TOEIC L&Rテストのパート3とパート4は、一度に処理すべき情報量が急激に増える難所です。

「流れる音声のスピードについていけない」「解いている最中にパニックになり、集中力が切れてしまう」と頭を抱えている受験者も多いのではないでしょうか。

この記事では、情報量の多さに圧倒されがちなパート3・4において、本番でも焦らず落ち着いて解答できるようになるために効果的だった取り組みを、筆者の実体験も交えながら紹介します。

これから受験を控えている人はぜひ参考にしてください。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 話のパターンに慣れておく:場面を想像しながらスクリプトを読み込み、スラッシュリーディングで前から理解する力をつけると、本番でも展開を予測して冷静に聞ける。
  • 先読みは「範囲」と「疑問詞」がカギ:先読みは自分が処理できる範囲(筆者は2問先まで)に絞り、疑問詞に注目して聞くべき情報を明確にする。
  • 解答テンポと切り捨て基準をルール化:音声が終わるまでにマークを終える、迷ったら5秒で直感マークするなどのルールを決め、問題集やスキマ時間の練習で定着させる。

場面を想像しながらスクリプトを読み、話の展開に慣れる

場面を想像しながらスクリプトを読み、話の展開に慣れる

TOEIC L&Rパート3・4で落ち着くための効果的な方法は、事前にスクリプトの場面を思い浮かべながらじっくり読み込み、話のパターンを身体に染み込ませることです。

なぜなら、TOEICのリスニング問題に出てくる状況や舞台設定、会話の流れはある程度パターン化されているからです。

具体的には、まずは難易度の低い問題から、いくつかのパターンを読み込みます。

オフィス、空港、店舗といった背景や、登場人物の役割をイメージしながら文章を読み進めてみてください。

慣れてきたら、音声の再生速度を落として聞きながらスクリプトを確認するのもおすすめです。

背景や展開の型に慣れ親しんでおくと、本番で新しい音声を聞いた際にも「次はこのような展開になるはずだ」と展開が予測できるようになり、冷静さを保ちやすくなります。

スラッシュリーディングで文頭から意味を押さえる

リスニング力を根底から支えるトレーニングとして、英文を前から順番に理解するスラッシュリーディングが役立ちます。

音声が一回しか流れないリスニングにおいて、後ろから返り読みをする癖がついていると、音声を途中で取りこぼしてしまう原因になるからです。

やり方はシンプルで、意味の区切りごとにスラッシュ(/)を入れ、文頭からそのまま英語の語順で理解していく練習を行います。

スラッシュリーディングを習慣化することで、長文の英語を聞いた際にも、流れてくる順番通りに素早く頭の中で意味を組み立てられるようになります。

設問の先読みをする

音声が流れる前に設問を先読みしておくのは、落ち着いて解答するためにも必須の技術です。

あらかじめ質問内容が頭に入っていれば、音声のどこを重点的に聞くべきかという「待ち伏せポイント」が定まるからです。

パート冒頭のDirectionsが流れている時間や、設問が読み上げられている時間などを利用し、次に来る設問と選択肢に目を通しておきます。

「何を聞かれるのか」を把握した状態で音声を聞くことで、流れてくる情報に振り回されることなく、必要な情報だけに集中して耳を傾けられます。

設問の先読みをしすぎない(範囲を決める)

設問の先読みをしすぎない(範囲を決める)

一つ前の説明に反するような話ですが、これも重要です。

先読みは極めて有効な手段ですが、一度に多くの先読みをしすぎないことにも気をつけましょう。

処理能力を超えて一度に多くの設問を読もうとすると、情報を記憶しきれずに頭が混乱し、目の前の音声に集中できなくなるためです。

実際に普段の演習から時間を測り、「自分が正しく記憶・処理できるのは何問分か」を確認しておく必要があります。

筆者の場合は、先読みの範囲を2問先までに絞る形が最も精度が高く、それ以上読むと焦りにつながりました。

適切な範囲に先読みを留めることで、集中力を切らさずに1問1問へ確実にアプローチできます。

設問の疑問詞を押さえる

先読みを行う際は、特に設問の頭にある「疑問詞」へ重点的に意識を向けることがポイントです。

Who、Where、Whyといった疑問詞を押さえるだけで、会話やアナウンスの中でどの情報(人・場所・理由など)を探せばよいかが明確になるからです。

例えば、次のような設問があったとします。

Why is the woman calling?

この場合は、女性が電話している「理由」が発話されるタイミングに集中すればよいと分かります。

疑問詞を素早くチェックする習慣をつけることで、聞くべきポイントが絞り込め、無駄な力みを防ぐことができるので試してみてください。

TOEIC L&Rの問題集で場数を踏み自信をつける

TOEIC本番の雰囲気にのまれないメンタルを作るためには、公式問題集や市販の模試を解き進めて場数を踏むことが大切です。

実際のテストと同じ形式・難易度の問題に数多く触れることで、設問のペース配分や疲労感への耐性が身につくからです。

目標スコアや現在の状況にもよりますが、試験の1〜2か月前からは本番形式の問題集を優先的に解くスケジュールを組みましょう。

十分な量の問題をこなすことで、「これだけ準備した」という感覚が生まれ、本番でも平常心を保てるようになります。

スキマ時間に問題音声の聞き流しやシャドーイングをする

机に向かう時間だけでなく、日常生活のスキマ時間を活用してリスニングの耳を作っていく工夫も欠かせません。

リスニング力の維持・向上には、日常的に英語の音声やリズムに触れ続ける環境が大きく影響するからです。

具体的には、通勤・通学時間、家事の合間、昼休憩などの数分間を活用し、一度解いたことのある音声を聞き直したり、後を追って発声するシャドーイングを行ったりします。

筆者自身も通勤時に、一度解いた問題の音源を何度も繰り返し聞いていました。

ちょっとしたスキマ時間を積み重ねて英語を聞く習慣をつくることが、結果として長時間のリスニングでもスタミナが切れない集中力の基盤となります。

設問の解答タイミングをルール化する

設問の解答タイミングをルール化する

TOEIC L&Rパート3・4で解くペースを乱されずに落ち着くためには、「音声が終わった瞬間にマークを終える」といった解答のタイミングをルール化しておくことが非常に役立ちます。

解答に時間をかけすぎると、次に控えている問題の先読み時間が足りなくなり、落ち着いて音声を聞く余裕を失ってしまうからです。

具体的には、「音声が流れている最中からマークをはじめ、会話・トークの音声が終わるまでにマークをほぼ終える。設問が読み上げられている間に、次のセットの先読みに移る」といったテンポを徹底します。

解答するタイミングをあらかじめシステム化しておくことで、無駄に迷う時間がなくなり、常に次の問題へ向けた万全の準備を整えられるようになります。

模試とマークシートを使って、このテンポを何度も練習しておきましょう。

解答を諦めてマークを塗る「切り捨て」の基準を決める

パート3・4で最後まで落ち着いて解答するためには、分からない問題に出会った際、即座に次の問題へ切り替える「切り捨て(損切り)」の基準をあらかじめ定めておくことが大切です。

迷う時間に解答のペースを乱されると、次の問題の先読み時間が削られ、集中力が切れる原因になるからです。

具体的には、「選択肢で迷って5秒以上経過したら、直感で1つを選んでマークし、すぐに次の先読みに移動する」といった明確なルールを自分の中で作っておきます。

分からない1問に執着せず割り切ることで、取れるはずだった次の問題を確実に正解するペースが生まれ、精神的な余裕を保ちながら最後まで解き進められるようになります。

よくある質問

TOEIC L&Rのパート3・4で、先読みは何問先までするのがよいですか?

自分が正しく記憶・処理できる範囲に絞ることが大切です。筆者の場合は2問先までが最も精度が高く、それ以上読むと焦りにつながりました。普段の演習で時間を測り、自分に合う範囲を確認しておきましょう。

パート3・4で分からない問題が出たら、どうすればよいですか?

「選択肢で迷って5秒以上経ったら直感で1つ選んでマークし、すぐに次の先読みに移る」など、切り捨ての基準をあらかじめ決めておきましょう。1問に執着しないことで、次の問題を落ち着いて解くペースを保てます。

本番形式の問題集は、いつごろから解き始めるべきですか?

目標スコアや現在の状況にもよりますが、試験の1〜2か月前からは公式問題集や市販の模試など、本番形式の問題を優先的に解くのがおすすめです。場数を踏むことでペース配分や疲労への耐性が身につき、本番でも平常心を保ちやすくなります。

まとめ

TOEIC L&Rのパート3・4は情報量が多く、難易度の高いパートです。

しかし、事前に「話のパターンを押さえる」「先読みのペースを守る」「スキマ時間で耳を慣らす」といった対策を重ねることで、落ち着いて解答できる力が育ちます。

一朝一夕で身につくものではありませんが、毎日の練習に少しずつ組み込むことで、確実に音声を聞き取る余裕が生まれてきます。

ぜひご自身のやりやすい方法から試してみてくださいね。

投稿者アバター
Megumi 英語学習ライター / English Learning Writer
TOEIC950点・英検準1級・IELTS6.5を独学で取得。留学経験や講師・英文事務の実務経験を活かし、英語学習や資格対策に関する情報を発信している。