子どもの反抗期と聞くと、「親の言うことを聞かなくなる」「接し方が難しくなる」といったネガティブなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

長女は現在小学6年生、まさに反抗期の真っ最中です。

もちろん戸惑うことはありますが、私は反抗期そのものを悪いものだとは思っていません。

親が子どもの生活を管理する時期から、少しずつ子ども自身が考えて行動する時期へ移っていく、大切な成長の過程なのだと思います。

だからこそ、学校の準備や宿題など、生活面では「自分のことは自分でやってね」という関わり方へ少しずつ切り替えてきました。

もちろん、これは長女の性格や成長段階があったからこそできた部分もあります。
反抗期の表れ方は子どもによってさまざまで、すべての家庭に当てはまるものではありません。

それでも、この時期になったからこそ、親の関わり方も変えていく必要があると感じています。

今回は、反抗期を迎えた長女との英語学習を通して、親である私自身の関わり方を見つめ直した経験をお伝えします。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 生活面では反抗期の成長に合わせて子どもに任せる関わり方へ変えていけた一方、英語学習だけは以前と同じように口を出し続けてしまっていた。
  • 娘の「好きでやってるんじゃない」という言葉をきっかけに、「楽しんでほしい」という願いがいつの間にか「続けさせなければ」という期待に変わっていたことに気づいた。
  • 子どものためを思う気持ちと親の期待は近い場所にあり、その境目を見失わないよう、子どもの成長に合わせて関わり方を変え続けることが大切。

5年生後半から始まった反抗期

5年生後半から始まった反抗期

変化を感じ始めたのは、小学5年生の後半頃でした。

それまで私が声をかければ素直に動いていたことでも、
「あとでやる」
「自分でやるから」
「わかってるって」
と言うことが増えていきました。

親に言われたことをそのまま受け入れるのではなく、自分の考えを伝える場面が増えたのです。

最初は、「何を言っても反発されるようになったな」と感じていました。
しかし、よく考えてみると、これは自分の意思をしっかり持ち始めたということでもあります。

小さい頃は親が決めてあげることが多かった生活も、少しずつ本人に任せる時期へ変わってきたのだと実感しました。

生活面で変えていった親の関わり方

長女の変化を感じ始めた頃から、生活面では関わり方を少しずつ変えていきました。

以前なら、学校の準備、持ち物の確認、宿題の進め方など、私が気にして逐一声をかけることも多くありました。
しかし、「自分のことは自分で管理する」という経験も必要なのではないかと思い、少しずつ任せるようにしました。

もちろん、これは本人の成長や状況があったからこそできた部分もあります。
周囲の話を聞くと、反抗的な態度だけが強くなり、生活面まで任せることが難しいケースも少なくありません。

反抗期の表れ方は子どもによってさまざまです。
わが家の場合は、本人に任せることで少しずつ自分で考えて動く姿が増えていきました。

「親が全部管理しなくても大丈夫なのかもしれない」
そう感じるようになった時期でもあります。

英語だけは手放せなかった

英語だけは手放せなかった

生活面では少しずつ任せられるようになった一方で、なぜか英語だけは同じようにできませんでした。

「レッスンやった?」
「問題集どこまで進んだ?」
気づけば、英語のことだけは以前と変わらず口を出していました。

長女は小学3年生の後半からオンライン英会話を始め、英検にも挑戦してきました。
最近では4級にも合格し、ここまで続けてきた時間や努力を近くで見てきたからこそ、「このまま続けてほしい」という気持ちが強くありました。

なぜ英語だけは、静かに見守ることができないのだろう。

英語だけ手放せなかった理由を考えたとき、私自身の経験も大きく影響していると感じました。
これまで英語を学び、英語教育について考えてきた経験があるからこそ、「続けることで力になること」や「積み重ねの大切さ」を知っています。

そのため、「今続ければもっと伸びるかもしれない」「ここでやめてしまうのはもったいない」という気持ちが自然と出てきてしまいました。

娘に英語を身につけてほしいという思いは、親として自然な願いです。
しかし振り返ると、その願いの中には、私自身が良いと思う学習方法を娘にも経験してほしいという気持ちも含まれていたのだと思います。

娘の言葉で気づいた親の期待

英検4級の勉強を始めたばかりの頃だったと思います。
いつものように英語について声をかけたとき、思いがけない言葉が返ってきました。

「好きでやってるんじゃないからね!」
「ママが言うから仕方なくやってるんだからね!」
「本当はやりたくないんだからね!」
その言葉を聞いた瞬間、胸に刺さるものがありました。

反抗期ならではの勢いで出た言葉だったのかもしれませんが、今でもはっきり覚えています。
娘も覚えているそうで、最近その話をすると「そんなこと言ったね」と笑って話せるようになりました。

合格した今となっては、思い出の一つとして笑い話にできていますが、私にとっては、これからも忘れてはいけない出来事でもあります。

生活面では、成長に合わせて少しずつ手を離し、「自分で決めていいよ」と任せるようになっていました。
それなのに、英語だけは以前と同じように、私が先回りして管理しようとしていたのです。

私は英語を嫌いになってほしくありませんでした。
楽しく続けてほしいと思っていました。

だからこそ、いつの間にか「英語を楽しんでほしい」という願いが、「続けさせなければ」という気持ちに変わっていたのだと思います。

子どものためを思う気持ちと、親の期待は、とても近いところにあります。
その境目を見失わないようにすることが、今の私にとって大きな課題です。

わが家は高校受験をする予定なので、この先には受験勉強という新たな試練も待っています。
この経験を、単なる反省で終わらせるのではなく、これからの親子の関わり方を考えるきっかけとして生かしていきたいと思っています。

今も続く親子の試行錯誤

今も続く親子の試行錯誤

娘の言葉をきっかけに、少しずつ見守ることを意識するようになりました。
ただ、すぐに完璧に変われたわけではありません。

「今日は何も言わずに任せよう」と思っていても、気づけば「英語やった?」と聞いてしまう日もあります。

毎日、正解を探しながら試行錯誤している状態です。
それでも以前より、娘の変化に気づけるようになりました。

ある日、英語の問題集を解いていた娘が、突然、
「あれ、これ前にも出てきた気がする」
とつぶやきました。

また、オンライン英会話のレッスン後には、妹に
「昨日やったやつ、教えてあげようか?」
と話していたこともありました。

以前は私が確認していた「わかったかどうか」を、今では娘自身が感じ取り、誰かに伝えようとしている。
その姿を見て、少しずつ英語が本人の中で育っているのだと感じました。

答えを探しながら向き合う、親子の学び

長女の反抗期は、まだ終わっていません。
私も、「これが正解」という関わり方を見つけられたわけではありません。

何も言わずに見守れる日もあれば、つい口を出してしまい、後から反省する日もあります。
それでも以前と違うのは、「親が管理すれば続く」とは思わなくなったことです。

英語を続けていくのは娘自身です。
だからこそ、親である私も、子どもの成長に合わせて関わり方を変えていく必要があるのだと感じています。

英語を楽しく学んでほしい。
続ける中で少しずつ上達してほしい。

その気持ちは、今も変わりません。
その一方で、親の期待を押しつけていないか、子どもの気持ちを置き去りにしていないか、これからも考えながら向き合っていきたいと思います。

わが家には、現在小学2年生の次女もいます。
数年後には、きっと同じように親子の関わり方を見直す時期がやってくるでしょう。

長女との経験を生かしながら、子どもの力を信じて見守れる親でありたいと思っています。

まとめ|子どもの成長に合わせた続け方

子どもの成長とともに、英語との向き合い方や親の関わり方も変わっていくのだと感じています。

小さい頃は、きっかけを作ったり、習慣になるよう支えたりすることが大切でした。

しかし、子ども自身の考えが育ってくる時期には、親が引っ張るだけではなく、自分で進む力を信じることも必要になります。

大切なのは、決まった方法を押しつけることではなく、その時々の子どもの成長に合わせて、関わり方を変えていくことなのかもしれません。

私自身も、まだ迷いながら試行錯誤している途中です。
これから先も、娘たちの変化を見ながら、親子で楽しめる学びの形を探していきたいと思います。

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KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。