
REMITTANCE ADVICE
ABC Corporation
1-2-3 Marunouchi, Chiyoda-ku
Tokyo 100-0005, Japan
Tel: +81-3-1234-5678
Email:
To:
Global Trading Inc.
500 Market Street
San Francisco, CA12345, USA
Date: June 15, 2026
Reference No.: RA-2026-0615
Subject: Payment Notification
Dear Accounts Receivable Team,
We are pleased to confirm that payment has been made for the following invoice(s).
| Invoice No. | Amount Paid | Invoice Date |
| INV-25031 | May 10, 2026 | USD 3,500 |
| INV-25045 | May 25, 2026 | USD 2,000 |
Total Amount Paid: USD 5,500
Payment Method: Bank Transfer
Payment Date: June 15, 2026
Please use this remittance advice for your payment reconciliation.
Should you have any questions regarding this payment, please feel free to contact us.
Sincerely,
送金通知書でよく使う英語表現

送金通知書では、送金完了の連絡だけでなく、支払条件や請求書との対応関係を明確に伝える表現がよく使われます。
送金完了を知らせる表現
送金通知で最もよく使われるのは、支払い完了を伝える表現です。
- Payment has been made by bank transfer.
(銀行振込にて支払いを行いました。)- We have remitted the payment today.
(本日送金いたしました。)- The payment was transferred to your designated bank account.
(ご指定の口座へ送金いたしました。)
designate=指示する、示す(Weblio)
請求書番号を示す表現
経理実務では、どの請求書への支払いなのかを明確にすることが重要です。
- This payment relates to Invoice No. INV-25031.
(本送金は請求書INV-25031に対する支払いです。)- Please find payment details for the invoices listed below.
(下記請求書の支払明細をご確認ください。)- The following invoices have been settled in full.
(下記請求書は全額支払い済みです。)
入金確認を依頼する表現
- Please confirm receipt of the payment.
(ご入金確認をお願いいたします。)- Kindly acknowledge receipt of the remittance.
(送金受領のご確認をお願いいたします。)- Please let us know if there are any discrepancies.
(相違がございましたらご連絡ください。)
discrepancy=矛盾、食い違い(Weblio)
一部支払いの場合の表現
海外取引では、一部のみ送金するケースもあります。
- This payment represents a partial settlement of the invoice.
(本送金は請求金額の一部支払いです。)- The remaining balance will be paid separately.
(残額は別途支払予定です。)
国際送金で使われる用語
国際取引では以下の用語も頻繁に登場します。
- Bank Transfer(銀行振込)
- Wire Transfer(海外電信送金)
- Beneficiary(受取人)
- Beneficiary Bank(受取銀行)
- Remitter(送金人)
- SWIFT Code(国際銀行識別コード)
- Payment Reference(支払参照番号)
- Settlement Date(決済日)
まとめ
Remittance Advice(送金通知書)は、送金内容を取引先へ正確に伝えるための重要な書類です。特に海外取引では、請求書と入金の照合に時間がかかることがあるため、送金通知書を事前に送ることで相手先の経理処理をスムーズに進めることができます。
作成時は、Invoice Number(請求書番号)、Payment Date(支払日)、Amount Paid(支払金額)などの基本情報を漏れなく記載し、相手が一目で内容を確認できるようにすることが大切です。また、複数の請求書をまとめて支払う場合は、対象となる請求書を明確に示すことで問い合わせや確認作業を減らせます。
英文の送金通知書は比較的シンプルな文書ですが、海外取引では日常的に使用される実務書類の一つです。基本的な構成と定番表現を覚えておけば、経理担当者だけでなく、営業や貿易実務に携わる方にも役立ちます。テンプレートを自社用に整備しておくことで、正確で効率的な支払い業務につながるでしょう。
