何らかの注意を促したいとき「※」は非常に便利な存在です。学校での論文執筆やビジネスでの資料作成をする際の注釈から、日常的なメールのやり取りでの補足や追記まで、幅広いシチュエーションで使われていますよね。冷静に考えてみると、※を一度も見ない日は無いかもしれません。しかし、そんな便利な「※」、果たして英語でも同じように使えるのでしょうか。もし使えないのだとしたら、代わりにどのような記号が存在するのでしょうか。

ということで、今回のテーマは「※」の英語表記についてです。英語で注釈を表す際に使う記号と、その詳しい役割について確認していきます。これを読めば、英語でも適切に注釈が付けられるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

「※」は英語で何て言う?

「※」は英語で何て言う?

「※」は日本独自の記号で英語圏では使われず、代わりに「*(asterisk)」が使われます。

日本語の※と英語の*で使い方がまったく同じというわけではありませんが、概ね同じ意味だと思って問題ありません。*の用法については後で詳しく解説します。

「*」の発音記号は「æstərìsk」、カタカナだと「アスタリスク」となります。日本ではローマ字読みした「アスリスク」という表記も散見されます。

asterisk という言葉は、もともと古代ギリシャ語で「小さな星」を意味する言葉だったようですが、現在ではこの記号(*)を表す際にのみ使用されます。あえて日本語に翻訳するなら「星印」です。

日本だと「米」、英語だと「星」、似ているようでちょっと違うのが面白いですね。

*(アスタリスク)≒ †(短剣符)

英語圏では、注釈を意味する記号として*の他に「†」「‡」も使われます。

「†」は短剣1本がモチーフなので “dagger(ダガ―)” あるいは”obelisk(オベリスク)” と呼ばれます。一方の「‡」は短剣2本がモチーフなので “double dagger” あるいは “double obelisk” と呼ばれています。日本語の場合はどちらも「短剣符」と呼ぶのが一般的です。

短剣符はアスタリスクと同様、日本の「※」と同様の働きをしますが、その具体的な役割は分野ごとに異なります。そのため、幅広く使い勝手が良いという意味ではアスタリスクの方に軍配が上がります。まずはアスタリスクを使いこなすことから始めましょう。

Aさん
†Black Angel†
訳)†漆黒の堕天使†
Bさん
Your way of using a dagger mark is childish.
訳)その使い方は中二病だわ。

 

文章中で使う記号の名前は「約物」

※、*、†などの記号は「約物(やくもの)」、英語だと “punctuation mark” と呼ばれています。

もともとは印刷業界から生まれたもので、注釈や引用など、一定の約束事を表すために付けられます。約束事のある物だから「約物」ということですね。

約物の特徴は何といっても「実際には発音されない」ということ。「※」と書いてあっても「コメ」とは声に出して読みませんよね。その点で約物は文字や数字とは大きく異なる存在です。

約物の中には「※」などの全角表示のものと、「*」などの半角表示のものがありますが、全角表示の約物は基本的に日本でしか通じません。そのため、アスタリスクも全角版の「*」は日本以外では使わないようにしましょう。

Aさん
*「†,※” ‡」’(
訳)??????
Bさん
I feel like I heard a strange sound.
訳)何か変な音が聞こえた気がする。

 

*(アスタリスク)の具体的な使い方や付け方

*(アスタリスク)の具体的な使い方や付け方

※の英語版である*(アスタリスク)は、主に4種類の意味で使われます。※と同じような使い方もあれば、まったく異なるものもあるので、あらためて覚えておく必要があります。それぞれ詳しく確認していきましょう。

*の使い方①:注釈記号として

*の最も一般的な使われ方は、注釈を表す約物としての用法です。

本文の中で説明が必要な単語や表現があったら右上に*を付け、脚注として文章の下に説明を付記するのが一般的です。

Aさん
Japanese people use a kome-jirushi* like an asterisk.
訳)日本人はアスタリスクのように米印を使います。

*kome-jirushi is a punctuation mark used only in Japan. The mark is ※

注釈が複数ある場合は**、***、****などとアスタリスクの数を増やすか、*1、*2、*3などと番号を付記して分類します。

補足:注釈を意味する英単語

注釈を表す際には*が使われますが、それはあくまで目印に過ぎません。「*=注釈」という意味ではないので注意しましょう。

英語で「注釈」という意味を表す単語は、主に以下の通りです。

note(notes) 注釈という意味で最も一般的なもの。

脚注を表す場合は特に “footnote” と言います。

comment(comments) 筆者からの補足的な説明を付記する場合に多く使われます。
remark(remarks) もともとは「所感・感想」といった意味。注釈というより「備考」に近いニュアンスです。
annotation(annotations) 特にIT業界において注釈の意味で使われます。プログラムに関する補足説明やメタデータなどを埋め込むことを指す場合がほとんどです。

*の使い方②:注意や訂正を促す記号として

*はメールなどで相手に注意や訂正を促したい場合に付けることもあります。特に多いのは、チャットなどでスペルミスをした相手に指摘する使い方です。この場合は注釈と違い、単語の左上に*を付けるのが一般的です。

Aさん
I want to visit Horrywood.
訳)ハリウッド行きたいなー。
Bさん
*Hollywood
訳)「ハリウッド」ね。

 

*の使い方③:伏字として

*はコンプライアンスに引っ掛かる表現や個人情報を隠すための伏字として使われることもあります。日本語の「〇〇」や「□□」みたいなものですね。

Aさん
Tell me your e-mail address.
訳)メアド教えてよ。
Bさん
************@gmail.com
訳)はい。※プライバシー保護のため伏字

 

*の使い方④:掛け算記号として

*は掛け算記号の「×」の代わりとしても使われます。たとえば「2*5」であれば「2×5」という意味です。

なぜ×の代わりに*を使うかといえば、×とx(エックス)が見分けづらいから。エクセルでの表計算でも*を打ち込めば掛け算として認識してくれます。

ちなみに、「A*B=C」を声に出して言うと “A times B is(equals)C” となります。

Aさん
Why 0*0=0?
訳)何で0×0=0なの?
Bさん
It’s like philosophy.
訳)哲学みたいだな。

 

まとめ

今回は、※を英語表記する方法について確認してきました。

※は日本独自の記号であり、英語圏では代わりに*が使われます。どちらも主に注釈を表す際に使われますが、伏字を表したり掛け算を意味したりなど、*には※には無い意味合いも含まれるので、この機会にぜひ覚えておきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!