英語レッスンで先生に質問されても、なかなか答えられない。
家では単語を言えたり、教科書の内容を理解していたりするのに、先生を前にすると黙ってしまう。
そんなお子さんの様子を見て、「もっと話せばいいのに」と感じたことはありませんか?
わが家の息子にも、質問の意味はわかっているようなのに、なかなか答えられない時期がありました。
人前で英語を話す恥ずかしさや、間違える不安もあるかもしれません。
ただ、話せない理由はそれだけではないように思います。
今回は、わが家で感じた「答えられない」理由と、子どもが話しやすくなるために意識していた小さな会話の準備をご紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 先生の前で話せないのは、恥ずかしさや自信のなさだけが理由ではなく、何をどこまで答えればよいか迷っていることもあります。
- 自分のことを聞かれたときは、答えを一つに絞ってよいことをあらかじめ伝えておくと、質問されたときの迷いを減らせます。
- 日常会話で「一つだけ選んで伝える」練習や、”Let me think.” などの困ったときのフレーズを覚えておくことも、話しやすさにつながります。
子どもが英語レッスンで話せない理由は一つではない

英語レッスンで話せないと聞くと、「恥ずかしがり屋だから」「英語に自信がないから」と考えるかもしれません。
実際に、先生の前で英語を話すこと自体に緊張する子は少なくありません。
家では言えていたあいさつや単語でも、先生を前にすると声が小さくなったり、言葉が出てこなくなったりすることがあります。
初めて会う先生や、周りにほかの子がいるレッスンでは、「聞き間違えたら恥ずかしい」「うまく言えなかったらどうしよう」と感じることもあるでしょう。
ネイティブ講師など、日本語で確認しにくい先生とのレッスンでは、「わからなかったときにどうしよう」という不安が大きくなる子もいるかもしれません。
そんなときは、最初からたくさん話そうとせず、あいさつや短い返事など、「今日はこれだけ言えたら十分」と思える目標を一つ決めておくと、気持ちが少し楽になることがあります。
レッスン前に「今日は何を言うか」を少し考えておくだけでも、先生の質問を待つ時間の不安が和らぐでしょう。
わが家で感じた「答えられない」理由
ただ、わが家の息子を見ていると、質問の意味がわからないわけでも、答えに使う単語をまったく知らないわけでもないのに、言葉が止まってしまうことがありました。
特に、そうした様子が見られたのは、自分のことを聞かれたとき。
すぐに答えられなかったのは次のような質問です。
「週末は何をしたの?」
「好きな食べ物は?」
「朝ごはんは何を食べたの?」
質問の意味がわからないわけではありません。
それでも答えられない様子を見ていると、「何を答えたらいいのだろう」と考え込んでいるのかもしれないと感じるようになりました。
たとえば、「週末は何をしたの?」と聞かれたとき。
土曜日は部活に行って、日曜日は家で動画を見て、夜は家族で外食をした。
子どもの中には、いくつもの出来事が浮かぶことがあります。
すると、「どれを言えばいいのだろう」「すべて言うべきなのだろうか」と迷ってしまい、答えを選べなくなるようでした。
「きちんと答えたい」と思うからこそ、答えを一つに絞れない。
そのように感じることがありました。
英語レッスンでは、答えを一つに絞ってもよい

自分のことを聞かれたとき、「全部きちんと答えなくてはいけない」と思う子も多いでしょう。
それは、質問にまじめに向き合い、相手にきちんと伝えようとする気持ちの表れです。
一方で、その気持ちが強いほど、「何をどこまで言えばいいのだろう」と考え込み、言葉が止まってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、英語レッスンではすべてを正確に説明しなくてもよいことを、あらかじめ伝えておくのがおすすめです。
英語レッスンは、その日の出来事を詳しく報告する場ではありません。
知っている英語を使って、先生とやりとりする練習の場です。
たとえば、「週末は何をしたの?」と聞かれたとき。
部活に行ったこと、家で動画を見たこと、家族で外食をしたことなど、いくつもの出来事があったとしても、その中から一つ選んで答えれば十分です。
部活でサッカーをしたなら、“I played soccer.”。
家で動画を見たなら、“I watched YouTube.”のように、言いやすいことを短く伝えるだけでも会話になります。
「本当はほかにもいろいろした」と思っても、最初からすべてを話さなくて大丈夫。
「どれか一つだけでも伝えられたらOKだよ」と、あらかじめ子どもに伝えておくと、質問されたときの迷いを減らしやすくなりますよ。
日常会話でも、一つを選ぶ練習を
わが家の息子も「すべてを伝えないと!」、と思い言葉が止まってしまうタイプでした。
そこで、日常の会話の中でも、「一つだけ選んで伝える」ことを意識するようにしました。
たとえば、「今日、学校で一番楽しかったことは?」と聞いてみます。
息子が「休み時間に友達とゲームの話をしたこと」と答えたら、「それを英語で言うとしたら?」と一緒に考えてみる。
そんな簡単なやりとりです。
わが家の息子の場合、誰と話したのか、途中で別の友達が加わったのか、どのゲームの話をしたのかまで、さまざまな情報が頭に浮かんでいたと思います。
けれど、すべてを説明しなくても問題ありません。
この場合なら、“I talked about games with my friends.”で十分。
もちろん、これは英語の勉強のためだけにしていた会話ではありません。
「今日一番楽しかったことは?」「一つだけ教えて」と聞くことは、息子の一日や気持ちを知るきっかけにもなりました。
日常の中で、たくさんある出来事の中から一つを選び、短く伝えることに少しずつ慣れておくと、英語レッスンでも「何を言えばいいのだろう」と迷ったときに、答えを選びやすくなるようでした。
また、“I talked about games with my friends.”と伝えたあとに、“What game do you like?”や“Do you play games every day?”など、先生が質問を広げてくれることもありました。
最初から自分で多くの情報を伝えなくても、短い一言をきっかけに会話が続いていくことがある。
そのことを少しずつ実感できると、レッスンで話すことへのハードルも下がっていくようでした。
困ったときに使えるフレーズも覚えておく

英語レッスンでは、「何を聞かれるかわからない」「答えられなかったらどうしよう」と感じること自体が、話し始めるハードルになることがあります。
そんなときのために、短いフレーズをいくつか覚えておくと安心ですよ。
たとえば、もう一度言ってほしいときは、
“Please say that again.”
質問の意味がわからないときは、
“I don’t understand.”
少し考える時間がほしいときは、
“Let me think.”
と伝えることができます。
答えそのものをすぐに言えなくても、「もう一度聞かせてほしい」「少し考えたい」と先生に伝えられれば、会話がそこで終わるわけではありません。
最初からたくさんの表現を覚える必要はなく、子どもが言いやすそうなものを一つか二つ選んでおけば十分です。
「答えられなかった」ではなく、「聞き返せた」「少し待ってほしいと伝えられた」と考えると、それも英語で先生とやりとりできた一歩になるはずです。
まとめ
英語レッスンで話せないとき、すぐに「もっと練習しなければ」と考えてしまうこともあるかもしれません。
けれど、話せない理由は、恥ずかしさや英語への苦手意識だけとは限りません。
質問にきちんと答えようとするほど、何をどこまで伝えればよいのか迷ってしまう子もいます。
そんなときは、「全部話さなくても大丈夫」「まずは一つ答えられたら十分」と、子どもが答えやすい形を一緒に探してみるのもよさそうです。
短い一言を伝えられたことや、聞き返すフレーズを使えたことも、先生との大切なやりとりです。
少しずつ「話してみようかな」と思える場面が増えていくよう、子どものペースに合わせて見守っていけるとよいですね。
