ビジネスや、研究論文・レポートの執筆時には「割合」を英語で表したいことも多いのではないでしょうか。
この記事では「割合」を表す英語表現をご紹介します。
「ratio(レイシオ)」「rate(レイト)」「percentage/percent(パーセンテージ/パーセント)」「proportion(プロポーション)」「scale(スケール)」などの割合を表す表現の使い分けもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「割合」を表す英語
「割合」を表す英語表現は主に以下の5つがあります。
- ratio(レイシオ)
- rate(レイト)
- percentage/percent(パーセンテージ/パーセント)
- proportion(プロポーション)
- scale(スケール)
ここでは、それぞれの使い方や、例文をご紹介します。
ratio(レイシオ)
「ratio(レイシオ)」は、2つのもの(量)の割合を表すときに使います。
A:Bの比率の概念を表し、「A:B」はスピーキングでは「A to B (A対B)」と発音します。
この会社の男女比は約1対3で、日本ではまだ珍しい比率です。
rate(レイト)
「rate(レイト)」は、割合、率、速度、相場、歩合といった意味で使用されます。
一定期間で全体の割合を記す際に用いられます。
「rate」を使って表した傾向から、何らかの結論を導いている文章が多いです。そのため、「今年の○○の割合は○○でした。これは前回の期間より(と)【上がった・下がった・変わりない】です」などと、変化を表す表現と一緒に用いられる傾向があります。
今年の失業率は2.5%でした。成長が鈍化する経済のため来年も失業率は増えると予想されます。
percentage/percent(パーセンテージ/パーセント)
「percentage/percent(パーセンテージ/パーセント)」は、100割のうち何割を占めるかを表します。
日本語でも使用されるため、馴染みのある方も多いでしょう。
30代で結婚する人口のパーセントは減少していました。
proportion(プロポーション)
「proportion(プロポーション)」は、特定の何かを全体とし、そのうちの割合を表します。
- The proportion of A to B
- The proportion of A over B
- The proportion of A compared to B
という表現もあります。どれも「Aに対するBの割合」という意味です。
材料の割合に気をつけないといけませんよ。
そうですね。気をつけます。
scale(スケール)
「scale(スケール)」は縮尺を意味します。
全体に対する地図上の位置を表し、「(地図の)全体に対して何分の何」かを表します。
この地図は1対250.000の縮尺の地図です。
その他に、定規と一緒に使用され「目盛り」という意味もあります。
この定規の目盛りは間違っているんじゃないかな…
「割合」に関連する英語表現
次に、「割合」に関する他の英語表現もご紹介します。
全体の〜割を占める
「account for 〜」は「全体の〜割を占める」の意味です。
ビジネスで円グラフの割合を表現する際や、ニュースでも頻繁に見かける言い回しです。
このお店の売上は、我社の利益の70%を占めています。
えー!他の店の売上を上げてリスク分散しないといけないね!
「〜を占める」は「take up」で表現もできます。
女性の労働者が、この業界の40%を占めます。
倍数・分数表現
分数は割合を表す際によく用いられる表現です。
代表的な分数表現の例⇓
- one third(3分の1)
- two third(3分の2)
- one half(2分の1)
- one quarters(4分の1)
このお店の4分の1の商品はトラックで運ばれています。
数値を入れずに割合を表す英語表現
最後に、数字を使わずに割合を表す表現もご紹介します。
(ほとんど)全部
「全部」は「all」 で表しますが、「ほとんど全部」を表現したいときには「almost all」が使えます。
日本で消費されるスダチのほとんど全てが徳島県で生産されています。
本当に?!
大多数
「Most of 〜/ The majority of〜」で「〜の大多数」の意味になります。
この会社にいる大多数の男性社員は産休をとることができます。
一部
「一部」は「some of」で表すことができます。
あなたの作品の一部を見たいです。
もちろんです。
「some」だけでも、「いくらかの、幾分かの、一定数の」の意味になります。
今もガラケーを使っている高齢者が一定数います。
まとめ
この記事では、「割合」を表す英語表現や関連する表現をご紹介しました。
ビジネスシーンやニュースでは、割合に関連する英語表現が登場することがあります。
大事な商談やプレゼンテーションでも、数字を用いた表現や、パーセントを使う機会もあるでしょう。
この記事を参考にし、ビジネスや日常会話で割合を表す英語を使い、説得力のあるプレゼンテーションができる方が増えることを祈っています。
英語学習歴25年。小学校へ入学と同時に町の英語クラスに通い始めました。それからコツコツと学習を続けています。TOEIC975点、英検1級。今は翻訳や通訳の仕事もしながら、Webライターとして活動しています。英語を通じて学んだ文化や体験、英語学習のおもしろさをお伝えできれば嬉しいです。留学中のあだ名は「Happy Tree(幸せの木):Yuka(Yucca)」でした!